画面操作録画ソフトとは?

画面操作録画ソフトとは、PCやサーバの操作画面をまるごと動画で記録するソフトウェアです。記録した動画を保管し、点検のときに再生します。これにより、内部不正を抑止し、問題発生時には迅速に追跡できるようにします。システム証跡監査ツールとも呼ばれます。

近年、画面操作録画ソフトは市場を拡大しています。2018年度は、前年対比104.9%の21.4億円、2019年度は前年対比106.1%の22.7億円になる見込みです(※1)。その背景には、こうしたツールを導入する企業が強固なセキュリティが求められる金融業界だけでなく、それ以外の企業・団体にも普及してきたことや、監視したい対象が特権ユーザだけでなく、一般の従業員にも拡大してきたことがあります。

画面操作録画ソフトは、「操作ログ管理」の一環で検討いただくケースが多いです。これまで「操作ログ管理」というとテキスト形式の操作ログを取得することで「いつ」「誰が」「何をしたのか」を可視化するツールが一般的でした。しかし、それには後述する課題があり、動画形式で操作ログを記録するツールを導入する企業が増えています。

画面操作録画ソフトとは?
※1:
ミック経済研究所 「サイバーセキュリティソリューション市場の現状と将来展望(ガバナンス&監査編 2019年版)」システム証跡監査ツール出荷本数シェア(2018年度)

なぜ動画による操作ログの記録が必要か?

それでは、なぜテキスト形式の操作ログではなく、動画形式の操作ログなのでしょうか。理由は2つあります。

一つは、アプリケーション上の詳細な記録がとれないことがあげられます。テキスト形式の操作ログでは、アプリケーション上の文字入力など詳細な記録できません。

そのため、例えば、退職予定の従業員が顧客管理簿(EXCEL)をメールに添付して外部に送信したとしても、誰に送信したのかまではわからないことが多いです。

もう一つは、問題発生時に素早く状況把握ができないことがあげられます。テキスト形式の操作ログは断片的なログとなるため、そこから何が起きたかを追跡するには知識と経験が必要です。また、多くの時間も要します。

“テキスト形式”の操作ログ取得ツール

“テキスト形式”の操作ログ取得ツール

“動画形式”の操作ログ取得ツール

“動画形式”の操作ログ取得ツール

動画形式の操作ログでは、PCやサーバの画面をまるごと記録するため、漏れなく記録することができます。また、動画を再生するだけで誰が見ても状況を把握でき、迅速な原因究明が可能になります。


画面操作録画ソフト(iDoperaiton SC)の主な機能

iDoperation SCは、PCやサーバの画面操作を動画で記録し点検するソフトです。iDoperation SCの代表的な機能を紹介します。

1

記録

PCやサーバのデスクトップ画面を動画で記録する機能です。動画による記録に加えて、テキスト形式の操作ログも取得できます。
2

点検

記録した動画の中から見たい動画を検索・再生する機能です。
3

通知

事前に設定した操作を検知し、メールで通知する機能です。
4

連携

他のログ記録製品によるテキスト形式の操作ログと、画面操作録画ソフトの動画形式の操作ログを連携する機能です。

画面操作録画ソフトを利用することで、不正の抑止効果を高め、有事の際も効率的な点検を行うことができます。