2014年02月26日

NTTソフトウェア株式会社は、iOSやAndroidなどモバイルOSの種類に関係なく、高品質なアプリケーションを同時に開発できるソリューション「Xespada(クロスエスパーダ)」を発表します。

多彩なスマートデバイスが普及している一方で、それらの機種やモバイルOSの種類に関係なく、一挙にモバイルアプリケーションを提供したいというニーズが強くなっています。しかし、複数のモバイルOS対応のアプリケーションを開発する場合、それぞれのOSに合わせて異なる言語、ツールを用いることが一般的で、コストが増大するという課題を抱えていました。

Xespadaでは、HTML5を開発言語として採用し、言語を統一しました。HTML5を採用することで生じる性能問題等、各種課題に関しても、独自ライブラリの利用を含む適切なライブラリを選択することで解決します。また、Apache Cordovaの開発利便性を向上する独自APIを追加し、開発の効率化を行っています。

Xespadaの概要と特長

  • 一つの開発ソースで複数のOS用モバイルアプリケーションを開発することができます。例えば、iOS、Android、Windows Phoneに対応した開発を行う場合、最大50%程度の開発工数(試験工数を除く)削減を見込めます。

  • モバイルアプリケーションに応じて、多数のOSS(オープンソース・ソフトウェア)の中から、NTTソフトウェアの豊富な開発実績とノウハウを活かした最適な組み合わせを選択し、
    HTML5による開発を行います。これにより、安定性のある高品質なアプリケーション開発が可能になります。

  • 開発のベースとなるApache CordovaにはNTTソフトウェアが独自に準備したAPIを追加しています。これにより、開発利便性の向上を図るとともに、新たに開発する部分が減り、開発工数の削減を実現します。

  • OSSを活かした効果的な試験を行うことができます。継続的インテグレーション(以下、CI)ツール(*1)による継続試験および品質管理を行うことで、品質や開発効率の向上を実現します。また、CIツールを利用した効率的なテストフレームワークを使用し、単体試験テストコード作成から総合試験までの試験工程を、当社で請け負って実施することも可能です。これら特長を活かして、モバイルアプリケーションのクロスプラットフォーム対応を、従来のアプローチと比較して効率的に短期間で実現します。


【用語解説】

*1:CIツール
継続的インテグレーション(Continuous Integration)のこと。ソフトウェア開発において、プロジェクトのメンバーがそれぞれ開発した結果を頻繁に結合し、定期的にビルドやテストを行うこと。