概要

ローカル5Gコアネットワークのシステム構築・運用事業者向けにコアNW装置(NSA構成対応EPCおよびSA構成対応5GC)を提供いたします。

特徴

C/U分離による多様なネットワーク構成を実現

当社コアNW装置(EPC/5GC)はC/U分離を可能としています。これにより、"トラヒックの特性に応じてC-PlaneとU-Plane(※1)を個別に増強する"、"U-Plane処理装置をユーザ構内に配置してセキュリティ性を高める"、"処理遅延を低減させる"等、よりユーザニーズに応えやすいネットワークの構築が可能になります。

(※1)接続端末が基地局とやり取りする信号には「Control-Plane信号(※2)」と「User-Plane信号(※3)」の2種類があり、これらの信号を制御するためのC-Plane機能とU-Plane機能がコアNW装置に搭載されています。

(※2)Control-Plane信号:端末の認証、セッション確立、モビリティ管理等を行う制御信号

(※3)User-Plane信号  :ユーザの通信データを伝送する信号

トータルコストの低減を実現

当社コアNW装置(EPC/5GC)は汎用ハードウェア上で動作するソフトウェアとして提供しますので、専用のハードウェアに依存せず、ハードウェアの導入時や切り替え時のコストを削減できます。

構築、運用に必要な拡張性・柔軟性・標準準拠性を実現

当社コアNW装置(EPC/5GC)はN-ACT構成に対応する等、システム運用に必要な可用性や拡張性を担保しています。また、3GPP標準に準拠したオープンな仕様に従っており、他通信メーカーの基地局と相互接続可能で、機器の組み合わせにも柔軟に対応します。当社コアNW装置(EPC/5GC)は、オンプレミス形態やクラウド形態問わず構築することができます。また、冗長化や閉域ネットワークの構成も可能ですので、お客様にとって最適なネットワークを自由に構築することが可能です。

ネットワークスライスにより効率的なローカル5G環境を実現

ローカル5Gには、高速大容量(eMBB)、高信頼・低遅延(URLLC)、多数同時接続(mMTC)という3つの要件が定められています。しかし、用途によってはこの全ての性能を要さないことがあります。

そこでネットワークスライシング技術を用いて、用途や求める性能に合わせてスライスをカスタマイズし効率的なローカル5G環境を構築することができます。

※現在、当社コアNW装置(EPC/5GC)はeMBBのみに対応しております。2022年春にURLLC対応予定です。

ローカル5G検証キット

ローカル5G検証に必要な機器一式(コアNW装置、基地局、端末、SIMカード)を取り揃えた検証キットをご提供いたします。

免許取得を必要とされるお客さまには免許取得のコンサルティングも併せてご提供いたします。

ソフトウェア仕様

NSA構成対応EPCソフトウェア仕様

3GPPコアネットワークエレメント MME/SGW/PGW/PCRF/HSS機能
対応インターフェース S1-MME/S1-U/SGi
対応機能 アタッチ/デタッチ/データ通信/X2-Handover/再接続/プロビジョニングフロントエンド機能(GUI) /Multi-Connectivity
対応OS Linux CentOS7.9
対応DB MariaDB10.3

SA構成対応5GCソフトウェア仕様

3GPPコアネットワークエレメント

AMF/SMF/UPF/AUSF/UDM機能

対応インターフェース

N1/N2/N3/N6

対応機能

Registration/Deregistration/データ通信/Xn-Handover/再接続/プロビジョニングフロントエンド機能(GUI)

対応OS Linux CentOS7.9
対応DB MariaDB10.3

お知らせ

2021年10月末:ローカル5G実験試験局免許を横浜事業所にて取得
2022年春:ローカル5Gラボを横浜事業所に開設予定

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