大量の画像を高圧縮して転送する「SmartFileUploader」を提供開始
8Kを超える超高精細画像も十分の一以下に圧縮して転送時間を大幅に短縮
2019年08月19日
NTTテクノクロス株式会社
NTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス 本社:東京都港区港南、代表取締役社長:串間和彦)は、最先端の映像圧縮方式であるHEVC*1を用いて、膨大な画像データをモバイル回線などでも高速かつ効率的に転送できるソリューション「SmartFileUploader(スマートファイルアップローダー)」を2019年8月19日から提供します。
背景
近年、技術者不足や業務効率化を背景に、各種設備・インフラ保守作業などのさまざまな分野で衛星画像・航空画像・ドローン撮影画像など遠隔から撮影した画像を活用するケースが増加しています。しかし、これらの高解像かつ大量の画像データを遠隔の撮影地から送るには外部記憶媒体に保存して送るなど伝送に時間がかかることや、記憶媒体の紛失などによる情報漏洩のリスクがあり安全面で問題がありました。
NTTテクノクロスは、NTT研究所が開発した画像圧縮ライブラリ*2に8Kを超える超高精細画像への対応や可逆圧縮*3機能など保守作業に必要とされる機能を追加し、大量の画像を圧縮して安全に効率的に転送するソリューションを開発しました。
特長
(1)高画質を保ったままファイルサイズを通常の十分の一以下に圧縮
映像向け圧縮技術のHEVCを静止画向けとして採用するだけでなく、静止画に特化したチューニングを行うことで、JPEG方式で圧縮された画像データもしくはTIFF(非圧縮データ)を高い画質を保ったまま約十分の一以下のファイルサイズに圧縮可能となりました。また、圧縮による画質低下が気になるユーザーのために画質を完全に復元できる可逆圧縮機能も搭載しています。
(2)8Kを超える超高精細画像に対応
点検など保守作業では、微細な変化をとらえるため8Kを超える超高解像度の画像が要求されることがあります。SmartFileUploaderでは、放送や映像配信サービスでは利用されない8Kを超える解像度にも対応しました。
(3)圧縮と転送を同時に行い時間短縮
クラウドストレージと連携してファイル転送と圧縮処理を同時に実行することで、転送時間を大幅に短縮します。また、クラウドストレージからのダウンロード、元の画像フォーマットへの復元なども自動的に行うことが可能で、効率的に作業を進めることができます。
価格(税別)
アップロードアプリ 年額 24,000円/ライセンス
ダウンロードアプリ 年額 24,000円/ライセンス
※別途クラウドストレージであるBox*4の契約が必要です。
※対応するファイルフォーマットやクラウドストレージについては、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。
用語解説・注釈
*1:HEVC
映像符号化国際標準規格H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)。
国際標準化団体であるITU-T及びISO/IECによって2014年4月に規格化された、最先端の映像圧縮方式。4K/8K放送をはじめとする高精細映像伝送に利用されている。
*2:NTT研究所が開発した画像圧縮ライブラリ
特許技術であるNTTメディアインテリジェンス研究所が開発した高画質化・高速化技術を用いた高性能HEVCソフトウェアエンコーダエンジン。当社製品「HEVCソフトウェアコーデック HEVC-1000 SDK」にも採用し、4K/8K配信サービスなどに利用されている。
製品HP(https://www.ntt-tx.co.jp/products/HEVC1000/)
*3:可逆圧縮
圧縮率は低下するものの、元の画像データを完全に復元できる圧縮方式。HEVCは可逆圧縮に対応。
*4:Box
全世界で7万4,000社以上が利用する企業向けのコンテンツ管理プラットフォーム。高いセキュリティが確保されており、社内外の顧客、パートナーと迅速かつ安全にファイルを共有することができる。
製品HP(https://www.ntt-tx.co.jp/products/box-solution/)
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
NTTテクノクロス株式会社概要
NTTテクノクロスは、NTT研究所の最先端技術を中核に、国内外の優れた商材を豊富な実績とノウハウで掛け合わせることで、お客様のビジネスシーンに最適なソリューションを創出します。時代に先駆けたソリューションにより、豊かな未来社会の実現に貢献し続けます。(https://www.ntt-tx.co.jp/)