2012年10月23日

NTTソフトウェア株式会社(以下、NTTソフトウェア 本社:東京都港区港南、代表取締役社長:山田伸一)は、ヴイエムウェア株式会社(以下、ヴイエムウェア 本社:東京都港区浜松町、代表取締役社長:三木泰雄)が主導するオープンソースソフトウェアであるGrails(*1)/Groovy(*2)(グレイルズ/グルーヴィー)をWebシステムの開発フレームワーク(*3)および開発言語として採用しております。

今回、同フレームワークを、自社だけではなく国内企業へ広く普及促進していくために、新たに技術サポート・教育・研修などの技術トレーニングサービス、コンサルティングサービスを平成24年12月から開始します。

Grails/Groovyは、主にWebシステム開発における生産性を2倍~5倍(*4)にすることが可能であり、企業などにおけるシステム開発費用の大幅なコストダウンを実現します。

背景

近年、企業におけるWebシステム開発では、短期間・低コストでシステム開発を行いたいと言う要望が強くなっております。NTTソフトウェアは、それらの要望に応えるために、Webシステム開発におけるプログラム量を1/4~1/10(*4)、生産性を2~5倍に向上する手法としてオープンソースソフトウェアの開発フレームワークであるGrails/GroovyをWebシステム開発に採用することにより、この課題を解決することにしました。

提供サービスの内容

(1) 技術サポート窓口開設とコンサルティングサービスの提供

NTTソフトウェアでは、Grails/Groovyの推進専任組織である「Grails推進室」を2012年1月に設置。これまでGrails/Groovyコミュニティ活動において「同製品利用に関するドキュメントの日本語化」、「同製品のコミュニティーサイトでの情報発信」、「国内におけるGrails/Groovyサポート体制の人的強化」などに取り組み、企業のGrails/Groovy開発者が安心して開発業務を進められるように環境の整備を進めてまいりました。また、高度な技術支援が必要な企業向けには、ヴイエムウェア社のコンサルティングサービスと連携し、ハイレベルな技術支援も行ってまいります。

(2) Grails/Groovyの教育・研修サービスを提供

企業がGroovy/Grailsを利用してシステム開発を進める際に必要となる、教育・研修や技術トレーニングサービスを本格的に開始いたします。本サービスにより、Grails/Groovyに関するスキルを有しない企業においても、安心してシステム開発を進めることが可能となります。オープン研修予定については順次ホームページなどで公開していくとともに、企業単位のプライベート研修も実施してまいります。

(3) Grails/Groovyの開発支援サービスを提供

Grails/Groovyの初期導入時や社内開発要員が不足している場合などには、NTTソフトウェアが不足する部分の開発支援サービス有償で提供します。本サービスの利用により、これからGroovy/Grailsを利用したシステム開発に取り組む企業においては、スキルを持った開発者が少ない場合でも安心してGroovy/Grailsを採用いただくことができます。

Grails/Groovyを利用するメリット

(1) 開発期間/コストを大幅に削減できます

広く普及しているJava言語を使う場合に比べ、プログラム量を約1/4~1/10に削減することができます。したがって、開発コストの大幅な削減が期待できます。

(2) 社内に蓄積した既存のJavaソフトウェア資産や開発要員のスキルが有効活用できます

Java言語との親和性が高いため、社内にある既存のプログラム/設計書などのソフトウェア資産、開発スキル/開発ノウハウなどの人的資産を有効活用できます。従って、Java言語を利用してシステム開発を行ってきた企業では、ソフトウェア資産の有効活用が図れ、人材教育費用も大幅に削減することが可能となります。

(3) 高い信頼性を確保します

基幹系アプリケーション開発で実績のあるエンタープライズJava基盤(*5)上で実行できるため、信頼性の高いシステムを開発可能です。

NTTソフトウェアのGrails/Groovy普及促進活動に関する推薦文

ヴイエムウェア株式会社
代表取締役社長 三木泰雄様

ヴイエムウェア株式会社は、NTTソフトウェア様によるGrails/Groovyの普及促進を歓迎いたします。NTTソフトウェア様のGrails/Groovyの普及促進活動は、コミュニティ活動だけでなく、 オープンソースとしてGrails/Groovyを主導している当社が提供しているコンサルティングサービスと連携し、よりハイレベルな技術支援サービスを、さまざまな企業のアプリケーション開発時に提供いたします。この活動により、Grails/Groovyの普及にも一層の弾みがつくことを期待しております。

「Grails/Groovyの活用法」ホームページ

「Grails/Groovyの活用法」の詳細はこちらを参照願います。


【用語解説】

*1:Grails
Grailsは、企業向けのJavaプラットフォーム上で動作するWebアプリケーション用の開発フレームワークであり、後述のGroovy言語を用いて開発を行う。

*2:Groovy
Groovy言語は、Javaを元に機能拡張と記述の簡素化を行った言語であり、他の言語と比較すると、Javaとの親和性が高いことが大きな特長である。GrailsとGroovyは、ヴイエムウェア株式会社が主導して提供しているオープンソースソフトウェア。

*3:開発フレームワーク
プログラム開発を行う際に、主に開発効率の向上を目的として、必要となる機能をまとめて提供するソフトウェアのこと。

*4:生産性を2倍~5倍、プログラム量を1/4~1/10
生産性を2~5倍、プログラム量を1/4~1/10に削減: NTTソフトウェアの社内システム開発における実績値。

*5:エンタープライズJava基盤
Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)と呼ばれるJavaの企業向け機能セット。

NTTソフトウェア株式会社|会社概要

NTTソフトウェアは、高度なネットワークテクノロジーとシステム構築力を基盤にICT経営戦略コンサルティングからシステム構築、保守・運用に至るまでをトータルに提供するソリューションサービスプロバイダです。お客さまの経営課題解決や要望に確実にお応えするため、付加価値の高い最適なソリューションをお客さまとともに創り出し、提供しています。
※Grails/Groovyに関しては、日本 Grails/Groovy ユーザーグループ (Japan Grails/Groovy User Group)の法人会員であり弊社社員も運営委員を務めています。Grails/Groovyに関する著書出版や、日本国内におけるGrails/Groovy普及に貢献しています。 ※本文中に記載した製品名などは各社の商標または登録商標です。