楽に使えるプライベートクラウド!ManagedStack™の紹介
楽に使えるOpenStackプライベートクラウド「ManagedStack」のご紹介をします。
テクノロジーコラム
- 2018年07月31日公開
/products/osscloud/documents/managedstack.pdf
みなさま、こんにちは!
突然ですが、「いま流行りのプライベートクラウドを導入したい!でも、一歩踏み出せない......」という方、いませんか?
・ クラウドを自分たちで構築、保守する自信がない
・ ライセンス費や、サポート費が高いイメージがあるので手を出せない
・ セキュリティ対策、アップデートなど、いろいろ面倒そう
etc...
今回は、そんなお悩みを解決する「ManagedStack」のご紹介をします!
ManagedStackとは
ManagedStackとは、プライベートクラウド基盤の設計・構築~保守運用まですべて一括でNTTテクノクロスが提供する、マネージドサービスです。クラウド基盤にはOpenStackソフトウェアを導入しています。
ManagedStackの特徴
ManagedStackには、以下の特徴があり、お客様は基盤の運用業務に気を取られることなく、アプリ開発や検証などの本来の業務に専念していただけます。
・ クラウド基盤の設計・構築~保守運用まで、すべてNTTテクノクロスが実施。
お客様は、OpenStackクラウドの有識者を育成し体制維持するためのコストを削減できる。
・ OSS製品を活用するため、ライセンス費が不要(※)。クラウド環境をリーズナブルに導入できる。
・ アップデート、セキュリティ対応などもNTTテクノクロスが実施。安心して使える。
(※) OS(Ubuntu)のサポートには別途費用がかかります。詳細はこちら。
Ubuntu商用技術サポートサービス:
/products/osscloud/documents/ubuntu.pdf
サービス概要
ManagedStackは、2つの構築パターンを用意しており、お客様のご要望に合わせたプランをご提供いたします。
それぞれの特徴と、活用イメージを以下でご紹介します。
自社設備ご利用パターン
お客様が用意した物理機器に対して、弊社がOpenStackクラウドを構築し、その後の保守も行います。「プライベートクラウドの運用に関してある程度のノウハウは持っているが、問題解析・トラブル対応など面倒なことはプロに任せたい」という方にお勧めです。
物理機器の故障に関してはお客様自身で対応していただきますが、クラウド基盤部分のソフトウェアに関する管理は弊社が実施します。
「大切なデータをパブリックに預けたくない、自分たちで管理したい」「プロの力を借りながら運用ノウハウを蓄積していきたい」という声にお応えいたします。
すべてお任せパターン
NTTコミュニケーションズが提供するパブリッククラウド、Enterprise Cloud 2.0(以下、ECL2.0)に対して弊社がOpenStackクラウドを構築し、その後の保守も行います。クラウド基盤の保守運用はすべて弊社が行うため、お客様はクラウド基盤に対する技術者を保有する必要がなくなり、構築・運用にかかるコストを大幅に削減することが可能です。
「OpenStackクラウドをPoC的に使ってみたい」「楽にOpenStackクラウドを使いたい」という方にお勧めです。
サービス価格
ManagedStackの参考価格は以下のとおりです。長期的利用には自社設備ご利用パターンを、短期間でのPoC利用には、お手軽なすべてお任せパターンを、ご活用ください。
活用イメージ ~部署内クラウド~
過去に、ブログにて、ManagedStack誕生の前身となる、「部署内クラウド」の紹介をしました。
※部署内クラウドってなに?という方は、以下のブログをお読みください。
部署内クラウドはじめました:
/column/tec/openstack_csicloud/20170406/
部署内クラウドで使っている技術の一部をご紹介:
/column/tec/openstack_csicloud/20170414/
今回は、実際にManagedStackの仕組みを使って部署内クラウドを構築、運用した実績をもとに、活用イメージをご紹介します。
すぐに使える! 最短1営業日以内に環境提供
オンプレミスなプライベートクラウドを自社でイチから構築しようとすると、以下のような工程が必要になり、機器調達、事前検証まで含めると、サービス開始までに3ヶ月はかかるでしょう。(以下は、あくまで作業の一例です。)
・ 物理機器の調達、ラックへの設置・結線
・ NW設計、クラウド基盤ソフトウェアやミドルウェアの選定・検証・設計
・ クラウド基盤構築、リリース前の最終動作確認
ManagedStackは、コントローラノード3台、コンピュートノード3~100台(※上限を超える場合は要相談)の規模を対象としています。構成管理ツールとしてansibleを利用しているため、構成情報をすべてツールにて一括管理することで、短時間で構築・環境提供が可能となります。
「自社設備ご利用パターン」の場合は、お客様所有のNW機器への接続や、カスタマイズ(コンポーネント追加など)により、お客様のご要望に沿った構築を実施するため、1ヶ月ほどの構築期間を要します。部署内クラウドの場合は、お客様所有の設備=NTTテクノクロスの設備、という位置づけのため、データセンタへのラッキング作業やNW機器の初期設定などもすべて自分たちで実施しました。物理機器の対応を含めて全工程で約2ヶ月を要しましたが、クラウド基盤ソフトウェア部分においては、構築~サービス開始前の動作確認を含めて約1ヶ月で完了しました。
一方で、「すべてお任せパターン」の場合は、基本構成に基づいて構築するため、申請に関する必要な手続きが完了次第、最短で1営業日以内に環境を提供いたします。コンピュートノード100台で構築してほしい、というご要望にも即座に対応が可能です。
スケールアウトもアップデートもスマートに実施!Dockerコンテナを利用した構成
OpenStackソフトウェアは、各コンポーネントごとに複数のプロセスが存在し、かつ、依存ライブラリがいくつもあります。ホストに大量のライブラリが存在することになるため、後々のアップデートや構成変更などで、他のプロセスに影響を及ぼす可能性もあり、大変複雑な作業になります。
ManagedStackでは、Dockerコンテナを利用して依存ライブラリなどを分離した空間に集約することで、ホスト側の環境はきれいなままを維持することができます。これにより、アップデート時は、他のプロセスに影響することなく安全に実施でき、お客様への影響を最小限にすることが可能です。また、コンテナを複製することによる容易なスケールアウトも可能となり、ノード増設の対応も安全に短時間で実現できます。
作業の効率化、煩雑な手続きからの解放!クラウド利用のメリット
弊社で部署内クラウドを導入して以来、ユーザから、利用してよかった!という声をたくさんいただいています。
メリット1:煩わしい作業がなくなり、本来の業務に専念できる。
・ アカウント申請はメール1通のみ。(名前、メールアドレス、希望するテナント名のみ。)
すぐに使える。
・ 物理サーバを買う手続きが省けた。納品までの待ち時間がない分、早く作業を進められる。
・ 物理機器が不要のため、サーバ配置先の検討や調整などが不要になった。
メリット2:作業の効率化、リソース利用の効率化を実現できる。
・ NWの物理結線が不要なため、様々なパターンのシステム構成を自由に試すことができる。
・ 手元のPCでは確保できない大容量のリソースを利用できる。
・ 試験環境が壊れても、Heatなどの機能を使って自動で再構築できる。
作って壊して、が簡単にできる。
もともと部署内クラウドは、「部署内だけに限定」してサービス開始していましたが、今では、セミナー・研修でのハンズオン環境としての利用や、他部署のアプリ開発部隊が試験環境として利用するなど、どんどん利用者が増え続けています。社内全体での大々的な宣伝はしていませんが、利用者の口コミによって、利用者は広がり続けています。
おわりに
ManagedStackは、お客様に、安心・安全なプライベートクラウドを提供いたします。
今後はさらに、弊社セキュリティ商材とのセット販売や、PaaSなどの機能追加など、ますます便利にご利用いただけるように進化していきます。プライベートクラウドの導入を検討されていましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください。
※ManagedStackは、NTTテクノクロス株式会社の商標です。
OpenStack のワードマークは、米国とその他の国における OpenStack Foundation の登録商標/サービスマークまたは商標/サービスマークのいずれかであり、 OpenStack Foundation の許諾の下に使用されています。
NTTテクノクロスは、OpenStack Foundation や OpenStack コミュニティの関連会社ではなく、公認や出資も受けていません。
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