YellowfinとElasticsearchをつないで、簡単にデータ分析(Yellowfin)
今回はBI活用コラムの第6弾として、全文検索エンジンElasticsearchとBIツールの連携方法をご紹介します。
BI(ビジネスインテリジェンス)活用コラム
- 2019年07月12日公開
こんにちは。Yellowfin担当です。
スケーラビリティに優れた全文検索エンジンElasticsearchを活用されている方は多いと思います。ただ、Elasticsearchとセットで提供されているkibanaという可視化ツールは、プログラムの知識が必要など、分析に手間がかかると思いませんか?実は、私はプログラムが苦手で、Elasticsearchを活用したいけれど、kibanaはデータ集計やグラフ作成が難しいと感じています。
そこで、Elasticsearch をYellowfinにつないで簡単にデータ分析する方法をご紹介します。Elasticsearch をYellowfinにつなげば、プログラムの知識がなくてもドラッグ&ドロップの簡単操作で、データ分析に必要なグラフや集計表が作れます。
Yellowfinとは:すべての操作がWebブラウザ上で完結し、データベースのデータをリアルタイムに参照するGUIに優れた100%WebベースのBIツール。
Elasticsearchとは:Elastic社が開発している、スケーラビリティに優れたOSSの全文検索エンジン。リアルタイムデータ分析、ログ解析が得意。
ElasticsearchをYellowfinにつなぐための事前準備
まずは、Elasticsearch用コネクター(NTTテクノクロス独自オプション)を入手します。
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ElasticsearchのコネクターをYellowfinにインストールします
データソースを設定します
次にElasticsearchをデータソースとして使うための接続情報を設定します。
Yellowfinの管理コンソール([管理 > 管理コンソール])のデータソースで追加ボタンをクリックします。
Elasticsearchコネクターのインストールが完了していると下図のようにElasticsearchが選択できるようになっているので、Elasticsearchをクリックします。
それぞれの項目を設定後、テスト接続を行います。
No. | 項目 | 説明 | デフォルト値(省略可の場合) |
---|---|---|---|
1 | 名前 | データソースの表示名 | |
2 | 説明 | データソースの説明(任意) | (省略可) |
3 | 通信プロトコル | Elasticsearch との通信プロトコル (HTTP or HTTPS) | HTTP |
4 | ホスト名 | 接続先ホスト名 | localhost |
5 | ポート番号 | 接続先ポート番号 | 9200 |
6 | ログインID | ログインID (認証が必要な場合のみ) | (省略可) |
7 | パスワード | パスワード (認証が必要な場合のみ) | (省略可) |
8 | インデックス名※1 | インデックス名 または インデックスパターン | (省略可) |
9 | geo_point型の 変換形式 |
Elasticsearchのgeo_point型のデータの変換方法を設定する。 ・"wkt":well known text 形式 (「POINT(lon lat)」) ・"lat,lon":緯度経度をそれぞれNUMERIC 値とする。 ・"none":取得した値をそのままTEXT値とする。 |
WKT |
10 | 集約機能 | 集約機能を Elasticsearch or Yellowfin のどちらのものを使用するかを設定する。 | Elasticsearch |
11 | 最大取得件数※2 | 検索処理を行う場合の最大取得件数のデフォルト値。 レポートデータ画面で「有効なロウ(行)数の制限」が指定された場合は、そちらの値を優先する。 |
10,000 |
12 | 最大集約取得件数 | 集約処理あたりの最大取得件数(Elasticsearch集約処理におけるBucketのsize)のデフォルト値。 レポートデータ画面で「有効なロウ(行)数の制限」が指定された場合は、そちらの値を優先する。 |
100 |
13 | sourceの使用有無 | Elasticsearchで_sourceを利用していない場合は使用しないを選択する。 | _sourceを使用する |
14 | キャッシュ有効期間 (ミリ秒) |
キャッシュの有効期間をミリ秒単位で設定する。 | 10,000 |
※1:インデックス名にはカンマ区切りやワイルドカードでの複数指定が可能です。Yellowfinのビュー設定で参照したいインデックスが個別指定可能ですので、データソースは複数指定することを推奨します(例:xxxx-index*)
※2:最大取得件数は、Elasticsearchのデフォルトが10000件となります。拡張する場合はElasticsearchのindex.max_result_windowを変更してください。
接続成功したらビュー作成ボタンをクリックし、ビューを設定します。
ビューを設定します
レポートを作成します
先ほど作成したビューを指定して、レポートを作成します。
表示したい項目を表示させたい場所にドラッグ&ドロップするだけで一覧やグラフを作成できます。
作成できるグラフも50種類と豊富に用意されています。
※レポートの細かな作成方法については、こちら
いかがでしたか?ElasticsearchをYellowfinにつなぐと、プログラムの知識がなくても簡単にグラフや表を使ったデータ分析が行えるようになります。Elasticsearchを活用しているが、もっとスピーディーに、簡単にグラフを作成したいという方はぜひ活用してみてください。
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NTTテクノクロス株式会社
ビジネスソリューション事業部