TrustBind/SecureGatewayが「Salesforce1」に対応~クラウド上の情報を暗号化・保存し、タブレット経由で利用する際も安心に~
2014年01月30日
NTTソフトウェア株式会社(以下、NTTソフトウェア 本社:東京都港区港南、代表取締役社長:山田伸一)は、企業向けクラウド・セキュリティ製品「TrustBind/Secure Gateway(トラストバインド・セキュアゲートウェイ、以下、本製品)」を株式会社セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース社)の新クラウドプラットフォーム「Salesforce1(*1)」に対応範囲を拡大し、あらゆるデバイスからのSalesforce使用に対応した新バージョンを、2014年2月3日より販売開始します。
背景
今後、到来するといわれるあらゆるものがネットワークでつながる時代において、企業が事業活動にモバイルテクノロジーを取り込み、ビジネスに活用することが予想されます。米国salesforce.com, Inc.では、このような市場の動きから、2013年11月にモバイルファーストを全面に押し出した新プラットフォームSalesforce1を発表しました。Salesforce1は、「API First」の設計思想により、高品質なモバイルアプリケーションを圧倒的な速度で作成することができます。結果、ユーザーはスマートデバイスからでもパソコンと遜色なくSalesforceを利用した業務を行うことができるようになります。そのため、ビジネスシーンにおいて、ますますスマートデバイスが普及すると見込まれます。
また、本製品へのスマートデバイス対応要望がNTTソフトウェアに数多く寄せられています。このことからも、スマートデバイス活用への市場の大きな転換点と捉え、この度、本製品のSalesforce1対応を実現しました。
新バージョンの特長
(1)Salesforce1のAPIに対応
モバイルアプリケーションからSalesforce1のAPIでセールスフォースを利用する場合においても保存する機密情報の暗号化/復号(*2)を実現しました。従来のブラウザやシステム間連携からのデータ保存に加えて、スマートデバイスからでも同等の安全性を保つことが可能となり、Salesforce1で実現する様々なビジネスシーンに対応します。
(2)ファイルの暗号化に対応
従来はデータ項目単位で検索やソートにも対応した暗号化/復号により、クラウド上でのアプリケーションの利便性を損なわずに機密情報の安全性を確保していました。これに加え、新バージョンでは、要望が多かったファイルの暗号化/復号に対応しました。特にChatter(*3)などのモバイルアプリケーションでは添付するファイルの暗号化に対応することによりスマートデバイスを活用する様々なビジネスへの適用可能性が高まります。
(3)端末認証に対応
モバイルアクセスでは、IDとパスワードのみの単一要素認証が一般的ですが、IDとパスワードが万が一外部に漏えいした場合、第三者により重要な企業情報にアクセスされる危険が高まります。本製品では、スマートデバイス活用においては、機密情報の暗号化/復号に加えて端末認証対応を行うことにより、認証された端末のみからのアクセスに限定するため、より安全性を高めることが可能です。
< TrustBind/Secure Gateway の仕組み >
想定利用イメージ
Salesforce1と本製品を組み合わせて利用することで、社外からのスマートデバイスを利用した情報の参照・登録や、セールスフォース社が提供するコミュニケーションツールChatterを安全に利用することができます。例えば以下のビジネスシーンにおける利用を想定しています。
- 金融機関の営業強化
金融商品を扱う営業担当にスマートデバイスを配布し、様々な顧客情報や商品情報をモバイルアプリケーションからアクセスする企業が増えてきています。スマートデバイスからの顧客情報の参照・登録時も、本製品によるデータの暗号化で、安全性が確保され、情報漏えいの不安を軽減した利用を実現します。
- 社内コミュニケーションの活性化
頻繁に機密情報を共有するプロジェクトで、Chatterをコミュニケーション手段とする場合があります。この場合、本製品にて、Chatter上のテキストデータや共有したファイルも暗号化することで、スマートデバイスからでも安全性が高く保たれたまま、重要度の高いビジネス資料共有が可能になり、社内コミュニケーションの活性化につながります。
今後の予定
NTTソフトウェアのセキュリティ商材との連携や、セキュリティインテリジェンス(*4)機能の追加で、クラウド環境利用時のセキュリティを総合的に提供する予定です。今後は、Salesforce以外のクラウドサービスへも対応を拡大していきます。
価格
ライセンス定価 月額1IDあたり \1,000
(システムインテグレーション費用、ハードウェア費用、端末認証関連費用はご相談ください。)
販売開始日
2014年2月3日
「TrustBind/Secure Gateway」について
本製品はクラウドサービスを安心して利用するためのソリューションです。ユーザーの個人情報や営業秘密情報などを暗号化し、万が一の情報漏えいに備えます。
従来、データセンターなどが提供していた暗号化機能と異なり、本製品ではユーザー自身が管理する鍵で暗号化を行います。本製品によるデータの暗号化では、検索などのクラウドサービスの便利な機能をそのまま利用することが可能です。また、本製品を導入することで企業のユーザーがクラウドサービスを利用する際のログを記録し、監査に必要とされる詳細な利用履歴情報を記録します。
【製品ホームページ】
「TrustBind/Secure Gataway」の製品詳細のご案内、資料請求はこちらを参照願います。
【用語解説】
*1:Salesforce1
2013年度にsalesforce.com, Inc.から発表された、マルチデバイスの時代に対応したアプリケーション構築におけるプラットフォームのコンセプトです。
*2:暗号化/復号
暗号化/復号には株式会社エアーのWISE Encryptを使用しています。
*3:Chatter
Chatterはセールスフォース社が提供するクラウド型の企業向けソーシャルネットワークツールです。
*4:セキュリティインテリジェンス
情報セキュリティ対策における新しい防御の考え方。企業や組織の機密情報を狙う標的型サイバー攻撃に対して、迅速な対応を図るために、脅威の実態をいち早く予知・予測するアプローチのことを指します。
NTTソフトウェア株式会社|会社概要
NTTソフトウェアは、高度なネットワークテクノロジーとシステム構築力を基盤にICT経営戦略コンサルティングからシステム構築、保守・運用に至るまでをトータルに提供するソリューションサービスプロバイダです。
※「TrustBind」はNTTソフトウェア株式会社の登録商標です。
※その他の会社名、製品名などの固有名詞は、一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。