大阪万博の概要 第2回 ~大阪万博に向けたNTTグループの追加情報~
いよいよ大阪万博開催が来月となりました。前回記載した情報から新しく増えた情報を整理、紹介したいと思います。
はじめに
第1回の記事を公開してから、大阪万博に関する情報が多く出てきました。
①NTTグループが展示するものについて(第1回記事の簡単な振り返り)
②パビリオン:「NTT Pavilion “Natural”」の追加情報
③未来社会ショーケース:「Virtual EXPO」の追加情報
④NTTグループが大阪万博で提供、実現するコンテンツに関係した4つのキーワードの追加情報
⑤その他の追加情報
⑥所感/おわりに
NTTグループが展示するものについて(第1回記事の簡単な振り返り)
まずは、簡単に振り返りたいと思います。
〇パビリオン:「NTT Pavilion “Natural”」
大容量・低遅延・低消費電力の性能を兼ね備えた次世代インフラ”IOWN”をはじめとして、
NTTグループのもつ最先端のR&D技術をフル活用し、物理的な距離や心理的なカベを超えて、
遠くの人やものと空間や感覚を共有できる、新しい体験価値を提供します。
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〇未来社会ショーケース:「Virtual EXPO」
オンライン空間上に3DCGで夢洲会場を再現し、ユーザーはアバターを介してバーチャル会場を散策するとともに、 |
〇NTTグループが大阪万博で力を入れて提供するテーマに関係した4キーワード |
上記の内容は概要レベルの記載のため、より詳細を知りたい方は第1回の記事をご覧ください。
パビリオン:「NTT Pavilion “Natural”」の追加情報
NTTパビリオンの体験テーマが,PARALLEL TRAVEL(パラレルトラベル)に決定しました!
(出典: 日本電信電話株式会社)
また、テーマが決まっただけでなく、NTTパビリオンのティザー動画が公開されました。
次世代情報通信基盤「IOWN」による空間伝送技術で、離れた場所と空間そのものを繋ぎ、 |
開催が近づき、パビリオンの外装についても情報が公開され、以下の特徴があるようです。
環境への配慮や天候などにより見た目が変わるようになっており来場した人を楽しませる外装になっていそうです。
特徴1 | 普段は建材として使わない布を用い、カーボンファイバーワイヤを構造材の一部として使用している。 |
特徴2 |
外装壁が合計約3万枚ある銀色の小さな布材の集合体で構成するされており、 |
特徴3 | 外装壁の内側にもう1つ別の布材を使用し、パビリオンを装飾しており、壁の下部には布が付いておらず、開幕後に来場者に布を付けてもらう予定だとか。 カラフルな布を来場者が付けていくことで、パビリオンの見た目が変わっていく様子を見れる。 |
テクノポップユニット・Perfumeが、大阪・関西万博に登場することが発表されており、
NTTパビリオン『PARALLEL TRAVEL』のスペシャルパフォーマーを務めることが発表されています。
開幕に先駆け、4月2日にIOWNを活用したPerfumeライブパフォーマンスの生配信も行われるようです。
特別サイトもオープンしているようなので、ぜひ確認してみてください!
サイト:イベント | NTT パビリオン | EXPO2025 | NTT
未来社会ショーケース:「Virtual EXPO」の追加情報
バーチャル会場のコンセプトは、空飛ぶ夢洲。 |
バーチャル会場の全体マップやエリア別マップについての情報なども大阪・関西万博の公式Webサイトに上がっておりましたので是非見て頂けたらと思います。
(出典: 大阪・関西万博)
アプリのインストール情報も公開されていました。
個人的にはかなり楽しめるコンテンツになっているような気がしましたので楽しみです!
NTTグループが大阪万博で提供、実現するコンテンツに関係した4つのキーワードの追加情報
大阪・関西万博の開催が近くなり多くの情報が発表されました。
この後は追加情報のあったキーワードについて触れていきます。
IOWN APN
1.「All-Photonics Connect powered by IOWN」による遠隔での番組制作サポート
大阪・関西万博において、低消費電力、大容量高品質、低遅延伝送を兼ね備えた「オールフォトニクス・ネットワーク」を夢洲会場内のパビリオン・催事施設等の主要施設間に提供することで、多くのパートナー様と共創し未来を先取りした体験を提供することを発表しました。
データセンターと万博会場および放送局を、IOWN APNの技術を活用した「All-Photonics Connect powered by IOWN」にて接続した上で、データセンター上に制作設備を設置し、複数の放送局が接続できるようにすることで、リモートプロダクション環境の共同利用化を実現します。
NTT西日本グループはIOWN APNを活用した放送業界DXの取り組みの一環として、大阪・関西万博会期中に複数の放送局が共同利用可能なリモートプロダクション設備を提供し、在阪放送局と共同で実証実験を実施すると共に、IOWN APNを活用したリモートプロダクションの普及拡大に取り組んでいくことを発表し、本取り組みによって、番組制作稼働の効率化、個別の設備投資・維持管理コスト、構築リードタイムの実現を目指します。
(出典: 西日本電信電話株式会社)
2.会場内APNによる夢洲会場内遠隔合唱のサポート
世界的指揮者 佐渡裕氏・オーケストラ、1万人の大合唱団を配置する大屋根リング、およびウォータープラザの映像・音響装置を会場内APNで接続することで、音と映像が遅延ない一体感あるハーモニーを実現します。
(出典: 日本電信電話株式会社)
3.IOWNを活用した「ふれあう伝話」の設置
NTTグループはこれまで100年以上のあいだ、離れた場所に音や映像を伝え、距離を超えて世界中の人々が"つながる"ことや、東京で最初の公衆電話が登場してから、125年を迎え、公共の場においても音声を通じたコミュニケーションを支えてきました。
2025年大阪・関西万博では、音や映像に加え、触覚・振動を送り合うことができる「ふれあう伝話」を設置し、離れた人の存在を感じられるような体験を提供します。
「ふれあう伝話」では公共の場で生まれる偶然の出会いや、初めて会う人とでもふれあうコミュニケーションが気軽にできてしまう、そんな新しいコミュニケーションのあり方「電話から伝話へ」をめざします。
①<「ハイタッチでつなぐ」ふれあう伝話> 日本館↔関西国際空港 日本館と関西国際空港万博特設ブースを接続し、それぞれの場所に「ふれあう伝話」を設置します。 |
②<「いのち」ふれあう伝話> NTTパビリオン↔「いのち動的平衡館」 NTTパビリオンと「いのち動的平衡館」を接続し、それぞれの場所に「ふれあう伝話」を設置します。 |
(出典: 日本電信電話株式会社)
4.超歌舞伎 〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN
IOWNを活用した歌舞伎が公演されます。注目ポイントが2つあるので紹介します。
①IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを活用した、海外とのインタラクティブな演出の実現
本公演では、2024年8月29日に開通した世界初となるIOWN国際間APN(オールフォトニクスネットワーク)を活用し、大阪・関西万博会場と海外(台湾)を接続、大容量・低遅延通信の特徴を活かしたリアルタイム演出を実現します。
台湾で演じる演者の動きが大阪・関西万博会場へリアルタイムで伝送され、大阪・関西万博会場で演じる演者と距離を感じさせない一体となった演出をお届けします。
②獅童ツインの更なる進化~マルチリンガルな獅童ツイン~
NTTのデジタルツイン技術「AnotherMe®」によって生まれた”獅童ツイン”。
歌舞伎役者・中村獅童さん本人の動作や特徴を学習し、声も身振りもAIで生成したデジタル空間上に再現された本人そっくりのもう1人の獅童さんです。
獅童さん本人の少量の音声から、NTTが誇るクロスリンガル音声合成技術を活用してAIで生成した”獅童ツイン”が会場の案内などイヤホンガイドの解説を務めます。
パーソナルエージェント
Personal Agentアプリ紹介ビデオが公開されていました。
個人的には、大阪万博はかなり人が多いと思うので、来場者が全員この情報アプリを使用しても適切なプラン変更がされるのか気になりますね...
万博を最高に楽しむための、情報案内アプリを提供!! AIによる1日のプラン提案やあなたの嗜好に合わせた体験の提案等 わたしらしい快適な来場体験をアプリがサポートします。 AIナビゲートアプリ「EXPO2025 パーソナルエージェント」をNTTアーバンソリューションズがご提供します。 多様なデータをAIが分析し、その人におすすめの一日のモデルコースを作成。また次のパビリオン等の予約時間まで隙間時間の最適な行動をご提案します。その他、会場内施設情報・混雑情報など各種情報や目的地まで迷うことなく移動するためのルート案内をご提供。地図の案内に加えARによる案内を使えば、地図が苦手な方でも直感的に進む方向が分かります。 さらに、このアプリではパビリオン等を訪れた来場者から想像する未来社会のアイデアを投稿いただき、AIによる集合知(アート・要約文)を作成、公開します。これにより80億人のアイデアを垣間見ることができます。 EXPO2025 パーソナルエージェントは、来場者ひとり一人にそっと寄り添い、“わたしらしい“快適な来場体験をサポートします。 |
(出典: 日本電信電話株式会社)
その他の追加情報
NTTオリジナルコンテンツ 『Dynamic Infinity』
2025年大阪・関西万博に向けたグローバルコンテンツ『Dynamic Infinity (ダイナミックインフィニティ)』を公開いたしました。
このコンテンツは、研究開発技術が切り開く未来社会の可能性を体感できるオンラインウェブアプリで、
利用者が21種類から選んだ未来シナリオに応じて、生成AIが1人ひとり異なる未来社会のビジョンを3D画像として生成する生成AIコンテンツとなっております。
IOWNを始めとしたNTTグループの研究開発技術が切り開く未来社会の可能性を、生成AIを用いたWebアプリケーションで体感することができます。
(出典: 日本電信電話株式会社)
所感/おわりに
今回はNTTグループの展示に関する追加情報を紹介しました。
色々なイベントなどもあったり、体験型のコンテンツが多そうでかなり楽しそうですね!
既にパビリオン・イベントの観覧予約の7日前抽選の申込受付を開始されているみたいです。
興味がある方は大阪・関西万博の公式ページを見て頂ければと思います。
次回は大阪万博に行ってみた感想などについてご紹介できればと思います。
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フューチャーネットワーク事業部 第一ビジネスユニット
KONO HIROMASA