株式会社テラスカイ様
TrustShelterの多彩な機能が
クラウドの拡張・応用・最適化を可能にする h2>

概要

部長 岩井 哲郎氏
アセットチーム マネージャー 須山 洋輔氏
株式会社テラスカイは、クラウド創成期からクラウドに取り組んできたリーディングカンパニーだ。Salesforce、AWS(Amazon Web Service)などのクラウドサービスを活用し、顧客企業ごとに最適なシステムの開発支援・受託開発を行っている。クラウドSIerとしてトップクラスの技術力を誇り、主要なSalesforceの認定資格の取得者数でも群を抜いている。
テラスカイは自社製品やサービスの提供も行っており、「働き方改革」を実現する「mitoco」、ノンプログラミングで「Salesforce」の画面を開発できる「SkyVisualEditor」など多数を展開中。幅広い業種・業態・規模にわたるクラウド導入実績は4,000案件以上にのぼり、2018年11月には東京証券取引所第一部に上場を果たした。
課題
顧客企業の急増にともない、IPアドレス管理をWAFに移行
テラスカイが提供するサービスのひとつに「OMLINE-I」(オムリン アイ)がある。LINE公式アカウントと「Salesforce」のCRMである「Service Cloud」を連携させ、LINE経由での問い合わせを、電話やSNSなどのさまざまなチャネルの問い合わせと統合し、効率のよいお客様サポートを実現する。
このサービスを利用する顧客企業のコールセンターの、インターネットから「OMLINE-I」へアクセスするIPアドレスを制限することでセキュリティを担保していたが、これには数の制限があった。
実はサービスを立ち上げる際に、顧客企業が増加したら管理するIPアドレスの管理をWAF(Web Application Firewall)で行うことがあらかじめ計画されていた。「OMLINE-I」は、提供開始から順調に顧客数を伸ばし、すぐにWAFを導入する時期が近づいた。テラスカイ社内で国内外のWAF製品が比較検討されたが、最終的に採用されたのはNTTテクノクロスの「TrustShelter」だった。
解決へのアプローチ
WAFを選ぶポイントは、機能性と信頼性と持続性
選定にあたって重視したのは、機能性と信頼性と持続性だったと同社の第1クラウドインテグレーション本部クラウドインテグレーション推進部 部長の岩井 哲郎氏は明かす。
「『OMLINE-I』は、リアルタイムで顧客企業とカスタマーのやりとりをチャットなどを使って行います。そのため、WebSocketのサポートが不可欠でした。顧客企業はどんどん増えているので、アクセス制限のために管理するIPアドレスを段階的に増やしていくことも必要でした。『TrustShelter』はコスト面も、使用する帯域幅にあわせて課金されるので、ビジネス規模に合わせて最適なプランでスタートすることができたと思います」
国内外のWAFの中には、個人でも利用できる低料金の製品もあるが、IPアドレスによるアクセス制御ができなかったり、上限が100個に設定されていたり、テラスカイが要求する機能を満たしていなかった。
「TrustShelter」は管理できるIPアドレスを1,000個以上追加できるので、急成長するビジネスにもゆとりをもって対応できる。WebSocket対応だけでなく、CNAME対応、サブドメイン対応、アクセス制御ルールのカスタマイズ、CDNなど、便利な機能も揃っている。スモールビジネスからエンタープライズまで対応した料金設定もあいまって、WAFのリーダーの地位を獲得し続けているのには理由があるのだ。
ソリューションとその成果
動き続けるクラウドに求められる、サービスを提供する企業の持続性
岩井氏は、WAFとしてのサービスそのものの信頼性だけでなく、提供している企業の持続性にも注目したと語る。
「格安のWAFもありますが、そういう企業は突然サービスを終了してしまうことがあります。そうなると、私たちは検討をゼロからやりなおさなければなりません。サービスそのものが信頼できるのはもちろんですが、持続的にサービスを利用するために、提供する企業の信頼性も重視しました。その点、NTTグループの一員であるNTTテクノクロスが提供する『TrustShelter』なら、安心して採用することができました」
テラスカイではまず「TrustShelter」の機能面を確認するためトライアルを申し込んだ。即時にサービスが提供されたことから、NTTテクノクロスへの信頼感が増したと岩井氏は振り返る。
今後の展開
高く評価したのは、速い対応と日本語による丁寧なサポート
岩井氏とともにWAFの選定にあたった、同社の第1クラウドインテグレーション本部 クラウドインテグレーション推進部 須山 洋輔氏は、NTTテクノクロスから日本語でサポートが受けられる点も魅力だったと強調する。
「WAFには海外企業のサービスもありますが、英語で細かなニュアンスを伝えようとすると、何回もやりとりをしなければなりません。時差があるので質問してから回答が来るまでも時間がかかります。24時間365日休むことのないクラウドを提供する企業として、国内の企業から日本語でサポートを素早く受けられることのメリットは大きいですね」
必要なときは、技術者が訪問して支援するNTTテクノクロスの対応は信頼できると岩井氏も太鼓判を押す。
「あるとき、アクセス制御について相談をしたことがありました。普通に考えてできないと承知の上で質問したのですが、単純に『できない』という回答はされませんでした。代替案を提案してもらえたのです」
エンジニアの夢を膨らませる「TrustShelter」の多彩な機能
「TrustShelter」を導入して、現場のエンジニアからはどのような反応が得られているのだろうか? 岩井氏は、分析ツールが充実してる点と、標準機能とオプション機能の組み合わせが自在にできる点を高く評価していると答えた。また、直感的に使えるユーザーインターフェイスも好評だという。
「ダッシュボードのデザインは、メニューが階層化されていて直観的に使いやすくデザインされていますね。実際に使ってみなければわからない良さです。さまざまな企業のクラウドを知っているエンジニアだからこそわかることですね」
テラスカイが開拓してきたクラウド・インテグレーション市場は、これからアジア、そして世界へと広がっていく。そこでは、「TrustShelter」の持つ多彩な機能が、テラスカイのクラウドの可能性をさらに高める武器になると須山氏は期待している。
「私たちは『TrustShelter』のもっと多くの機能を私たちのクラウドに活用できると考えています。NTTテクノクロスからも、『TrustShelter』の活かし方をどんどん提案していただきたいですね」
岩井氏も日本とは異なるネットワーク環境の中で、他社のクラウドサービスと連携させやすいと断言する。
「『TrustShelter』を導入したことで、セキュリティを維持しながら、クラウドの機能を拡張・応用・最適化しやすい環境が構築できています。海外展開においては、その点が大きなメリットになることは間違いないでしょう」
お客様プロフィール
会社名 | 株式会社テラスカイ |
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設立 | 2006年 |
事業概要 |
クラウドインテグレーション事業 |
従業員数 | 380名 ※2019年3月末現在 |
URL | https://www.terrasky.co.jp/ |