電話内容を音声認識・分析し、業務支援を図るべく、2022年1月より本格運用開始
江戸川区児童相談所にコールセンターAIソリューションを導入
~相談員の業務効率化を支援し、虐待の早期発見や迅速対応の実現へ~
2021年10月29日
NTTテクノクロス株式会社
NTTテクノクロス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:桑名栄二 以下、NTTテクノクロス)が提供するコールセンターAIソリューション「ForeSight Voice Mining(フォーサイト ボイス マイニング)」が、相談員の業務支援や虐待の早期発見・迅速対応を目的に、江戸川区児童相談所(東京都)に導入され、2022年1月より本格運用を開始します。
今後もNTTテクノクロスでは、「ForeSight Voice Mining」をはじめとするソリューション提供を通じ、自治体のDX推進支援を図ってまいります。
背景
江戸川区では児童相談所の体制や専門性の向上に向け、人材育成などの取り組みを強化しています。その一方で、職員の経験や知識などに幅が生じていることから、情報共有やノウハウの継承を図る仕組みづくりや業務改善を検討していました。その一環として、2021年8月1日より「ForeSight Voice Mining」の機能性や操作性を検証する試行運用の結果、業務効率化の効果が得られたことから2022年1月に本格運用することになりました。
これまでの課題と期待できる効果
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これまでの課題 |
「ForeSight Voice Mining」の機能 |
期待できる効果 |
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1 | 上司などの助言を求めたくても、対話中は相談するのが難しかった | キーワードを検出し、通話者以外へ自動で情報共有 | 対応品質の向上 |
2 | 対話中、資料などを参照するのに手間と時間を要していた | キーワードに応じて、資料などのモニター表示、回答提案 | 回答時間の短縮 |
3 | 応対記録の作成に時間を要していた | 対話内容のテキスト化、要約化 | 記録作業の負荷軽減 |
花園大学 和田一郎教授(社会福祉学部 児童福祉学科)のコメント
少子化の中においても、児童相談所では相談業務のニーズは高まる一方です。また、現場従事者の確保は喫緊の課題に挙げられますが、増員はなかなか難しいのが現状です。そのため、業務の負担軽減や効率化を通じ、児童相談所の適正化や体制強化を実現させる可能性を秘めた本システムの導入に期待します。
「ForeSight Voice Mining」とは
NTT研究所の音声認識技術や日本人特有の感情の分析技術、日本語解析技術を活用したコンタクトセンターAIソリューション。2021年8月末日時点の導入実績は国内3万7,000席。(https://www.ntt-tx.co.jp/products/foresight_vm/)
用語解説・注釈
*「ForeSight Voice Mining」はNTTテクノクロス株式会社の登録商標です。
*「ForeSight Voice Mining」はNTTグループのAI「corevo®」の音声認識技術を活用したサービスの1つです。
*「ForeSight Voice Mining」はNTTグループのAI「corevo®」を構成する技術の1つです。
*「corevo®」は日本電信電話株式会社の登録商標です。(https://www.ntt.co.jp/corevo/)
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
NTTテクノクロス株式会社概要
NTTテクノクロスは、NTT研究所の最先端技術を中核に、国内外の優れた商材を豊富な実績とノウハウで掛け合わせることで、お客様のビジネスシーンに最適なソリューションを創出します。時代に先駆けたソリューションにより、豊かな未来社会の実現に貢献し続けます。(https://www.ntt-tx.co.jp/)