コラム

ビジネスで使える「ストリーミング中継」徹底解剖! 基礎知識から注意点まで

ビジネスにおける動画配信の活用が進んでいます。様々なシーンで動画はビジネスに取り入れられ、その効果が実証されるようになりました。本稿では、そんな動画配信の中でも上級編といえる「ストリーミング中継(ライブ配信)」について解説します。概要・基礎知識・企業内でライブ配信を行うメリット・注意点、さらには、システムの構成例まで、抑えておくべきポイントを解説します。

動画配信に関する基礎知識をおさらい

「ストリーミング中継」について説明する前に、まずは動画配信の基礎をおさらいしましょう。

動画配信には、「ダウンロード」と「ストリーミング」の2つの方式がある

ダウンロードとは、ファイルサイズの大きな動画などを、インターネットを通じて快適に視聴するための技術です。ストリーミング技術が普及する以前の動画ファイルの視聴方法は、端末にファイルをすべてダウンロードしてから再生するのが一般的でした。しかし、再生が開始されるまでに時間がかかるなど、なかなかストレスフルな仕組みだったのです。
これに対してストリーミングは、「サーバ上のデータを少しずつ読み込んで、順次再生していく技術」です。端末にはデータが残らない仕組みなので、配信者はファイルの漏えいや悪意あるユーザによる再配布を心配しなくてすみます。また、視聴者はファイルサイズを気にせず利用でき、ダウンロードの待ち時間からも開放されます。

ストリーミングには、「オンデマンド型」と「ストリーミング中継型」の2つの方式がある

さらに、ストリーミングには次の2つの配信方式があります。1つは「オンデマンド型」、もう1つが「ストリーミング中継型(ライブ配信)」です。
オンデマンド型は、サーバ上にアップロードされた動画ファイルにアクセスし、いつでも好きな時に視聴する配信方式。ストリーミング中継型は、リアルタイムで放送するライブ形式の配信で、テレビでいう生中継にあたります。

企業でストリーミング中継を利用するシーンは?

ビジネスにおけるストリーミングの利用シーンは様々ですが、特に多いのは研修マニュアル共有など、限られたメンバーに向けてオンデマンド配信するケースです。時間を気にせず、繰り返し視聴できるというオンデマンド配信の特長が、こうしたニーズによくマッチしています。

では、ストリーミング中継が活きるのは、どのようなシーンでしょうか。ストリーミング中継のメリットは、もちろん即時性にあります。利用シーンは、「皆が同じタイミングで視聴すること」に意義がある場合。例えば、経営者による講和や訓示の一斉配信、朝礼。また、全社会議の配信などが利用例としては多くなっています。一体感を醸成でき、企業としての結束を強められるとあって、企業文化にマッチする現場では極めて重宝されているようです。

ストリーミング中継をしてみよう!

企業内でストリーミング中継を行うには、2段階の準備が必要です。
(1)コンテンツを制作するための準備と、(2)撮影した動画を視聴者まで配信する仕組みです。

(1)については、専門の制作会社を起用する方法があります。すべてプロにお任せできるので安心ですが、それ相応のコストがかかります。一方、近年では個人向けの撮影機材も揃ってきており、コンテンツを制作・配信するハードルは下がりました。今や企業の担当者が自分でライブ配信することも珍しくない時代ですので、挑戦してみるのもよいでしょう。

(2)については、企業向けの動画配信基盤が必要になります。限られた人にだけ視聴させるための厳密なID管理、セキュアな視聴環境、情報漏えい対策などが要件として必要になるからです。
ちなみに、企業が配信する動画コンテンツのうち、広く一般に拡散させる目的のある、広報・広告などについては、上の要件は必要ありません。配信プラットフォームの使い分けについては「第1回>法人向け・動画配信システム」の記事でも解説しているので、興味のある方は、こちらもご覧ください。

第1回>法人向け・動画配信システム

(1)ストリーミング中継をするための撮影環境

まずは撮影環境を整えましょう。必要なのは、カメラと、カメラからのHDMI映像/音声をUSBへ変換するためのHDMI-USB変換器、また、データを圧縮/変換するためのエンコーダ(ソフトウェア/ハードウェア)です。なお、システム構成についての詳しい解説は、「第9回>【5分で解説!動画配信システム】」の記事でもご覧いただけます。

第9回>【5分で解説!動画配信システム】

ストリーミング中継のシステム構成例

(2)動画配信システムで、リアルタイム配信をしよう

カメラで撮影したデータはリアルタイムでエンコードされ、動画配信システムに送信されます。企業向けの動画配信システムでは、視聴者設定・権限設定・アクセス制御・視聴ログ管理といった様々な機能が提供されていますので、必要に応じて活用してください。

ストリーミング中継に適した動画配信システム「viaPlatz」

viaPlatzは、ストリーミング中継にもオンデマンド配信にも対応する企業向け動画配信システムです。2つの配信方式に加え、視聴端末のメモリに一切データを保存しない仕組みなど、動画配信にまつわる企業向け機能を包括的に提供しています。ビジネスの様々なシーンで安全に活用できる「viaPlatz」の詳しい解説は、下記より、ご確認ください。

\ 動画研修に適した企業向け動画配信システム「viaPlatz」 /

viaPlatzの特長

お問い合わせはこちらまで