お客様プロフィール

株式会社ワークスアプリケーションズ

株式会社ワークスアプリケーションズ

URL:https://www.worksap.co.jp/

設立:1996年7月

従業員数:1,487人(連結)※2021年9月末時点

事業内容:パッケージソフトの開発・販売・サポート


背景

高セキュリティな「リモートルーム」業務のテレワーク移行が課題に

ワークスアプリケーションズグループは、お客様の声で成長し続ける大手企業向けERPパッケージソフトウェア「HUE」および「HUE Classic」を開発・販売している企業だ。その信頼度と導入実績は高く、現在までに約320企業グループを超えている。また、グループウェア「ArielAirOne」、現場/チーム/プロジェクト単位からでも手軽にDX推進および生産性向上を図ることができるSaaSソリューション「HUE Works Suite」も好評を得ている。

現場をよりよくするためのDX 「HUE Works Suite」

現場をよりよくするためのDX 「HUE Works Suite」

同社では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴う緊急事態宣言の発出を受け、2020年の初頭から全社的なテレワークの導入を進めていた。しかし、ここで大きな課題となったのが、どうしてもオフィスへ出勤せざるを得ない業務の存在である。同社の一部業務には、顧客環境に対するリモートアクセスおよび操作を必要とするものがあり、そのために「リモートルーム」と呼ぶ特別なエリアを構築している。この「リモートルーム」は、厳正な入退出管理で作業担当者以外の入室を防ぐとともに、監視カメラによってUSBメモリーの不正利用などを含む入室者の行動を監視。顧客環境との接続にもVPNを用いている、極めてセキュリティレベルの高いエリアだ。

当時の課題について、同社 IT・インフラDept.ゼネラルマネージャー(2021年10月時点)の遠藤博樹氏は「一般の事務職に関してはスムーズにテレワークへ移行できたのですが、リモートルームの業務に関しては困難を極めました。スタッフの自宅に監視カメラを設置するというのは非現実的ですし、かといってセキュリティを担保しないままテレワークへの移行はできません。そこでソフトウェアによる対策で、テレワークでもお客様に信頼していただけるセキュアな環境の構築が求められたのです」と語る。

株式会社ワークスアプリケーションズ IT・インフラDept.
                                            ゼネラルマネージャー 遠藤 博樹氏

株式会社ワークスアプリケーションズ IT・インフラDept.
ゼネラルマネージャー 遠藤 博樹氏


選定

選定ポイントは動画による操作記録とサーバ保存

同社では、リモートルームでの業務をテレワーク環境へ移行するための手段として、操作ログ監視製品の導入を検討開始した。

遠藤氏は、「リモートルームと同等のセキュリティをクリアし、お客様にご納得いただかなければ課題を解決できないため、“お客様にしっかり説明できる対策か”を重視しました」と語り、具体的な製品選びのポイントを2つ挙げてくれた。

まず1つ目は、定期的な静止画の画面スクリーンショットではなく、動画で記録できることだ。定期スクリーンショットでは、記録された静止画と静止画の間になにか作業をされていた場合の説明ができなくなってしまう。その点で動画による記録なら、すべての作業を確認可能になる。そして2つ目のポイントは、その動画をサーバに保存できること。クライアントPCに動画を記録するタイプの製品・ソリューションは、もし仮に悪意を持って操作した場合、動画自体を削除できてしまう可能性もある。顧客に対して十分な安心・信頼を約束するには、こうしたリスクも排除する必要があるのだ。

選定ポイントからいくつかの製品・サービスに絞り込み、比較・検討を行った同社。遠藤氏は、「静止画で記録するタイプの製品・サービスが目立つ中、画面操作録画ソフトウェア『iDoperation SC』は弊社にとってまさに理想的でした。操作を動画で記録できる、動画をネットワーク経由でサーバに保存できるという2つのポイントをクリアしていることに加えて、サーバ上で一括管理が行えるのも大きな魅力です」と語る。

こうして同社では、「iDoperation SC」に関して2020年の4月から2ヶ月ほど試用・検証を実施。2020年6月に100ライセンスを購入し、本格的な運用をスタートした。

動画保存用のサーバには、利用状況に応じてスペックがフレキシブルに変えられる「Amazon Web Services」を使用。導入に関しては特にトラブルもなく、スムーズに進んだという。 「検証時に何度かサポートへ問い合わせをしたくらいで、スムーズに導入することができました。緊急事態宣言が発出されている状況下ではありましたが、しっかりと対応してもらえて安心でしたね」(遠藤氏)

iDoperation SC 管理サーバは、AWS上に構築

iDoperation SC 管理サーバは、AWS上に構築


効果

顧客の信頼を得てリモートルームの業務をテレワーク化

「iDoperation SC」の導入効果について遠藤氏は、「お客様に信頼していただき、リモートルームの業務をテレワーク環境へ移行できた、というのがなによりの効果です。また副次的な効果として、運用面のリスクを最小化できたのも大きいですね。リモートルームの場合、たとえば監視カメラが壊れてしまう可能性もありますし、入退出管理のトラブルでは読み取り装置や社員証、ネットワークといったハードウェア面の故障なのか、管理しているソフトウェア面の不具合なのか、原因の切り分けと復旧作業にも時間がかかってしまいます。その点、『iDoperation SC』ならソフトウェア的に情報を一括管理できるので、万が一のトラブル発生時も迅速に対応できるわけです」と笑顔を見せる。

さらに同社では、本社にあるリモートルームでの業務に加えて、徳島の開発拠点「ワークス徳島人工知能NLP研究所」にも「iDoperation SC」を採用。現在では計600台のクライアントPCに導入されている。 「新たにリモートルームを構築する場合、監視カメラや入退出管理など多くの設備投資が必要になります。『iDoperation SC』は、こうした環境構築にかかる時間やコストも大幅に削減してくれました」(遠藤氏)


今後の展開

テレワーク環境がより快適・便利になるサービスを提供

同社では、テレワーク環境の課題解決に役立つ、新たなサービスの開発にも積極的だ。たとえば2021年2月に、日本最大規模の辞書を搭載したAIチャットボット「HUE チャットボット」を、7月にはノーコード&スモールスタートで簡単に利用できるワークフローサービス「HUE ワークフロー」をリリースした。

「テレワーク環境の普及が進む中、企業ではいままでになかった課題が浮上しがちです。その一例として多く挙げられるのが“ハンコ”の問題ですね。実は弊社でも、テレワーク環境下における稟議の承認作業に悩まされました。そこで新たに開発し、自社内だけでなくお客様にもお使いいただけるようリリースしたのが『HUE ワークフロー 』です。このように、弊社では今後も皆様のテレワーク環境がより快適・便利になるサービスを提供していきますので、ぜひご活用ください」と、遠藤氏は語ってくれた。


概要