クラウド型データ連携サービスDataSpider Cloudと オンプレミスのネットワーク構成パターン
データ連携サービス「DataSpider Cloud」を使って、オンプレミスとクラウド環境間でのデータ連携を検討する際に知っておくと役立つポイントをお伝えします。
コラムでわかるDataSpider Cloud
- 2019年07月03日公開
クラウドサービスは資産や保守体制を抱える必要がなく、初期導入費や運用コストが低い点など多くのメリットがあり、さまざまな企業で導入が進んでいます。クラウドとオンプレミスの基幹システムを併用している企業も多く、「クラウド上で、オンプレミスの基幹システムのデータを使いたい」「基幹システム上で、クラウドのデータを使いたい」といったニーズが高まっています。
このようなニーズに応えるのが、オンプレミスとクラウドのデータ連携を可能にするDataSpider Cloudです。本コラムでは、DataSpider Cloudの導入をご検討中の方に、ぜひ知っておいていただきたいポイントをお伝えしていきます。
ネットワーク環境の選定は、データ連携で重要な検討ポイントの一つです
DataSpider Cloudなどでのデータ連携を検討する際、「ネットワーク環境をどうするか」は大きな問題の一つです。特にオンプレミスで機密情報を多く持つ企業や団体では、ネットワークのセキュリティ確保はとても重要になります。「インターネット接続のなかでも、安全性の高い方法で接続したい」「インターネットを介さずに、機密情報をやりとりしたい」といったご要望を持つ企業や団体の方も多いのではないでしょうか。
今回は、DataSpider Cloudのセキュアなネットワーク構成パターンについてご紹介します。
オンプレミスとDataSpider Cloudのネットワーク構成(1) インターネット接続
オンプレミスとクラウド(データ連携を行うDataSpider Cloudなど)を接続するには、インターネットを介することが一般的です。インターネット接続の場合、SSLで暗号化し、セキュアにデータを連携させることができます。

オンプレミスとDataSpider Cloudのネットワーク構成(2) VPN網を介した接続
よりセキュアに接続したい場合は、VPN網を介した接続が可能です。また、接続先がAWSの場合は、VPCピアリング接続ができます。
VPN接続であれば、インターネットVPN(IPsec-VPNと呼ばれることもあります)、もしくは、IP-VPN(閉域網VPN)に接続することが可能です。
・インターネットVPN(IPsec-VPN)
VPNオプションの申し込みが必要です。お客様が所有するオンプレミスネットワーク側にVPN機器、インターネット接続回線の設置が必要です。
・IP-VPN(閉域網VPN)
VPNオプションの申し込みが必要です。AmazonDirectConnectを介して接続しますが、お客様にIP-VPN回線をご用意していただく必要があります。

オンプレミスとDataSpider Cloudのネットワーク構成(3) Thunderbusコネクション
インターネットを介して、セキュアに接続する方法として、Thunderbusコネクションを使って接続する方法もあります。Thunderbusとは、セゾン情報システムズが提供する、オンプレミスとクラウドを接続するソリューションです。Thunderbusは、HTTPS/Websocket通信で接続を保持していますので、インターネットからお客様のファイアーウォール内にあるファイルやWebサーバに、簡単かつセキュアに接続できます。
>Thunderbusについて、詳しくはこちら

このように、DataSpider Cloudを使ったオンプレミスとクラウドのデータ連携の際には、お客様の環境やセキュリティレベルに合わせて、適したネットワーク接続構成を選ぶことができます。データ連携を検討する際のご参考となれば幸いです。
>DataSpider Cloud について、詳しくはこちら
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