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仕事の強力な「相棒」として、AIがビジネスの現場にやってくる日

「囲碁のトップ棋士のひとりにAIが勝ち越した」「AIと人間が共同執筆した小説がSF文学賞で一次選考を通過した」などのニュースを耳にした方も多いでしょう。また、クルマの自動運転やロボットのPepperに、AIが活用されていることも知られています。では、AIはビジネスの現場で実際に役立つのでしょうか? 今回は、主にエンタープライズ領域にフォーカスして、AIに関するさまざまな疑問を明らかにします。


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皆さんは、「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」という言葉から、どんなイメージを思い浮かべますか?

今年に入ってから、「囲碁のトップ棋士のひとりにAIが勝ち越した」「AIと人間が共同執筆した小説がSF文学賞で一次選考を通過した」などのニュースを耳にした方も多いでしょう。また、クルマの自動運転やロボットのPepperに、AIが活用されていることも知られています。

では、AIはビジネスの現場で実際に役立つのでしょうか? 今回は、主にエンタープライズ領域にフォーカスして、AIに関するさまざまな疑問を明らかにします。

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B to C、公共機関。さまざまな分野で活躍するAI

AIは、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」など、人間の知的活動をコンピュータによって実現するもの、と定義されています。AppleのSiri、Amazonのおすすめ商品、Facebookのニュースフィードなど、コンシューマ分野ではAIの活用や検討が日々進んでいます。

また、発電所のような重要施設の運用監視、公共スペースにおける異変の検知のようなパブリックセーフティ、さらにはロボティクスといった産業分野でもAIは活躍しています。これらの背景には、コンピュータ処理能力の飛躍的な向上、センシングデバイスの進化、そして高度なアルゴリズム開発による分析エンジンの誕生があります。

では、ここでクイズです。

クイズA AIの活用はエンタープライズ領域にも広がるでしょうか?

1.一部の業種や業務でのみ活用される
2.ビジネスでも活用されるが、まだまだ先の話
3.実際の業務にAIを活用するのは難しい

エンタープライズ領域に目を向けると、コールセンターをはじめ、金融トレード、人材マッチングなどで、すでにAIが活用され始めています。AIの活用領域は、いまや一部の業種や企業を対象としたものではないのです。従ってクイズAでは、1~3の回答のすべてが誤り。日々の業務でも、これからどんどんAIが身近な存在になっていくでしょう。

AIは営業活動やマーケティングをどう変えるのか

なかでも、BI(ビジネスインテリジェンス)やSFA(営業支援システム)におけるAIの活用が注目されています。業務スピードのアップや、効率化による企業のケーパビリティーの強化、高品質できめ細かなサービスによるカスタマーエクスペリエンスの向上など、AIによるさまざまな成果が期待されているのです。

そこで、2問目のクイズです。

クイズB どんな業務にAIが活用できるのでしょうか?

1.進行中の営業活動における契約の成否の「予測」
2.リード獲得に向けた最適なアクションの「支援」
3.メールを通じて顧客ごとの見込みを「スコアリング」

AIを、営業やカスタマーサービス、マーケティングなどの業務に活用したいという声が高まっています。こうしたビジネスの現場で力を発揮するのがAIの「予測分析機能」です。

クイズBで挙げた1~3の業務はすべて、AIによって実現することができます。AIの活用によって、パーソナライズサービスの向上や顧客との関係強化、的確な提案による営業力のパワーアップなど、さまざまな成果が生まれます。

AI活用のためにビジネスの現場で必要とされること

biznewsイメージ2AIを活用して予測分析を行うために自社でシステムを構築するとなると、さまざまな要件をクリアする必要があります。例えば、商品の販売予測を行う場合、顧客や製品などのデータ収集のほか、大量データの高速処理技術や適切な予測を可能にする分析技術が必要になります。さらに収集したビッグデータをもとに、異なる多種多様な要因を組み合わせた膨大な予測パターンのなかから、適切な予測パターンを導き出すことも求められます。

そこで、3問目のクイズです。

クイズC AIをビジネスに活用するうえで、必要な準備とは何でしょうか?

1.データを分析するデータサイエンティストの確保
2.予測に必要な分析エンジンの導入
3.さまざまなデータにもとにした予測パターンの生成

これらを全部揃えることは、現実的ではないでしょう。そして、ビッグデータを活用した膨大な組み合わせから適切な予測パターンを導き出す作業は、高度なスキルを持ったデータサイエンティストでさえ、大変な労力を要します。企業の情報システム部門だけで、対応できるものではありません。

では、AIを実際のビジネスに活用したい企業は、何を準備すればいいのでしょうか。実は、クイズCで挙げた1~3のすべてが不要です。さまざまな業務に役立つ予測分析機能とプラットフォームを組み合わせたサービスの登場によって、専門的なスキルや繁雑な作業を必要とすることなく、AIをビジネスにすばやく役立てる環境が整い始めているからです。

幅広い業務を支援するAI「Salesforce Einstein」が登場

最近、大きな注目を集めたニュースが「Salesforce Einstein」の発表でした。これは、人工知能のパワーを、一部の業種だけでなくすべての顧客企業に提供するというものです。プラットフォームにAI機能を組み込んだ「Salesforce Einstein」は、営業、カスタマーサービス、マーケティングなど、エンタープライズ領域における幅広い業務をAIが支援。顧客満足度の向上や顧客との関係強化、提案型営業スタイルの実現などに力を発揮します。

そのほかにも、IBMが提供するAI「Watson(ワトソン)」は、金融機関のサービス向上、人材マッチングなどの分野で活用が広がっています。また、AI技術を、製造・物流・流通、ヘルスケアといった社会インフラや公共サービス分野に取り入れようとする電機メーカーの事例もあります。このように、AIの活用はビジネスや社会インフラなど幅広い分野で新たな価値創造に貢献していきます

AI導入の鍵を握る「AI連携プラットフォーム」

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AIをせっかく活用するなら、そのパワーを全社で最大限に活かしたいものです。そのためには、社内に分散している複雑化したシステムを統合して連携を図ることが重要です。しかし、社内システムの大掛かりな再構築や整備は、多くの時間やコストがかかります。

そこでお勧めなのが、AIともつながりやすいAI連携プラットフォームです。AI連携プラットフォームを活用すれば、社内に分散しているオンプレミスとクラウド、クラウド同士のシステム連携やデータ連携が、新たなサーバ導入やプログラミング作業を行うことなくローコストで短期間に実現できます。AI活用の下準備として、まずは全社のシステムを効率よく統合して、AIと柔軟に連携できる環境づくりが大切です。

さあ、あなたの会社も、「お腹がすいた」「疲れた」「待遇が悪い」など、文句のひとつも言うことなく、着実に成果を挙げるAIを「相棒」として、ビジネスをパワーアップしませんか。


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