概要

創業から40年余の長きにわたり、企業から排出される情報文書の保管から処理までを、一貫して支援する日本パープルの経営理念は、「あなたの大切なものを守り続けます」。
世の中が紙文書から電子データへシフトしている中、トータル文書ソリューション「保護くん(まもるくん)」の領域を広げることが課題となっている。
意思決定のスピードアップのためには、事実に基づいた議論が必要と考え、検討開始からわずか2ヶ月のスピード導入。日本パープルが採用を決めたNTTソフトウェアのクラウド型BIサービス「InfoCabina Yellowfin Cloud」とは...

課題

成長するためにレポーティングを重要視

「当社の現在の売上は14億円。売上50億円規模の会社を目指す上での一番近道は、その規模の会社が取り入れているツールを使うことだと考えています。当社のデータ数ではまだ早い段階なのかも知れませんが、先を見据えてBIツールを導入しました」と語るのは白石氏。
BIという基盤強化を据えられたことで、レポーティングが重要視され、具体的な目標を立てられるようになってきた。
「成功の確率が高い会社」と「失敗する確率が低い会社」は似ているようで異なる。ビジネスにおいて失敗はできない。『失敗しないため』には、今まで蓄積してきた事実に基づいた数値データを分析し、正しい原因を把握することが重要だと白石氏は考える。

解決へのアプローチ

BIツールにより、属人化から脱出

「BIツール導入前から、数値データをもとに意思決定を行なっていたが、その数値そのものが事実なのか掘り下げるところまではできていなかった。紙から電子化が進む中、ビジネス展開を行なう上で、BIツールが必要になってきました」と変革への必要性を語る渡部氏。

システム推進を担当する村嶋氏は、「以前は経営判断のための情報を取り出すことに時間と労力がかかり、属人化していました。BIツールがあれば“生産効率が上がる”と考え、1ヶ月間集中してBIツールの調査を行いました」と導入当時を振り返る。クラウド上で利用できること、直感的な操作でレポートが誰にでも作れることが採用の大きな決め手となった。

「システム推進チームは少人数で運営していて、1人にかかる負荷は非常に大きいものでした。そこで、BIツールを検討するにあたり、“システム部門はいらない”、もっと言えば、“BIを入れたらみんなが幸せになれる”、そんなシステムを探していました。YellowfinとNTTソフトウェアのサポートにより、それを実現することができました」と村嶋氏は語る。

今後の展開

社内各部門への「BIの浸透」が鍵

日本パープルの今年度のテーマが「基盤強化」であり、その一つがレポーティングである。そのためには社内各部門への「BIの浸透」が鍵となる。

日本パープルでは各部門の責任者を対象とした分析レポートの作成トレーニングが始まっている。BIを学ぶことにより、自身が仮説の検証のために、様々なレポートを見てみたいと考え、メンバーにレポート作成の指示を出すようになるだろう。それにより、メンバー自身もレポート作成ができるようになり、必然的に会社全体にBIが浸透することを狙っている。

「Yellowfinは、Excelのピボットテーブルのような感覚で、直感的にレポートを作成することができると思います。将来的には各部門にアナリストができ、様々な視点から分析することで全体像が見え、それが意思決定の速度を上げることに繋がると期待しています」と白石氏。

サービス開始以来、情報処理と機密保護の発展とともに進化を遂げてきた「保護くん(まもるくん)」。守る範囲を広げるための新たなサービスを、より一層スピーディーに展開する基盤は整った
InfoCabina Yellowfin Cloudの活用で、日本パープルの進化はとどまるところを知らない。

お客様プロフィール

 お客様プロフィール
設立 1972年(昭和47年)5月12日
事業概要
  • 重要文書・情報メディアの機密抹消、 電子化・リファイリング
  • 文書・情報メディア・什器備品の保管
  • 情報セキュリティ・マイナンバー対策の研修、 コンサルティング

保護くん(まもるくん)ロゴ画像
資本金 10,000千円
URL http://www.mamoru-kun.com/

※2015年9月現在