株式会社スカイ365 様
「顧客にさらなる安心と信頼を」操作ログ取得を“画面キャプチャ”から“動画”に切り替えた理由
お客様プロフィール
株式会社スカイ365 設立:2014年5月19日 従業員数:43名 ※2022年2月時点 事業内容:クラウド関連のMSP事業及びソフトウェア開発 |
背景
さらなる安心と信頼の提供に向けて手動による画面ショット撮影を見直し
スカイ365は、クラウド分野で豊富な運用経験を持つテラスカイとサーバーワークスが共同で設立したクラウドMSP専業会社だ。「クラウドコンピューティングを社会に広める」というビジョンを実現する一環として、クラウドコンピューティングを用いた顧客情報システムの安定稼働を支援するべく、優れた技術力とマネジメント力を活かした運用サービスを展開。高いレベルで継続的に支援するため、「ISO20000-1」に準拠した国際的なITサービスマネジメントシステムを確立し、継続的に改善することに取り組んでいる。
同社では従来、クラウド関連の運用・監視・保守を行うMSPオペレーション事業、そしてソフトウェア開発のテスト事業において、セキュリティ上の操作ログ取得という観点から画面ショットの収集を行っていた。具体的な方法として、MSPオペレーション事業では障害発生時や変更設定を行う際、テスト事業では問題点の発見時など各業務において手順書が作成されており、その内容に従ってオペレーターが手動で画面ショットを取得するというものだ。
この点について、同社代表取締役の小泉信義氏は「見直しのきっかけとなったのは、お客さまからご要望をいただいたセキュリティ要件への対応でした。金融系や大手電気通信事業者、人事情報会社などはセキュリティ要件が厳しく、お客さまごとに最低でも年1回の監査が行われます。この監査において、弊社としてもお客さまにさらなる安心と信頼をご提供できるよう、操作ログ管理製品の導入が必要だと考えました」と語る。
選定
実績と価格面のアドバンテージに加えてサポート対応力の高さが魅力
操作ログ管理製品を選ぶ上でのポイントについて、小泉氏は「特に金融業などでの利用実績があることを重視しました。金融業で使われている製品ならば、高レベルなセキュリティ要件への対応力に加えて、運用のしやすさや、業務に対する影響の少なさなども兼ね備えているのではないかと判断したからです」と語る。
こうして最終的に2つの製品を比較・検討した同社。「機能面についてはそれほど大きな差異がなかったのですが、実績と価格面のアドバンテージ、そしてサポート対応力の高さに魅力を感じました。サポート対応力については、過去に海外製のセキュリティ商材でトラブルが生じた際、その対応に不満を感じた経験があるためです。仮に問題が発生した場合でも、迅速かつ的確なサポート対応が受けられれば、それだけで十分心強いですから。その点、NTTテクノクロスさんなら安心して任せられると思いました」と、小泉氏は「iDoperation SC」を選んだ決め手について語る。
こうして同社は2020年2月に「iDoperation SC」のテスト運用を開始。まずはテスト事業用に導入し、クライアントPCの動作が重くならないか、稼働が停止しないかなどのチェックを1年間かけて綿密に行った。そして2021年2月に、MSPオペレーション事業も含めて全社的な本格稼働をスタートしたのである。
導入時のエピソードについて、MSP部の小出学氏は「操作ログがごく稀にサーバに送信されなくなる事象が発生して、苦労しましたね」と語る。
「当初は運用面でカバーしようと思っていました。しかし、NTTテクノクロスさんにこの事象を報告したところ、なんと翌月のバージョンアップ時に修正対応してもらえたのです。1ユーザーの意見をしっかりと受け止め、ここまで迅速かつ的確な対応をしてくれたことに驚きと感動を覚えました」(小出氏)
効果
セキュリティ品質の向上や大幅な業務効率化を実現
「iDoperation SC」の本格稼働後、同社の業務はどのように変化したのだろうか。小出氏は「どんな熟練オペレーターといえども人間ですので、ヒューマンエラーの可能性がゼロではありません。しかし『iDoperation SC』があれば、“誰が/いつ/なにをした”かが明確になり、仮にトラブルが発生しても後から追跡が可能になります。これにより、お客さまに対してトラブルの原因をしっかりと報告できますし、再発防止に繋げていくこともできます。実際、トラブル発生率も減少しています」と、その効果に笑みを見せる。
また、経営的な視点から、小泉氏は次のように述べる。
「何よりも良いのは、社員が1個1個のログを取っていたのが無くなって、ストレスから解放されてオペレーション品質が上がり、経営的にもその分のコストが安くなったことです」
そしてもうひとつ、セキュリティ強化について対外的なアピールにもつながったそうだ。小泉氏は「セキュリティ品質がアップしたことで、営業担当者がお客さまに説明する際はもちろん、定期的に行われる監査でも強力なアピールポイントになっています」と語る。
今後の展開
各種セキュリティとの連携やメタデータ収集による管理強化なども予定
「iDoperation SC」の導入により、セキュリティ品質の向上と大幅な業務効率化を実現した同社。今後の展開について、小泉氏は「『iDoperation SC』を継続的に利用していくのはもちろん、ID管理やCASB(Cloud Access Security Broker)など他のセキュリティとの連携や、メタデータ収集による管理強化なども行っていけたらと思います。弊社では案件ごとに月次セキュリティレポートを作成しており、そこに付加価値情報として追加できれば大変嬉しいですね。そうした点では、バージョンアップによって標準連携対象のログ記録製品が随時拡充されているのも楽しみのひとつです」と語る。
また、同社では次年度にセキュリティ系製品のラインアップ強化も予定しているそうだ。小泉氏は「24時間365日体制で有人監視するような案件があれば、弊社の付加価値として商品販売なども可能だと思います」と語ってくれた。
概要