ブロックチェーン活用導入事例

NTTテクノクロスが関わっているブロックチェーンを活用した事例の一部を紹介させていただきます。
1. MaaSデータプラットフォーム PUSH!
2. 流通トレーサビリティ x IoT PUSH!
3. 電力取引 PUSH!
4. 札幌市ICT活用プラットフォーム【DATA-SMART CITY SAPPORO】 PUSH!

MaaSデータプラットフォーム

渋滞イメージ

■お客様ニーズ

沖縄県では、地域住民のマイカーや観光客のレンタカーが主な交通手段となっていて、バスなどの公共交通機関利用率が低く、慢性的な交通渋滞が発生しています。
一方、地方公共団体や交通事業者が公共交通の利便性向上のための交通施策を検討する際には、5年ごとに実施する構成調査などの各種統計データを使用しており、実際の交通実態と合わないという課題があります。
また、交通サービスの利用により蓄積されたビッグデータは、その所有権が民間事業者に帰属するため、データの活用に際して個人情報の取り扱いなどの課題も生じています。
VOL1 MaaSデータプラットフォームイメージ
MaaSデータプラットフォームイメージ

■課題解決のための「OKICAMaaS」実証実験

交通サービスを通して得られる乗降時間や乗降場所などの移動関連データを、ブロックチェーン技術を活用して移動ごとに異なるIDとして匿名化しました。
利用者の行動範囲や傾向の特定が困難で匿名化したIDをリアルタイムにビッグデータとして本プラットフォームに蓄積、プロジェクトに参画した地方公共団体や事業者に共有すると共に、地域活性化施策へ活用できることを確認しました。
更に、ブロックチェーンのスマートコントラクトにより、個人情報を使用しなくても複数サービスの利用状況を把握して、利用状況に応じたクーポンを発行するなど、利用促進施策への活用も見いだすことができました。

■実証実験概要 その1:利用者の特定を困難にした移動関連データの蓄積・共有の検証

特定事業者に依存しないことに加え、利用者が特定できないように、移動ごとに変化する識別子を、プラットフォーム独自の移動IDとして発行しました。
これにより、MaaSに関わる移動関連データを同一利用者として見えない形で本プラットフォーム上の分散型台帳に記録できることを検証しました。
また、蓄積した移動関連データを、プロジェクトに参画した関係者がリアルタイムに共有できる仕組みを実装して、利用者の行動範囲や傾向の特定が困難なリアルタイムビッグデータとして、地域活性化施策へ活用できることを確認しました。

VOL1 移動関連データの蓄積・共有のイメージ
移動関連データの蓄積・共有のイメージ

■実証実験概要 その2:パーク&ライドをユースケースとした、交通サービスと非交通サービス連携の検証

異なる事業者が提供する駐車場サービスと交通サービスの利用を、一連の利用として記録・把握する仕組みを実装して、スマートコントラクト機能により利用したサービスに応じたインセンティブの発行ができることを検証しました。
これにより、個人情報を用いずに複数サービスの利用状況を把握して、利用内容に応じたクーポンを発行するなど、利用促進施策へ活用できることを確認しました。
※ パーク&ライド
 都市部にある目的地に対して、自家用車で直接移動せずに、近郊の公共交通機関の駐車場まで移動し、そこから公共交通機関を利用して目的地へ移動すること。

VOL1 交通サービスと非交通サービス連携のイメージ
交通サービスと非交通サービス連携のイメージ

■蓄積した移動関連データなどの可視化および施策などへの活用に向けた検討

蓄積した移動関連データは、そのままでは閲覧や活用が困難なデータ形式であると共に、移動パターンなどから個人を特定できてしまう可能性があります。
そのため、個人の特定を防ぐ最小集計単位を考慮したデータ処理を行い、プロジェクトに参画した関係者が閲覧・活用可能な形式に変換して、ダッシュボードによる出力機能を実装しました。
また、「OKICAMaaS」として沖縄ICカードが提供する複合経路検索サービス「のりもの NAVI Okinawa」の蓄積データと統合したレポートとして可視化しました。
今後は、地方公共団体や各事業者と必要なデータ項目を検討し、利用データに基づく地域活性化施策の立案や、人の移動に応じた効果的な利用促進施策の実現に向けた活用を検討していきます。

VOL1 MaaSデータプラットフォームを活用するプレーヤーイメージ
MaaSデータプラットフォームを活用するプレーヤーイメージ

■報道発表はこちら
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▶「ContractGate/Pass」の概要はこちらから PUSH!
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流通トレーサビリティ x IoT

サプライチェーンイメージ

■お客様ニーズ

卸売業者や加工業者、倉庫管理者、運送業者、小売店など個別に在庫管理を行っており、自社商品の出荷状況を把握することは困難です。
このため、在庫管理、欠陥防止対策が不充分、特にリコールや不良品が発生した場合に早期解決が行えないといった課題がありました。
VOL2 流通トレーサビリティ x IoT システムイメージ
流通トレーサビリティ x IoT システムイメージ

■課題解決のための実証実験

荷物 (箱) に添付したRFIDタグをトークンとして取り扱い、リアルタイムに荷物の追跡、荷物の運送状況の把握を行えるようになります。
また、スマホ端末のGPSを用いて追跡、BIツールを用いることで、各荷物の位置情報、業務観点情報確認、集計情報なども管理できるようになります。

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▶「ContractGate/Monitor」の概要はこちらから PUSH!

電力取引

電力取引イメージ

■ニーズ

日本が2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言して以来、「カーボンニュートラル」という言葉を見聞きする機会が増えています。
また、RE100として、再生可能エネルギーにより発電された電力利用への企業取組が広がりを見せています。
そこで、利用電力の素性を明確にするための、産地(発電所や発電種別)を明確にした電力トラッキングの必要性が謳われてきています。

VOL3 電力取引 システムイメージ
電力取引 システムイメージ

■課題解決のための実証実験

需要家(電力消費者)の使用した電力が、どの供給者(発電元)で発電された電力かをトラッキングして、利用時期、並びに電力使用量などを含めて証跡を管理します。
また、供給者と需要家のマッチングを行い、その結果をブロックチェーンで管理します。

■本実験で使用しているContractGateはこちら
▶「ContractGate PoC Service」の概要はこちらから PUSH!
▶「ContractGate/Monitor」の概要はこちらから PUSH!

札幌市ICT活用プラットフォーム「DATA-SMART CITY SAPPORO」

オープンデータイメージ

■お客様ニーズ

「オープンデータ2.0」と呼ばれる国や自治体による行政データのオープン化の取組が行われている一方で、文書の改ざんが社会問題となり、情報の電子データ化は進んできてはいますが、蓄積された電子データが正しいことは管理者が担保するしかなかったことが課題となっていました。
こうした状況を受けて、NTTデータとNTTテクノクロスは電子データの活用を促進するため、正しく運用されていることを分散台帳技術であるブロックチェーンで確認することを考え、「DATA-SMART CITY SAPPORO」上のオープンデータに対してブロックチェーン技術を適用した実証実験を実施しました。

VOL4 DATA-SMART CITY SAPPORO システムイメージ
DATA-SMART CITY SAPPORO システムイメージ

■課題解決のための実証実験

「DATA-SMART CITY SAPPORO」上で一般公開されている、札幌市が提供するオープンデータと、ブロックチェーンによる真正性検証システムを連携させ、オープンデータが正しいデータで運用されていることを確認しました。
更に、オープンデータの提供者・利用者の操作状況もブロックチェーン上で管理して、ブロックチェーン技術を適用したプラットフォーム運用の効果測定も実施しました。
その結果、オープンデータファイルが登録時のものと同一であることを検証できました。意図的に特定のオープンデータファイルを改ざんしたところ、オープンデータ提供者やオープンデータ利用者がファイルの改ざんを検出できることを確認できました。
運用者の操作履歴をブロックチェーン上で管理することで、意図的な不正操作が行われた場合にどの時点で改ざんが行われたか判断できることを確認できました。
またこの特徴は、オープンデータに限らず他のサービスにも応用可能であることが確認できました。

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