AI発芽検査®は、熟練の技が求められる発芽率の検査を、AIが画像から発芽状態を判定支援することで、検査業務を大幅に効率化するソフトウェアです。
発芽検査は、種の品種開発や生産をする上で重要な工程ですが、種が小さいことや種同士の絡まりなどにより自動化が難しく、判定には熟練した検査員が欠かせない作業でした。多い企業では、年間数万件以上の検査を行っています。
AIが事前に学習したデータを元に、発芽率の検査を1画像100粒あたり十数秒で行います。経験の浅い検査員に比べ、発芽状態の判定作業を5倍以上の効率化が行え、検査員との判定一致率も98%です。※1
このソフトウェアを導入することで、検査員の検査業務を実施可能な検査数量を増やし品種開発力を向上させ、種子生産の委託先での遠隔検査や、画像によるエビデンス記録ができることで、従来より付加価値の高い検査環境を実現します。
※1 検査の対象とする作物や、OK/NGの判断基準の精度によって変動します。
特徴
AIが十数秒で種100粒の発芽状態を判定
発芽検査は、1回の検査ごとに、1ミリ程度の小さな種を100粒発芽させます。正しく発芽しているかの判定作業は、熟練した検査員でも1回1分程度かかります。
AI発芽検査では、事前に発芽状態を学習したAIが、カメラで撮影した画像を読み込み、自動で一粒毎の発芽状態を判定します(特許出願中)。
撮影から判定結果を出すまで十数秒で行え、経験の浅い検査員でも5倍以上の効率化が見込めます。
検査員スキルの標準化が可能
発芽状態の良否判定や検査スピードは、検査員の熟練度に依存するところが大きく、人材育成や技術承継、効率化の面で課題がありました。AI発芽検査は、熟練検査員の判定を学習することで、検査員のスキルによらず一定の検査精度を保つ支援を提供します。実際に検査員と比較したところ、98%の判定一致率でした。※2
※2 タキイ種苗での試験結果より
カメラとパソコンだけで使え、低コストで導入可能
AI発芽検査は、専用の小型カメラとパソコンのみで利用でき、大規模な設備は必要ありません。
検査員はカメラ撮影を開始するだけで、AIが自動的に判定し、結果を集計値と画像で表示します。結果は保存可能で、検査の証跡として活用できます。
利用イメージ
- 発芽させた検査容器を撮影台に置き、カメラで撮影します。
- AI発芽検査ソフトウェアが撮影画像を自動的に読み込み、判定結果を画面に表示します。
- 検査員は判定結果を確認し、検査結果を判断します。
さらなる活用
AIを使った高度な画像判定による、新しいサービスの創出や業務の改善・効率化を、NTTテクノクロスではサポートします。