技術の驚きは、言葉より体験で伝わる。-ラグビー決勝会場で生まれた、先端技術との出会い-
リーグワン決勝会場での展示レポートを通じて、新しい音声コミュニケーションの可能性と、NTTの研究技術を社会に届けるNTTテクノクロスの役割を紹介します。
広報ブログ 第83回
- 2026年07月28日公開
2026年6月7日、NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレーオフトーナメント 決勝で熱気に包まれた国立競技場。その一角で、先端技術と来場者が出会う体験型展示が行われました。
スタンドへ向かう人の流れ、ユニフォーム姿のファン、家族連れの楽しそうな笑顔。試合前の会場周辺には、決勝戦ならではの高揚感が広がっていました。
来場者の視線を集めていたのは、リーグワンのタイトルパートナーであるNTTによる体験型の技術展示ブースです。難しく見えがちな研究技術を、来場者が思わず足を止めて「試してみたい」と感じる体験へと変えていました。
その中で、NTTテクノクロスは音声技術を活用した体験展示2コンテンツを担当しました。来場者はマイクに向かって声を発し、声が変化する驚きを味わいながら、先端技術に自然と触れていました。

先端技術を体感する展示会場
ブースでは、声や身体の動きが別の表現に変わる複数の体験コンテンツが展開されました。親子で結果を見ながら一喜一憂したり、友人同士でいつもと違う声を聞き合って笑ったりする中で、日常生活を支えている基礎技術が、「体験」として瞬時に伝わっていました。
■展示コンテンツの内容

「筋肉運動でゲーム体験 ~筋電コントローラー~」
「器用さチェック ~スマホで簡単評価~」
・「あなたの声が世界につながる ~多言語変換体験~」
録音した自分の声をもとにAI音声を生成し、さまざまな外国語を自然な発音で読み上げる体験型展示
・「あなたの声が瞬時に変わる ~音声変換体験~」
マイクに向かって話すと、自分の声が架空の人物やキャラクターの声に変わる体験展示
・「筋肉運動でゲーム体験 ~筋電コントローラー~」
筋肉を動かすときに発生する信号「筋電」を使い、バーチャルドローンを操作するレースゲーム
・「器用さチェック ~スマホで簡単評価~」
スマートフォンを使って手足の器用さを測定し、ラグビー選手と器用さを比較できる体験展示
いずれの展示も、長い説明を聞かなくても直感的に理解できる構成でした。声を出す、腕の筋肉を動かす、スマートフォンを動かす――身近な動作が体験の中心にあるため、子どもから大人まで自然に参加できる内容になっていました。
今回のイベントを企画したNTT株式会社 広報部門 渡邊貴則氏は、出展の狙いについて「研究や技術と聞くと、専門的で難しそうなイメージがあると思います。だからこそ、楽しみながら触れていただくことで、技術をより身近に感じてもらいたい――そんな思いから、性別や年齢を問わず、多くの方に来場いただくリーグワンの場で継続的に実施しています」と教えてくれました。
こうしたコンセプトのとおり、展示ブースにあったのは、技術を一方的に説明する場ではありませんでした。来場者が自分で試し、新たな発見を楽しみ、その反応がさらに周囲の人を引き寄せていく。そんな賑わいの中で、先端技術との自然な出会いが生まれていました。
音声技術に強いNTTテクノクロスが提供した、"誰もが楽しめる音声体験"
ブース内でNTTテクノクロスが担当したのは、音声を使って「驚き」と「楽しさ」を生み出す2つの体験展示です。いずれも企業向けソリューションにも活用されている音声技術をベースにしていますが、今回は機能説明よりも、声が瞬時に変化する体験そのものを通じて、技術の可能性を直感的に伝えることを重視しました。
一つは、人の声に近い自然なAI音声が生成できる「FutureVoice(フューチャーボイス)
」を活用した「あなたの声が世界につながる ~多言語変換体験~」です。展示ブースで録音した来場者の声からAI音声を生成し、その声で英語や中国語などを自然に読み上げます。まるで自分自身が外国語を話しているかのような体験に、多くの来場者の関心を集めていました。
体験した方からは「自分の声でペラペラとフランス語を話していて驚いた」「海外の人との会話がもっと身近になりそう」といった声が相次ぎ、AI音声によるコミュニケーションの可能性を実感していただく機会となりました。

もう一つの「あなたの声が瞬時に変わる ~音声変換体験~」では、自分の声がリアルタイムで別の人物やキャラクターの声に変わる「SynoraVoice(シノラボイス)
」を用いて、普段聞き慣れた自分の声が思いがけない声に変わる様子を楽しんでもらいました。自分の声がキャラクターの音声に変わると、体験者の表情がふっとほころぶ場面も見られ、「お父さんの声がアニメ声になってる!」「もう一回やってみたい!」といった声が次々と聞かれ、予想を超える声の変化が来場者の興味を引き、会場には自然な笑顔と会話が広がっていました。

また、来場者からは、音声技術の新たな活用方法を提案いただく声も寄せられました。技術との出会いをきっかけに、その先にある活用シーンまで自然に想像してもらえたことは、音声技術を社会で役立つ形へとつなげていくうえで、NTTテクノクロスにとって重要な手がかりとなりました。
研究成果を社会に届く価値へ。NTTテクノクロスが果たす役割
今回の展示は、来場者に技術を楽しんでもらうだけの場ではありません。研究所で生まれた技術を、どのように分かりやすく伝え、社会で活用される価値へとつなげていくのか――。そのプロセスを示す取り組みでもありました。
渡邊氏は、NTTテクノクロスの役割について、次のように語ります。
「NTTテクノクロスの強みは、研究所の技術と社会とをつなぐ"実装力"にあります」
さらに渡邊氏は、「NTTの研究所の先端技術を、ユーザー視点や運用視点で磨き上げ、現場で使える形にする役割は非常に重要です。NTTテクノクロスは、その役割を担う存在として、研究開発の価値を社会につなぐポジションにあると考えています」と述べ、研究開発の成果を社会実装へとつなぐNTTテクノクロスの役割への期待を示しました。
会場で見られた関心や笑顔は、研究所の技術が来場者にとって身近な価値として伝わったことを示していました。NTTテクノクロスはこれからも、研究所の技術を軸に、世の中の先端技術やサービスを掛け合わせながら、新たな価値の創出に取り組んでいきます。
* 所属・役職及び本記事の内容は執筆時点のものです。
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「器用さチェック ~スマホで簡単評価~」

