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企業のDX推進に「本当に必要な4要素」とは?

データ連携サービス「DataSpider Cloud」を使って、オンプレミスとクラウド環境間でのデータ連携を検討する際に知っておくと役立つポイントをお伝えします。

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多くの企業が「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の必要性を感じている一方、DX推進に不可欠なクラウドサービスと、オンプレミスの既存システムとの連携に頭を悩ませる企業が増えています。本記事では「社内システムのDX推進」を検討している方に向けて、「DXを支える基本的な4要素」についてお伝えさせていただきます。

企業に求められるDX推進。最初に知りたい「基本的な4要素」を紹介

新たなデジタル技術を活用してビジネス変革につなげる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が話題です。
将来の成長や競争力強化に向けて、DXを推進したい企業が増える一方、「どこから手をつけていいかわからない」「老朽化したレガシーシステムが足かせになっている」「既存システムが事業部門ごとに構築されているため、全社横断的なデータ活用が難しい」など、課題も顕在化しています。
実は、DXには4つの要素があり、それらを踏まえて進めることが重要です。
そこで、本記事では、「社内システムのDX推進」を検討している方に向けて、「DXを支える基本的な4要素」について、わかりやすくご紹介します。

DXを支える4つの要素とは?「ABCD」でわかりやすく解説

DXを支える4つの要素として、「AI(人工知能)」「BI(ビジネス・インテリジェンス)」「CI(カスタマー・インテリジェンス)」「DI(データ統合)」というABCDが挙げられます。順にご紹介していきます。

(1)AIクラウド活用で、社内の情報をデジタル化

DXの実現に不可欠なのが、社内に散在する、さまざまな情報のデジタル化です。デジタル化とは、スキャナなどで書類を電子化するだけではなく、データベースに格納する項目として、意味のあるデータを抽出することです。 昨今では、数値解析や画像解析、音声解析や自然言語処理といった「AIクラウドサービス」を活用して、従来は煩雑だったデジタル化を手軽に実現できるようになっています。 こうしたAIクラウドを活用して、企業内のあらゆる情報をデジタル化することで、情報システムでの処理やシステム間の転送が可能となり、DX推進に役立ちます。

(2)BIツールを導入して、データを見やすく手軽に加工

デジタル化したデータも、意思決定に活用できなければ意味がありません。そこで役立つのが、企業のデータを多様な切り口で分析し、ビジュアル化やレポーティングを可能にするBIツールです。膨大なデジタルデータから、シンプルな手順で、必要な情報を手軽に抽出できます。
例えば、勤怠管理システムのデータを多角的に分析し、誰でも見やすくビジュアル化することで、長時間労働の抑制、年次有給休暇の取得推進、社員の健康対策などへの活用が可能となります。

(3)CIツールで顧客とのつながりを最適化

(顧客データを集約するCIツールを活用した「顧客とのつながりの最適化」も、DXを支える1要素です。例えば、コールセンター向け業務支援AIソリューション「ForeSight Voice Mining(R)」は「お客さまの声」をAIで解析してデジタル化し、多くの企業で課題となっているオペレーターの負荷軽減やコールセンター業務の改善、顧客ニーズの抽出を実現します。

(4)DIソリューションで、DXに不可欠なシステム間連携を実現

さまざまなデータを連携し、DXを推進する鍵となるのが、システム間のデータ連携を実現するDI(データ統合)ソリューションです。DIソリューションの代表格として、データ連携をノーコードで実現する、顧客満足度No.1(※1)の「DataSpider Servista」が挙げられます。そのクラウド版である「DataSpider Cloud」は、「DataSpider Servista」の利便性はそのままに、開発や運用の課題もクラウド上で解決できるクラウドDIソリューションです。あらかじめ用意されている豊富なアダプタを設定するだけで、オンプレミスの社内システムとクラウドサービスの連携や、クラウドサービス同士の連携を手軽に実現できます。

クラウドとどうつなぐのか?外部接続の3つのポイントとは

それでは、「DataSpider Cloud」を活用して、どのようにクラウドサービスに連携できるのでしょうか。 クラウドサービスとのデータ連携では、連携先が社外にあるため、「API連携」「VPN接続」「OAuth認証」の3点がポイントになります。

(1)API連携ではREST方式とWebhookを活用

クラウドサービスとのデータ連携は、相手側システムが提供するAPI(Application Programming Interface)を呼び出すことによる「API連携」が主流です。APIの実装方式には、SOAPとRESTの2種類があり、最近のクラウドサービスでは圧倒的にREST方式が多くなっています。

「DataSpider Cloud」では、RESTアダプタが提供されており、APIが公開されているさまざまなクラウドサービスと連携が可能です。また、代表的なクラウドサービスには専用アダプタを使ってさらに簡単に接続設定を行えます。
また、最近ではAPIの新しいスタイルとして、クラウドサービス側でのイベントをトリガーとして、外部システムを呼び出すWebhookという仕組みも登場しています。例えば「クラウドサービス上の共有フォルダにファイルが置かれたらDataSpider Cloudを呼び出す」といった形で、柔軟なデータ連携を実現できます。

(2)VPN接続オプションで、オンプレミスからクラウドAPIを実行

オンプレミスの社内システムを利用している企業で課題となるのが、オンプレミス環境からインターネットに接続できないため、クラウドサービス側のAPIを直接呼び出すことができないケースです。

こうしたケースでは、「DataSpider Cloud」のVPNオプションを使ってオンプレミスの社内システムと接続し、「DataSpider Cloud」経由でクラウドAPIを実行することで、既存システムの大幅な改修を行うことなくAPI連携が可能となります。

(3) OAuth認証も設定だけで手軽に実現

API連携では、連携元システムの妥当性を証明するために、認証の仕組みを実装する必要があります。昨今の主流となっているOAuth認証では、複雑な手続きが要求されますが、「DataSpider Cloud」を活用すれば簡単な設定だけで実現が可能です。

「DataSpider Cloud」を活用して、クラウドサービスとのデータ連携を簡単に実現でき、DXの強力な推進が可能となります。ご興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

※1:2018年6月実施日経BPコンサルティング「データ連携に関するアンケート調査」ニュースリリース

https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2018/0718df/

著者プロフィール
DataSpider Cloud担当
DataSpider Cloud担当

NTTテクノクロス株式会社