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鈴木貞弘の公開!Salesforceフル活用術 第1回

Dreamforce'15まとめ

このブログでは、Salesforceで実現するCustomer Engagement Centerの話題を中心にご紹介します。まず1回目の今回はSalesforceが世界中でどのぐらい勢いがあるソリューションであるかを、9月にサンフランシスコで開催されたイベントの内容も含めてご紹介したいと思います。

こんにちは。NTTソフトウェアの鈴木 貞弘(すずき さだひろ)です。 私はSalesforceというCRMソリューションと、テレフォニーシステムをはじめとしたさまざまなチャネルとの融合による「Customer Engagement Center」をお客様に提供する業務を推進しています。

このブログでは、Salesforceで実現するCustomer Engagement Centerの話題を中心にご紹介します。 まず1回目の今回はSalesforceが世界中でどのぐらい勢いがあるソリューションであるかを、9月にサンフランシスコで開催されたイベントの内容も含めてご紹介したいと思います。

Dreamforce’15まとめ

Dreamforceについて

Salesforce社がチャーターした豪華客船

Dreamforceは毎年10月頃にサンフランシスコのMoscone Centerで開催される、Salesforce.com社(以降、Salesforce社)主催のイベントです。今年はMoscone Centerの改修工事の関係で、9月中旬(日本ではシルバーウィーク前)に開催されました。
イベントの登録者は全世界で17万人(!)。これは単独企業が開催するイベントとしては世界最大で、日本からもユーザー企業とパートナー企業併せて430名が参加しました。

ちなみに、現地のドライバーの方に聞いたところ、サンフランシスコはすべてのホテルが稼働しても、10万人を収容するのが限度とのことで、毎年このイベント期間中はホテルの予約が困難、または空いていても1泊10万円ほどに値段が高騰するとのことでした。

そんな状況を少しでも改善しようと、今年はSalesforce社が豪華客船をチャーターし、そこを宿泊施設として提供しました。が、部屋数はせいぜい4~500といったところで焼け石に水の状態でした。

このイベントでは、Saleforce社が提供する各種ソリューション(営業支援、コールセンターCRM、マーケティング等)のロードマップや、クラウドCRM業界をリードする新技術の発表が毎年行われ、また、世界中のパートナー企業がSalesforceに関連するソリューションを展示するCloud Expoという展示会も同時に開催されます。

NTTグループも今年で3年連続の出展となり、当社もNTTグループのブースにセキュリティ関連のソリューションを展示しました。

NTTグループのブース

基調講演の模様

基調講演

Dreamforceではプロダクトごとのキーノートセッションや1,600ものBreakout Sessionでの情報発信が行われていますが、やはり最大の盛り上がりはSalesforce社のCEOであるMark Benioff氏の基調講演となります。

今年の基調講演では、Salesforce社の売上が、Microsoft社、Oracle社、SAP社に次いで世界の4番目の企業となる見込みであることが発表されました。
また、Microsoft社との強力なパートナーシップの構築や、後述するLightning、IoT Cloud、SalesforceIQといった新技術の発表も行われました。

IoT Cloud

IoT Cloud

今年のDreamforceで発表された最大の目玉は、IoT Cloudです。
IoT Cloudは、IoTから発生する1日あたり数十億件ものイベントを収集することができます。そして、その膨大な数のイベントをリアルタイムに処理するための「Thunder」と名付けられたエンジンによって、顧客との関係を構築する、すなわちCustomer Engagementの実現を可能とします。

IoT Cloudの発表の中でもMicrosoft社との連携強化の取り組みが発表されました。
これは、IoTから収集したイベントをMicrosoft Azure経由でSalesforceのIoT Cloudに送り、そこからThunderのエンジンで処理された情報を元にして営業支援やマーケティング活動に活かすというものでした。

IoTから収集したイベントをMicrosoft Azure経由でSalesforceのIoT Cloudに

Lightning

昨年のDreamforceでは、Lightningという従来の開発スタイルを変えるような発表がありました。今年もその流れをくんだLightningシリーズの発表があり、中でもLightning Experienceは既存のインターフェースを大幅に改良したものとなっています。

他にも、この新しいユーザーインターフェースの構築を推進するためのBuilderやComponentなどのLightningシリーズの機能拡充についても製品ロードマップで発表されています。

Lightning

SalesforceIQ

Salesforce社は昨年、RelateIQという機械学習をCRMに適用するテクノロジーを持ったデータサイエンス企業を買収しています。今年は、そのブランドを継承した「SalesforceIQ」という製品を発表しました。製品の提供パターンは、「中小企業向け」と、「Sales Cloudユーザー向け」となります。

SalesforceIQ の「リレーションシップインテリジェンス」技術を活用することで、CRMと電子メールなどの情報が連携され、社員の電子メールやカレンダーから、顧客に関連する情報を自動的に取り込み、それらのデータを分析した結果として販売促進や営業活動のための行動を提案することが可能になります。
また、Suggested Tasksと呼ばれる機能によって、具体的な次のアクションの提案やお客様からの問い合わせに回答していないことなどを指摘することも可能となります。
この製品については日本語版の提供時期が未定となっていますので、早期の日本リリースが待ち望まれます。

Wave Analyticsハンズオントレーニング

Wave Analyticsハンズオントレーニング

イベント期間中は基調講演やキーノートセッション以外でもさまざまなセッションが開催されていました。
私は日本語対応が完了したばかりのWava AnalyticsというBusiness Intelligenceツールのハンズオントレーニングを受講してきました。

Salesforceでは、分析ツールとしてレポートやダッシュボードという機能を提供していますが、多角的な分析を行うにはやや不十分です。そのため、Salesforce社は昨年のDreamforceでWave Analyticsという完全自社開発の分析プラットフォームのリリースを発表しました。
日本語版の提供開始は来春とのことですので、今後、Salesforceのプラットフォームに統合されたBIツールの素晴らしさを体感できると思います。

ビジネスに与えるインパクト

今年のDreamforceではクラウドCRMを牽引する企業として先進的なソリューションが、本日ご紹介した以外にもいくつも紹介されました。
NTTソフトウェアではSalesforce社の提供しているソリューションに加えて、お客様の課題を適切に解決するための周辺ソリューションを提供しています。例えば、IoT CloudやWave Analyticsで必須となるシステム連携ツールや、Salesforce社が掲げるCustomer Engagementの実現に必要なセキュリティソリューションなどがあります。

このブログでも述べたとおり、Salesforceは日進月歩でビジネスを成長させています。我々パートナー企業もタイムリーに情報をキャッチアップし、お客様が求めている真の課題解決ソリューションを提供できるように日々研鑽する必要があると、イベントに参加して強く感じました。

12月にはSalesforce World Tour Tokyoという日本向けのイベントが開催されます。ここでもDreamforceからさらに進化したSalesforceのビジネスが発表されると思いますので、今から楽しみにしています。

おわりに

今回は私の担当しているSalesforceのイベント情報のサマリをお届けいたしました。
次回以降はテクニカルな内容も含めて、様々なSalesforceに関連するお役立ち情報をこちらのブログで発信して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

【お知らせ】
11月6日(金)に大阪で開催される「AppExchange EXPO fall 2015 大阪」のキーノートセッションで、今年のDreamforce 2015のトレンドレビューに登壇します。
今回のブログで紹介した内容に加えて、Customer Engagementの実現に向けたSalesforceの最新情報を発表いたしますので、是非ご登録の上ご来場ください。
詳細はこちらから:/event/2015/151106_appex-fall.html
著者プロフィール
鈴木 貞弘

ビジネスソリューション事業部第一カンパニー(B1CP)
鈴木 貞弘(SADAHIRO SUZUKI)

鈴木 貞弘