コラム

法人向け動画配信システム、オンプレミスを選ぶべきこれだけの理由

企業が動画配信システムを利用する際、どのような環境で運用するのが適しているのでしょうか。クラウドサービスは、無料・安価なものから、企業向けに特化したタイプまで、まさに多彩なサービスが揃っており、柔軟に利用できそうです。一方で、イニシャルコストがかかり、自社での管理・運用が必要なオンプレミスにも根強いニーズがあります。本稿では、そんなオンプレミスでの動画配信システム運用について説明します。

もしも、貴社に次のようなニーズがあるならば、オンプレミスを選ぶのが正解かもしれません。詳細は、下記の記事でご確認ください。

  • 非公開の環境で安全に動画配信を行いたい。
  • セキュリティポリシー上、インターネットに動画をアップできない。
  • 社内で動画配信システムを利用する人数が多い。
社内向け動画配信、オンプレミスが適しているケース

オンプレミスで動画配信を行うメリット

まずは、オンプレミスを選択するメリットについて考えましょう。オンプレミスとは、自社内にサーバを設置し、システム運用を行う形態のことです。社外のサーバリソースをインターネット経由で利用するクラウドサービスとは違い、外部とのアクセスが閉じられた自社内の安全な環境で運用できるのが特長です。

セキュリティ上の安心感

オンプレミスの最大のメリットは、もちろんセキュリティです。すべてを自社基準に合わせて、サーバをコントロールすることができるので、高いセキュリティレベルを存分に追及できます。それは、社外秘の動画コンテンツも安心して配信できる環境です。セキュリティポリシー上、インターネット経由の動画配信を禁じている企業も少なくありません。そのような場合には、迷わずオンプレミスを選択しましょう。

視聴者管理の重要性とAD連携

企業の動画配信で必要とされる要素の1つに、視聴者管理が挙げられます。「いつ」「誰が」「どのコンテンツを何分見たか」といったことを確認するためです。例えば、コンプライアンス教育などを動画配信で行う場合には、受講が適切に実施された証跡を残すために必ず搭載したい機能の1つです。誰が受講したのかわからないという状態では、動画配信による教育の根幹が揺らいでしまうからです。

また、動画を視聴できる社員を限定したり、視聴の必要のない社員からはアクセスできないようにするなどの細やかな管理ができれば、非公開動画を扱う上での安全性は、より高まります。

つまり、企業内で動画配信を行うならば、視聴履歴の取得や、役職・属性による視聴制御を可能にする「視聴者(ID)管理」が極めて重要になってくるのです。ところが、このデータベースが動画配信サービスのみで使われる独立したものだと、メンテナンスの手間が非常に大きくなります。企業内の利用シーンでは、支社・部署・役職・入社年度などに紐付けた視聴管理を行うケースも多いですが、手動でこれを行う負担は極めて大きく、動画配信システム導入の「落とし穴」になっているという声もあります。

そこで、AD連携が大きな役割を果たすのです。視聴者が少ない場合には、手動でも管理しきれるかもしれませんが、大規模組織になればなるほど、この重要性は増すでしょう。これは動画配信システムの導入に関する極めて重要なポイントですが、意外にも見過ごされがちな部分なのです。

AD連携が行えれば、人事データのマスタが自動で動画配信システムにも反映さるので、配信担当者がアカウントの変更・追加などを管理する必要はありません。このような基幹システムと密に関わる連携によるカスタマイズは、外部のクラウドサービスを利用した場合には、ほぼ不可能です。AD連携は、オンプレミスだからこそ実現する機能です。

オンプレミスで動画配信をおこなうメリット

オンプレミスで動画配信を行うデメリット

一方で、オンプレミスでの動画配信システムの導入にはデメリットもあります。それは、イニシャルコスト、サーバの管理コスト、運用の手間などです。これは、動画配信システムに特化した内容ではありませんが、クラウドサービスと比較した際の、いわゆるオンプレミスのデメリットとなります。例えば、動画配信システムにコストや管理の手間をなるべくかけたくないというニーズがあるなら、オンプレミスはハードルが高いかもしれません。

オンプレミスとクラウドサービスの中間となる着地点

選択肢としては、オンプレミスとクラウドサービスのメリットを併せ持つ「プライベートクラウド」も存在します。プライベートクラウドとは、クラウド上に自社の占有領域を保有し、リソースを提供する形態のこと。オンプレミスの安全性とクラウドサービスの柔軟性を併せ持ち、独自のセキュリティポリシーも適用できますので、より柔軟に動画配信システムを導入することが可能になります。

オンプレミス、クラウドサービス、プライベートクラウドのいずれにも、メリット、デメリットが存在しますので、自社のニーズに合う利用形態をよく吟味して選定してください。動画配信システムとクラウドの関係については、次の記事でも説明していますので、興味のある方は、ご一読ください。

第7回>法人向け動画配信に使える安価なクラウドサービス

オンプレミス環境に適した動画配信システム「viaPlatz」

NTTテクノクロス株式会社の「viaPlatz」は、クラウドサービス、オンプレミス、また、プライベートクラウドのいずれの環境にも対応した、企業向け動画配信プラットフォームです。特に、オンプレミスでの設置や、AD連携に多くの実績を持つ点が強みです。大規模環境での視聴者管理はもちろん、様々な運用形態に合わせて柔軟に対応できる「viaPlatz」を、ぜひ、ご検討ください。

「viaPlatz」の詳しい解説は、下記よりご確認いただけます。

\ 動画研修に適した企業向け動画配信システム「viaPlatz」 /

viaPlatzの特長

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