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現場で実感した"使われるDX" 長野県「きたやつファーム」を訪ねて

生産者の安心は、畜産の未来につながる。BUJIDASの導入事例を通じて、持続可能な畜産経営を支えるDXの可能性を探ります。

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赤トンボが舞う牧場へ

8月、お盆明けの強い日差しの中、長野県佐久平にある牧場「きたやつファーム」を訪問しました。今回は、牛の起立困難予防声かけAIサービス「BUJIDAS別ウィンドウで開きます」を導入いただいているお客様への取材に同行し、実際の活用状況や導入後の変化についてお話を伺いました。

軽井沢の一つ先、佐久平駅から車で30分ほど。
牧場に到着してまず目に飛び込んできたのは一面を舞う赤トンボの群れでした。都会ではなかなか目にすることのない光景に、思わず「うわぁ」と声が漏れます。その先には、雄大な自然に囲まれながら、のびのびと過ごす牛たちの姿がありました。

長野県といえばジャージー牛による乳製品の産地として知られていますが、肉用牛はそれほど多くの肥育例がありません。そんな中、「長野でもおいしい食肉を生産し届けたい」という思いから肉牛の肥育に取り組んでいるのが、きたやつファームの代表で獣医師でもある笹崎さんです。

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「休みはないけれど快適です」

現在、笹崎さんは家業である酪農と並行して肉牛の肥育を行っています。飼育管理や健康状態の確認、牛舎の掃除など、その仕事量を想像すると大変な重労働に思えます。

しかし笹崎さんは、

「休みはほとんどありません」

と笑いながら、

「出かけて渋滞に巻き込まれることもないので快適ですよ」

と続け、周囲の笑いを誘いました。

牧場経営の大変さを語りながら、どこか自然体。その姿からは、牛への深い愛情と仕事への誇りが伝わってきました。

夜も気になっていた牛たちのこと

取材では、BUJIDAS導入前の悩みについてもうかがいました。肥育農家にとって、牛の異変をいち早く察知することは非常に重要です。特に起立困難は大きな損失につながるため、日々の観察は欠かせません。

笹崎さんは当時を振り返り、こう話してくださいました。

「以前は夜回りを中心に、牛の様子が気になって仕方ありませんでした。朝起きるまで安心できなかったんです」

経済的な損失だけではありません。手塩にかけて育てた牛だからこそ、精神的な負担も大きかったと言います。

しかし、BUJIDASの導入後は状況が変わりました。起立困難を原因とした事故はなくなり、それが起こる可能性に不安を覚えることすらなくなりました。

「導入後は起立困難の心配がなくなりました。牛の損失を防げることはもちろんですが、金銭的にも、アニマルウェルフェアの観点でも、そして私の精神的にも助かっています。本当に楽をさせてもらっています」

「私もいびきをかいて寝られます」

今回の取材で最も印象に残ったのは、笹崎さんのこの一言でした。

「夜、私もいびきをかいてぐっすり寝られます」

取材陣からも自然と笑いがおこりましたが、この言葉には多くの意味が込められているように感じました。牛の状態を気にかけながら眠りにつき、朝起きるたびに不安を抱えていた日々。そうした精神的な負担が軽減されたことは、単なる効率化では表せない価値ではないでしょうか。

さらに笹崎さんは、

「持続可能な事業にするためにも、"楽畜"を目指したいんです」

と話してくださいました。

畜産業界では人手不足や担い手不足が課題となっています。だからこそ、畜産者自身が安心して働き続けられる環境づくりは重要です。
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現場で使われ続けることの価値

取材当日は、実際にBUJIDASを活用する様子も見学することができました。製品を開発する立場からすると、どうしても機能や性能に目が向きがちです。しかし現場で改めて感じたのは、「使われること」「使い続けてもらえること」の価値でした。導入されるだけではなく、日々の業務の中に自然と溶け込み、現場の安心につながっている。その姿を目の当たりにできたことは大きな収穫でした。

笹崎さんの

「多くの生産者さんにこのサービスを導入して活用してほしい」

という言葉には、深い感銘を受けました。実際に使い、その価値を体感しているからこそ出てくる言葉なのだと思います。

畜産を通じて日本、そして世界の食を支え、それを持続させていかなければならない。そう強く感じているからこそ、「仲間とともに楽になれる方法は共有したい」という他者への貢献の思いが溢れているのだと感じました。

近年「DX」という言葉を聞く機会が増えましたが、現場で求められているのはテクノロジーそのものではありません。生産者の負担を軽減し、より良い生産活動を支え、安心して働き続けられる環境をつくること。それこそが本質です。

赤トンボが舞う牧場で聞いた、

「私もいびきをかいてぐっすり寝られます」

という言葉。

それはBUJIDASが提供している価値を、どんな機能説明よりも分かりやすく表しているように感じました。現場に寄り添う技術とは何か。改めて考えさせられる一日となりました。



牛の起立困難予防声かけAIサービス「BUJIDAS」について

現場の安心と持続可能な牧場経営を支えるBUJIDASの詳しい機能は下記からご覧いただけます。

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