『技能継承』の取り組みが持つ可能性
当社こころを動かすICTデザイン室が提供している主要サービスのひとつ、『技能継承』の取り組みを4回にわたってお伝えします。第4回は「『技能継承』の取り組みが持つ可能性」です。
(366)日のUXデザイン 第11回
- 2019年02月22日公開
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
HCD-Net認定 人間中心設計スペシャリスト 井山貴弘です。
前回は、こころを動かすICTデザイン室大野健彦さんに「『技能継承』の取り組みから得たノウハウ」のお話を伺いました。最終回となる今回は「『技能継承』の取り組みが持つ可能性」を伺っていきたいと思います。
『技能継承』の取り組みが持つ可能性
質問者:井山
回答者:こころを動かすICTデザイン室 大野健彦さん
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暗黙知の形式知化
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経験をストーリーで語る
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ベテランと若手の対話
技能継承から、学習する組織へ
暗黙知をドキュメント化して形式知になりましたで終わりではなく、そのドキュメントを使って新たな形式知を生み出し、そしてその中に生まれた暗黙知をまた形式知にする、という円を描き続けます。
社員が新たな成功体験をしたらどのように行ったかを明らかにして、組織として取り組んで、更なる成功のための手法を考えていく。
そのように構造化して、改善の円を描き続けることが学習する組織を生んでいくんです。
組織を強くするには...?
私の経験では、業務を細かく分解していくと、だんだんそこから、「ベテランのコツ」が消えていってしまいます。私も以前は技能を抽出するために、このような分析をしていたですが、どうもうまくいきませんでした。
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業務を極端にシンプルにしない
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現場の創意工夫を重視、ある意味、好きにやる
組織を強くするには、ひたすら分析、ではなく、自由闊達な取り組みの中から技能をうまく表出化・連結化する仕組みがあるとよいなと思います。
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ワークショップ(優れた設計とファシリテーション)
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インタビュー(深く切り込む )
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構造化・ドキュメント化(残すことが重要!)
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成果の日々の業務で活用
機械やAIだけでは到達できない、人だからこそ技能の領域をいかに高めていくか。そのお手伝いをNTTテクノクロスが行います。
最終回である今回は、『技能継承』の取り組みが持つ可能性をテーマにお話を伺ってまいりました。『技能継承』の取り組みが、ここまで深く広がりのあるものであったとは、同じ社内にいながら驚きがありました。この取り組みが今後、新たな分野にも活用されて、日本を超えて世界まで羽ばたいていくことを期待したくなりました。
これからも、このような人間を中心にした施策を多数行っている、当社「こころを動かすICTデザイン室」の取り組みをご紹介できたらと思います。
『技能継承』の取り組みに興味がある方、質問がある方は、以下バナーの遷移先にあるお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
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(左)大野健彦
戦略ビジネス特区 こころを動かすICTデザイン室
(右)井山貴弘
営業推進部 UXデザイン推進担当