ターゲット管理

プリセットターゲットの管理

プリセットターゲットは、高度な管理(アカウント同期、パスワード変更、ワンタイム特権ID管理、不正アクセス点検)ができるように、あらかじめ設定された PAMターゲットです。 プリセットターゲットでは、ターゲットからアカウント情報を自動同期したり、ポータル画面で実施したアカウント操作(登録・変更・削除)をターゲット側に自動的に反映させることができます。

管理者からiDoperation管理サーバを経由して標準ターゲットへアカウント操作が反映される図。

クラウドサービスの特権ID管理にも対応します

iDoperation PAM On-premisesは、Entra ID や Amazon Web Services(AWS)のIAM ユーザなど、クラウドサービス固有の特権IDもプリセットターゲットとして管理することができます。これにより、クラウドサービスの特権IDも、承認に基づき一時的に貸出すことができます。また、クラウドサービスで記録したアクセスログをiDoperation PAM On-premisesが自動的に取得し定期的に点検することができるため、オンプレミス環境と同じレベルで特権IDを管理できます。

特権ユーザーからiDoperation管理サーバを経由してクラウドサービスを利用する流れを示す図。承認に基づく特権IDの貸し出し、クラウドサービス利用、アクセスログの記録点検の3つのステップが矢印で示されている。

クラウドサービスの特権ID管理におけるお客様の課題を解決します

  • お客様の課題 ①

    クラウドサービスの特権IDを使用の都度、パスワード変更や、アカウントの有効化/無効化で貸出しているため、手間と時間がかかってしまう。

  • お客様の課題 ②

    クラウドサービスの機能を使ってアクセス元のネットワークや端末を限定することができるが、特権ユーザであれば、この制限を簡単に変更できてしまうため、十分な対策ができていません。

  • お客様の課題 ③

    オンプレミスシステムに加え、クラウドにサーバが分散したため、ゲートウェイ型の特権ID管理ツールで管理をすることが難しくなりました。

カスタムターゲットの管理

カスタムターゲットは、ユーザが自由に設定して管理できるPAMターゲットです。クラウドサービスやネットワーク機器など、アクセス先情報(IPアドレス、ホスト名、URLなど)と認証情報(IDやパスワードなど)があれば、基本的にあらゆるシステムを管理できます。 カスタムターゲットは、特権IDの安全な保管から、特権アクセス(SSO)、特権アクセス点検といった基本的な管理に対応します。
また、踏み台サーバで制御する方法や、外部ID管理連携を利用し、外部コマンドを実装する方法で管理することも可能です。

カスタムターゲットの基本的な管理

ターゲットに登録されているアカウント情報(ID、パスワード)をiDoperation PAM On-premisesに登録しておくことで、プリセットターゲットと同様、申請に基づく特権IDの貸出しが行えます。 オートログインスクリプトが登録されていないアプリケーションでアクセスする場合は、オートログインスクリプトを作成することでSSOによるアクセスが可能です。

iDoperation PAM On-premisesのオンプレミス環境における機能概要図。事前準備、利用申請、パスワードの貸出、特権アクセスの流れを示す。アカウント情報は同期されない。

踏み台サーバで制御する方法

ネットワーク機器など、多数のターゲットを直接管理する場合、ターゲットの数に比例して管理負担やコストが増大します。 このような場合は、iDoperation PAM On-premisesからすべてのターゲットを直接管理せず、ターゲットにアクセスできる専用の踏み台サーバをターゲットとして管理する方法があります。 特権ユーザは承認に基づき踏み台サーバへのアクセスが許可され、踏み台サーバ経由で実施した操作はSC Agentですべて録画されます。これにより、コストを抑えながら、特権アクセスの統制と証跡管理を両立できます。

特権ユーザと管理者からのアクセス経路を示す図。特権ユーザは承認に基づき踏み台サーバを経由してターゲットにアクセスし、管理者は踏み台サーバを通らない直接アクセスは不可。ターゲットへの操作は録画され、アクセスは踏み台サーバに制限される。最終的なターゲットは非標準ターゲット。

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