石黒博之のお手軽体験!ビジネスインテリジェンス【第二回】シンプルなレポートを作成してみよう
本ブログでは、YellowfinというBIツールを用いて、データを分析するとどんなことが見えるのか、分析は実践することはそんなに難しくはなく、簡単にできるということをお伝えしていきます。
BI(ビジネスインテリジェンス)活用コラム
- 2016年10月03日公開
第1回目で事前準備は終わりましたので、本格的にレポート作成に移っていきたいと思います。
はじめに
グラフ作成時のポイント
上記の様に沢山のグラフがあると、どれを使って良いか非常に悩んでしまいがちだと思いますが、分析用のグラフは用途に応じてパターンが決まります。
例えば、世論調査の結果などが表示される時には、ほとんどが円グラフで表示されると思います。これは知りたい情報が支持率等、結果を集めた割合(いわゆる構成比)を伝えるのに最も適しているためです。例えば、支持率を知りたいと思った時に結果をそのまま棒グラフで表現するとこのようになります。
このグラフでAさんは50人、Bさんは5人に支持されていることは分かるかもしれませんが、支持率は計算しないと分かりません。加えて、支持しない人数も表示されているため、必要情報を自ら選別する必要があります。
このように円グラフで表示することでAさんが91%の人から支持されていることが見て分かると思います。
このようにグラフは用途に応じて使い分ける必要がありますがYellowfinでは、グラフのセレクタガイドを公表しており、様々なグラフがどういった目的で使うべきなのかが分かる様になっています。
レポートを作成する
それでは、Yellowfinを用いて、レポート作成する流れを見ていきたいと思います。
レポート用データの作成
レポートを作成するには、Yellowfinにログイン後、右上の黄色ボタン(作成ボタン)からメニューを開き、レポートを選択します。
第1回目で作成したビュー「売上分析ビュー」が表示されるので、選択します。
ビューを選択するとレポート作成用の画面に遷移します。Yellowfinのレポートは全てこの画面でドラッグ&ドロップの操作でレポート作成ができます。
それでは、簡単なレポートとして、商品毎の総売上を作成してみます。
左側に表示されている「商品名」をキャンパスにドラック&ドロップします。
すると、その場でデータベースから商品名を取得して表示します。
続いて横に売上金額を追加します。すると商品毎の売上金額が表示されます。
本来30万件の売上データが商品毎に表示されるのですが、Yellowfinは初期が重複するレコードは表示しない設定になるので商品単価が表示されている状態になります。
取得したいのは、商品毎の売上金額の総売上(合計)になりますので売上金額の右側に表示されている「▼(逆三角)」ボタン→「集約」→「合計」を選択します。
「合計」を選択すると、売上金額がΣのマークに変わり、名前もSum売上金額に変わり、商品毎の総売上が表示されます。
せっかくここまでできたので、総売上が高い順に並び変えてみましょう。この設定も「▼(逆三角)」ボタン→「並べ替え」→「降順」を選択します。
データの絞り込み
今作成したものは、過去の売上データ全てを集計していますが、期間を絞って集計することがよくあると思います。そういった条件はYellowfinではフィルターという機能で絞ることが出来るようになっており、操作方法も同様にドラック&ドロップで項目を追加するのみです。売上日をフィルターに追加してみましょう。フィルターが追加されると画面右側にロートのアイコンが追加されます。
ロートボタンを選択すると「フィルター」メニューが出てくるので、カレンダーから特定の日を選んだ後、「適用」ボタンを選択します。
設定した期間が。値として設定されるので、「実行」ボタンを選択します。
すると総売上が2016/06/01~2016/06/30に絞り込まれます。
このようにデータの絞込もマウス+キーボード操作のみで実施する事ができます。
こういった集計条件+フィルターの項目を主に利用しながらレポートを作成するのがYellowfinの作成スタイルとなります。
続いて、この結果からグラフ作成に進みたいと思います。
グラフ作成
画面左上の「グラフ」ボタンを選択します。
グラフ作成画面に移動すると、画面左側の内容が集計対象にしている項目に変わります。
まずは、グラフの種類を選択するため、おまかせグラフの横にある「▼(逆三角)」ボタン→「グラフの種類を選択」を選択します。
右側からグラフ選択メニューが表示されるので、任意のグラフを選択します。今回は、シンプルに縦棒グラフにしたいと思いますので、カラム(列)の1番左側のグラフを選択します。
すると、グラフの種類が「縦棒グラフ」になるので、横軸に商品名、縦軸に総売上をドラック&ドロップで入れてみましょう。
その場でグラフが描画されることを確認できます。
グラフの設定などは、全てこの画面に集約されており、例えばラベルを表示する場合、ラベルボタン→ラベルをオンとするだけです。
グラフのラベルが表示されました。
これでグラフの設定は完了です。最後に表示メニューで確認を行います。
確認
まとめ
このようにYellowfinは一度作成して保存したレポートは閲覧状態として条件を入れて使うだけというスタイルになるので、利用者全員が作成出来るようになる必要は無く、『条件を入れて結果を見て利用するだけのユーザ』と『作成も実施するユーザ』で利用者を分けて管理することができます。
以上が、シンプルなレポートを作成するイメージとなります。
次回以降は、Yellowfinの機能を使って様々なスタイルの帳票やグラフを順次作成してみたいと思います。
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この記事は2016年公開の記事のため情報が古い可能性があります。
本記事の更新版(2022年公開)は下記からご覧いただけます。
第2回:BIツールで分析を始めてみよう!~レポート作成編~
https://wwwdev.ntt-tx.co.jp/column/tec/bi_sol/taiken/02/
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第一回】事前準備編 < > 【第三回】クロス集計でレポートを作成してみよう
ビジネスソリューション事業部 アシスタントマネージャー
ビッグデータという言葉が流行する前からビッグデータに出会ったことがきっかけでビジネスインテリジェンス(BI)の仕事に携わりました。本BLOGでも登場するYellowfinというBIツールの社内第一人者として社内外にアピールしながら、日々BIの業務に当たっております。2015年度には、東日本旅客鉄道株式会社様の分析基盤を構築いたしました。詳細は、弊社導入事例のページでも紹介しておりますので是非ご覧ください。