概要

重要度が増すネット上でのマーケティング活動。多くの企業が取り入れるなか、総合的に支援しているのが、クエスト・コミュニケーションズだ。施策立案、顧客分析、データ解析、クライアントのサポートなど、幅広い領域でそれぞれのプロフェッショナルが対応にあたっており、同社の強みとなっている。そのクライアントサポートの一環としてデータ分析サービスを提供するために、NTTテクノクロス株式会社(以下、 NTTテクノクロス) が提供する「InfoCabina Yellowfin Cloud」を活用している。

課題

お客様の見えないデータを「見える化」し、最適な提案を実現

クエスト・コミュニケーションズ株式会社 本社 受付

 多くのクライアント企業がネットマーケティングを自社の営業活動のなかでも重要な要素だと認識し始めている。従来の訪問営業主体の営業活動から、新規顧客開拓はネット経由、ネットを介して商談が進み、クロージングの段階で初めて客先に訪問する。という形に変化している。そのようなネットマーケティングでは、さまざまなデータの活用がもとめられる。「しかし、多くの企業では重要なデータの活用どころか、それ以前の見える化が実現できていないのが現状です」とクエスト・コミュニケーションズ アナリシスDeptの安藤卓弥氏は指摘する。

 クライアントにネットマーケティングの企画を提案している同社では、どのデータを重要と位置づけて分析し活用するかコンサルティングを提供しており、その中で最適な提案方法を模索していたという。

そこで同社では、NTTテクノクロスが提供する「InfoCabina Yellowfin Cloud」を導入。クライアントのデータ整理と分析を始めた。

 「クライアント様の社内では、データを整理し共通化することで、それまで十分でなかった部署間のコミュニケーションが活発化しました。データを見る視点が整理共有されたことは大きな進歩でした。われわれもそのデータをもとに、適切な提案をすることができる。いままではわからなかった課題も発見できるようになり、クライアント様の業績向上にも貢献できるようになりました」。

「Yellowfin」、「AWS」、「DataSpider」の連携で効果が拡大、導入から運用までNTTテクノクロスのサポートがカギに

 同社が導入した「InfoCabina Yellowfin Cloud」は、「Yellowfin」、「AWS」、「DataSpider」の3つを連携し、パッケージ化したものだ。同社ではこのパッケージが有効だったという。 「個別のサービスごとなら、競合する他社製品もたくさんあります。しかし、それぞれ連携が大変だったりするものです。InfoCabina Yellowfin Cloudは最初から3つのサービスがパッケージ化されており、連携に不安がないことが大きかったのです」。

同社では以前に「Yellowfin」を導入しようとしたことがあるという。しかし、そのときにはうまく導入できず、失敗に終わった。「社内にきちんと対応できる専門家がいなかったことが大きかったようです。しかし、今回はNTTテクノクロスさんにお任せして、社内での対応に苦慮することなく導入できました」。

いまでは、アナリシスDeptのメンバー、4名が「InfoCabina Yellowfin Cloud」を活用している。4名とも、データベースの専門家でもエンジニアでもない。 「困ったときにはNTTテクノクロスさんに相談しています。サポートのメール対応も早いですね。なによりも日本語対応がうれしい。海外のツールだと英語でのサポートがメインのことも多いので、なかなか難しいところがありますが、NTTテクノクロスさんが日本語で対応してくださるので助かっています」。

最大のポイントはリアルタイム性、クライアントの要望ごとにカスタマイズすることも可能に

同社では、「InfoCabina Yellowfin Cloud」でクライアントのデータを分析しその画面をクライアントと共有している。最大のポイントはリアルタイム性だ。同社が提案した施策の効果をリアルタイムで可視化できる。これまでは施策終了後にレビューすることが常だったが、リアルタイムでデータを確認できることで、実行中の軌道修正なども可能になった。 「以前はデータを受け取って、それをエクセルで加工して…と、とにかく分析に時間がかかっていました。それがYellowFinの画面で即時に確認できる。打ち合わせ時にも先週のデータではなく、まさにいまのデータを見て打ち合わせができます。うまくいっていないとデータに出ていたら、すぐに施策を修正することで、根本的な失敗がなくなったとクライアント様から評価されています」。

最新のデータをもとに企画の立案ができ、リアルタイムで軌道修正の判断ができることは、動きの速いネットマーケティングでは重要で、クライアントからも喜ばれることが多いそうだ。

また、「InfoCabina Yellowfin Cloud」をクライアントの要望に合わせてカスタマイズできることも大きなポイントだという。 「クライアント様それぞれで、求められていることは違います。それに応じたカスタマイズができることはクライアント様の満足度にも影響していると思います」。

3つのツールを同時に導入できるコストメリットにとどまらず、営業成果も向上

「InfoCabina Yellowfin Cloud」は「Yellowfin」、「AWS」、「DataSpider」の3つをパッケージ化しているため、導入時のコストメリットもあるという。さらに、ツールのコスト以上に、データベースに関わる人件費、運用がツールごとに異なるせいで生じる管理コストの面でも大きな影響があるそうだ。

「目に見えるコストも大事なのですが、データを適切に分析して、クライアントに適した提案ができること、それによって営業成果が上がることまで含めてコストメリットが大きいと感じています。営業担当もデータを見ることができるので、同じデータを見ながらお客さまとコミュニケーションがとれる。そうすることで、顧客の満足度も向上するわけです」。

クライアントと共にBIツールを活用し、未来予測にも役立てたい

「例えば、売り上げデータから将来予測をする場合、売価を下げればどうなるのかなど、数字を変えながら分析したいという声はたくさんあります。これができると未来予測ができる。この要望は多いですね」。

同社では「InfoCabina Yellowfin Cloud」の導入で同業他社と大きな差別化ができているという。他社がクライアントから預かったデータを分析して提案しているのに対し、お客様自身がYellowfinの画面から最新のデータを確認し活用できるからだ。同社の新規顧客にもそのメリットを伝えることで営業成果も向上している。

「将来的には、クライアント様側でもBIツールをカスタマイズするなど使いこなせるようになれれば、もっと業績向上に貢献できると考えています」。

お客様プロフィール

社名 クエスト・コミュニケーションズ株式会社
URL https://qsto.com/
資本金 30,000,000円
従業員数 60名(2021年8月現在)
事業内容

広告代理業 / 決済システムおよびロジスティックの提供 / 同梱広告・ターゲティングメール広告 / 顧客サポート / データ分析 / システム開発 / WEBページ制作 / 広告運用

本社所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-9-10 KDC 渋谷ビル4F・5F

※2021年8月現在