2013年09月11日

NTTソフトウェア株式会社(以下、NTTソフトウェア 本社:東京都港区、代表取締役社長:山田 伸一)は、特権ID管理ソリューション「iDoperation」(アイディーオペレーション)のSaaSモデルの本格販売を開始したことを発表します。本SaaSモデルでは、特権ID(*1)のパスワード変更を自動化する機能を提供しており、新たにサーバを設置する手間を省くことで、最短3日で利用可能となります。

iDoperation SaaSモデルはセガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミー 本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:里見 治)にすでに採用されており、特権IDのパスワード変更を自動化し、監査対応の省力化と運用ミスの回避に貢献しています。セガサミーでは、SaaS利用のため新たな管理用サーバの設置が不要である点や、必要な機能だけをすばやく導入できる点を評価いただいています。

製品提供の背景

近年、監査の観点から、特権IDの「アカウント管理(ID管理、パスワード管理)」が重要視されています。NTTソフトウェアでは、「必要な特権IDの管理は行いたいが、サーバ管理負担を増やしたくない」というお客さまの声に応え、短期・低コストで実現可能なiDoperation SaaSモデルを販売開始しました。

iDoperation SaaSモデルの特長

1.特権IDの管理に必要な機能を短期間で導入可能

注目度の高い「アカウント管理」に絞ったSaaSモデルのため、すぐに特権IDの管理を行いたいというお客さまには最適です。従来のサーバ構築モデルでは、特権IDの管理を行うために、新たにサーバを設置する必要がありましたが、本SaaSモデルでは、それが不要なため導入期間の短縮とコスト削減を実現しています。

2.既存システムの大きな変更をせず管理可能

NTTソフトウェアのデータセンター内にiDoperationのサーバが設置されます。管理対象サーバとiDoperationのサーバ間の接続さえできれば、自社のサーバ環境を大きく変更することなく、特権IDの管理を自社の管理者端末からWeb経由で行えます。

iDoperation SaaSモデルの提供機能

iDoperation SaaSモデルでは、監査で注目されている2つの機能を提供しています。

機能1 アカウント管理

手運用では煩雑になりがちなID管理を、Webの管理画面から一元管理し、スケジュール実行を可能にします。IDの追加・変更・削除だけではなく、パスワードの定期的な変更、IDの棚卸などを行います。

機能2 監査証跡

管理者の操作が正しいものか、を監査時に確認するため、管理者のアカウント操作履歴やパスワード変更履歴を取得し、実行結果を帳票出力することが可能です。

セガサミーでの効果

セガサミーでは、iDoperationを活用することで、担当者2名で行っていた特権IDのパスワード定期変更作業とID貸し出しの手間を10分の1程度に削減することができました(サーバ管理20台の場合)。また、特権IDをシステムで厳格に管理できるため、特権IDの管理ミスも回避できています。

新たに資産を持たずにサービスを利用できるSaaSモデルは、早期利用が可能であり、サーバ増設など今後の環境変化にもすばやく対応できます。セガサミーではSaaSによる特権ID管理は、業務効率化の恩恵を最大限に享受できるものと判断しています。

SaaSモデルのお勧め企業

特権IDのSaaSモデルは、以下の企業にお勧めです。

  • 外部サービスを柔軟に活用して、主力事業に専念したい企業
  • 対応必須の特権ID管理をすぐに行いたい企業
  • 特権ID管理を始める際のシステム構築負担を軽減したい企業

価格

月額利用料:15万円~



【用語解説】

*1:特権ID
管理者権限IDのこと。UNIXのrootやWindowsのAdministratorなど特別な権限を持つアカウントを指します。

NTTソフトウェア株式会社|会社概要

NTTソフトウェアは、豊富なICTシステム・インテグレーションの経験を活かし、各種システムの設計・構築・保守・運用に貢献しています。特権ID管理の分野では、アクセス制御のCSLGuardとID管理のACTCenterを国産・自社開発製品として1998年より販売しています。2012年には、これまでの構築ノウハウをパッケージ化したiDoperationシリーズの提供を開始しました。