高校向けICT教育(キャリア教育&プログラミング教育)の取り組み
NTTテクノクロスに在籍するエンジニアがおくる「プログラミング教育・キャリア教育」のブログです。
エンジニアが本気で小学生向けプログラミング教育をやってみた
- 2026年08月31日公開
はじめに
こんにちは。NTTテクノクロスで技術エバンジェリストとして活動している神原 健一です。クロスプラットフォーム事業部に所属しています。今回は、『神奈川県内の高校向けに実施したICT教育』の様子をお伝えします。
本活動のきっかけ
神奈川県横浜市にある 「桐蔭学園高等学校」 と、以前よりご縁がありまして、今年度も同校が実施している 「ジョブシャドウイング」 の一環として、生徒さん向けのICT教育を当社横浜オフィスにて、2026年8月7日に実施しました。その様子をお届けします。

活動概要
同活動は、当社の総務部門が中心となり、学校と調整を行い、運営されています。今年度は、冒頭で紹介した内容に加え、会社紹介や オフィス見学、製品紹介、グループディスカッションなどが行われました。
今回はこれらの活動の中から、キャリア教育とプログラミング教育の様子をお送りします。今回はこんなメンバーで実施しました。

キャリア教育
神原のこれまでの経験を元に、ITエンジニアがどんな仕事かについて、1日の業務の流れや、会社で取り組んだ事例をもとに紹介してきました。また、 AIの業務への活用状況と今後のITエンジニアに必要となりそうなスキル についても触れました。 AIを使うことでできることは一気に増えた一方で、人間/AIと対話するコミュニケーション力や真の技術力が大切 であることを強調しました。また、エンジニアとして成長するために、業務だけでなく、英語力を高めるべくプライベートでも海外を旅したり、アプリ開発にも取り組んでいることも紹介しました。
当社には強い探究心から、業務以外にも様々なことに挑戦している社員も多いので、一緒に働いていると、お互いに良い刺激になっている、ありがたいです。

プログラミング教育
今回は、 生成AIを活用したアプリ開発体験 を行ってもらいました。「講義」→「演習」という流れで進行しました。「講義」では、生成AIの概要に加え、当社の「ChatTX(企業向けAIサービス)」について紹介しました。続いて、 実際に当社のChatTXを活用して、ゼロからアプリ開発を体験してもらうべく、 「Flutter(Android/iOS等クロスプラットフォーム対応開発フレームワーク)」を使った「演習」に取り組んでもらいました。
演習内容(基礎編):電卓アプリの開発
具体的には、まずは「電卓アプリ」を作ってもらいました。最初は細かな指示を意図的に含めず、単純なプロンプトを実行してもらうことで、生徒それぞれ、全く異なるアプリが出来上がりました。
見た目や振る舞いも様々です。 中にはレイアウトが崩れてしまっている状況や計算機としての挙動が少し間違っている など、あえて、うまくいかないことも含めて体験してもらいました。これらをベースに、生徒それぞれの考えに応じて、電卓アプリの見た目や機能を改善してもらうなどの演習を行なってもらいました。
演習内容(応用編):電卓アプリのカスタマイズ
生成AIに使い方にある程度、慣れたもらったタイミングで、学生それぞれの考えに沿って、見た目をカスタマイズしたり、オリジナルの機能(関数演算など)を作ってもらいました。
アプリの進化の内容も様々で、自分たちが思い付かなかったであろうアイディアを考える学生もいたりと、社員にとっても刺激的な時間になりました。

講師の皆さんから
本活動は、皆さんそれぞれの本業務と並行で、その合間に準備をしています。忙しい中、講師として一緒に参加してくれた社員のコメントを紹介します。
高嶋 啓介(カスタマーエクスペリエンス事業部)

初めて高校生向けセミナーの講師を担当しました。 普段は企業のお客様向けにAI活用に関する業務に携わっており、高校生の皆さんと接する機会は多くありません。 そのため、私自身も新鮮な気持ちで当日を迎えました。
演習では簡単なアプリ開発を体験してもらいました。 同じ説明を受けても、生徒ごとに異なるアプリが出来上がります。 さらに驚いたのは、生徒たちが独自のアイデアを加えながら改良していく様子です。 その 発想の柔軟さに、私は大きな刺激 を受けました。
私たち社員にとって当たり前になっている技術も、生徒の皆さんにとっては新たな発見につながっています。 このことを通じて、改めて 「伝えること」の大切さを実感 しました。
今回の体験をきっかけに、生徒の皆さんがITやAIを将来の選択肢の一つとして興味を持っていただけたら幸いです。 同時に、私自身も教育活動の意義を改めて実感する貴重な機会となりました。
細川 諒真(カスタマーエクスペリエンス事業部)

LLMを活用したアプリケーション開発の講師を主に担当しました。
実際に開発してみると、同じLLMを使用していても、プロンプトの書き方によって得られる結果が大きく変わることが分かります。 そのため今回の研修では、 「どのようなものを作りたいのか」「LLMに何をしてほしいのか」を具体的な言葉にして伝えることの大切さ をお伝えすることを意識しました。
アンケート結果からも、プロンプトを通じて目的や指示を明確に伝える重要性を感じていただけたようで、大変嬉しく思います。 同時に、私自身も日々の業務でLLMを活用する際には、目的や期待するアウトプットを明確に伝えることを、改めて意識していきたいと感じました。
今回の体験が、アプリケーション開発やプログラミングに興味を持つきっかけとなっていれば幸いです。
神原 健一(クロスプラットフォーム事業部)
プログラミングに関する統括として、実施内容の企画や総務部門との窓口、取りまとめ、講義ではFlutterの解説や一部の演習を担当しました。これまでのプログラミング教育の実績から、 学生たちのプログラミング経験には幅があると予測されたことから、未経験でも取り組めるような内容をベースとしつつ、オプション課題を設けることで、プログラミング経験者でも興味を持って取り組んでもらえる内容 にしました。
また、今後の同様の活動に向け、 教える側の体制強化および、こういった活動に挑戦してみたいと思う社員の活動機会にもしたい という思いもあり、2系統の声かけを行いました。1つ目が私がこれまで講師を一緒にやったことがなかった新規メンバーへの声かけです。その結果、今回は高嶋さんが参加してくれることになりました。また、高嶋さん経由で細川さんも参加してくれることになりました。 2つ目が社内コミュニケーション施策「C-Lab」との連携です。同施策は上松 佐和子さん(コミュニケーションデザイン分野エバンジェリスト)が主管として実施している活動で、今回は上松さんや総務部門と相談した結果、演習TAとして、新規の2人が参加してくれることになりました。
引き続き、 教える側の体制を強化するとともに、社員にとっても様々な経験を積むことができるよう、社内からも仲間を引き続き増やしていきたい と考えています。
演習TA(講師補助)の皆さんから
演習を行なっていると、小さなものから大きなものまで、実に様々なトラブルが発生します。そういったときに、頼りになるのがTA(Teaching Assistant)の皆さんです。サポートとして参加してくれた社員のコメントを紹介します。
影山 弘鷹(セキュアシステム事業部)
研修環境の準備および演習時のサポートを担当しました。 参加された皆さんが柔軟な発想でさまざまな作品を作り上げ、時間いっぱいまで楽しそうに取り組む姿が印象的でした。 今回の体験をきっかけに、生成AIやITに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。 私自身にとっても、高校生の皆さんと関わる中で、多くの学びのある貴重な経験となりました。
高野 俊介(クロスプラットフォーム事業部)
研修環境の準備および演習時のサポートを担当しました。 同じプロンプトでも異なる内容が生成されることや、数行のプロンプトで簡単な電卓アプリを作成できること、さらにそのアプリを簡単に自分好みにカスタマイズできることに驚きながらも、試行錯誤を重ねてアプリ開発に取り組む姿が印象に残っています。 短い時間ではありましたが、アプリ開発や生成AIをはじめとするIT技術に興味を持ち、楽しんでもらえるきっかけとなっていれば嬉しく思います。
総務部門の皆さんから
総務部門の皆さんは、学校との調整や窓口に加え、プログラミング演習に必要な機材(PCほか)の準備も一緒にお手伝いしてくださいました。プログラミング体験をしてもらうには、コンテンツ面だけでなく、実は、機材の準備(PCの手配、会場への設置など)が正直大変だったりするので、このようなフォローには、いつも感謝です。ありがとうございます。関わった総務の皆さんのコメントを紹介します。
福島 菜生/小出 紗加(総務部)
本活動におきまして、全体の企画や運営、各プログラムの調整等を担当いたしました。当社では、社会貢献活動の一環として、学生の職場体験の受け入れを実施しております。 学生の皆様に対して会社紹介や製品紹介、オフィス見学、プログラミング体験を通じて、将来の職業や働き方について考える機会を提供しております。 今回は、IT業界に興味がある学生の方はもちろん、まだ将来の目標が定まっていない方も参加してくださいました。活動の最後に実施したアンケートでは、「AIだけではできないことがあるから、自分たちも学んで知識をつけることが大切だと思った。」「まだやりたいことが見つかっていないからこそ体験できてよかった。」などといった声が寄せられ、システム開発・生成AI技術の面白さだけでなく、その難しさや奥深さも感じていただけたのではないかと思います。 また、プログラム中も随時鋭い質問がありました。今後の参考となるようなご意見をいただき、私達も有意義な時間を過ごせました。 今回の体験が、学生の皆様自身の興味や可能性を見つめるきっかけとなり、なりたい将来像を見つける小さなヒントとなっていれば幸いです。
最後に
授業の後に、総務部門の進行で、学生たちとの振り返りの時間が設けられました。学生たちから 「ITエンジニアの具体的な仕事内容が分かって、視野が広がった」「分かりやすく会社やAIについて説明していただけ、将来を考えるきっかけになった」「ワークライフバランスもしっかりと考えられていて、活き活きと働いていていいなと思った」など 前向きな感想をいただくことができ、我々にとって大きな喜びとなりました。
当社ではこのような活動に不定期で取り組んでいます。今後も不定期でその様子をお伝えする予定です。楽しみにしていただけるとうれしいです。それでは。

サステナビリティ活動として、プログラミング教育・キャリア教育を担当しています。

