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Android Oの世界(Developer Preview 1編)

Androidはさらに進化を続け、次期バージョンである OのDeveloper Preview 1 がリリースされています。今回は、Android Oの代表的な特徴を幾つかご紹介します。

はじめに

皆様、こんにちは。NTTテクノクロス株式会社の神原です。2017年4月1日より社名が変わりました。これまで以上に有益な情報を皆様にお届けしていこうと考えていますので、よろしくお願い致します。Androidで広がる世界の第18回目です。Androidはさらに進化を続け、次期バージョンである OのDeveloper Preview 1 がリリースされています。

Android OはDeveloper Preview 1という開発者向けの最初のバージョンが公開されたばかりの状況です。Oが何の頭文字であるかも発表されていません。何になるのか、わくわくしますね。このような状態ゆえ、今後、機能追加や仕様変更、削除などがおおいにあり得ると考えておいた方が良いでしょう。

Android O用のシステムイメージも公開されていますので、Pixelや一部のNexus端末を用いて、実機でOの世界を体験してみることも可能です。私もNexus 5Xに焼いて動きを確認しています(手前味噌ですが、実機への導入は一定のリスクが伴うことを覚悟した方が良いでしょう)。残念ながら、Android Beta Program(Google社Webサイト)というOTA(Over The Air)でのオンラインアップデートは、本記事執筆時点では提供されていません。注意しましょう。それでは、Android Oの代表的な特徴を幾つかご紹介します。

Oの特徴(その1)PIPモードのスマホ・タブレット対応

これまでAndroid TV向けにのみ提供されていたPIPモードが、スマホ・タブレットにも対応 しました(Preview 1時点の情報です)。PIPモードとは、Picture In Pictureモードの略です。

例えば、設定画面をフルサイズで表示しつつ、その画面の上に重ねて、小さなウィンドウ内で動画再生を可能にするといった使い方をできる機能です。この小さなウィンドウはドラッグ&ドロップすることで、ある程度、自分の好きな位置に移動できます。

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Oから、スマホ・タブレットでも利用可能となったことが大きなポイントです。利用シーンとしては、動画を楽しみつつ、メールを書いたり、または、ゲームで遊んだりといった使い方ができそうですね。

我々が開発しているアプリをPIPモードに対応させることもできます。ただし、そのためには、PIPに関連するAPIを用いて、実装を追加する必要があります。今後の記事で、その対応方法についてもご紹介できればと思います。

Oの特徴(その2)提供元不明アプリのインストール許可の変更

これまでのAndroid(Android Nougatまで)では、いわゆる 野良アプリ(apkファイル) を端末に直接インストールするには、設定にある「提供元不明のアプリ」のチェックをONにしておくだけでOKでした。

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Oでは本設定がなくなり、他アプリをインストールしたいアプリ毎に、個別に許可をしておく必要があります。OS標準の「ファイル」アプリを例として、実際に野良アプリをインストールする流れを紹介します。

「ファイル」アプリを起動後、インストールしたい野良アプリを選択します。現状、他のアプリのインストールが許可されていないため、その旨のダイアログが表示されます。「外部の提供元」ボタンをタップします。

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アプリ一覧が表示されますので、今回、「他のアプリのインストール」を許可したい「ファイル」アプリを選択します。この時点では、「この提供元のアプリを信頼する」のチェックは行われていません。

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ここで、同チェックをONに変更します。これにより「ファイル」アプリに、他アプリのインストールが許可されることになります。その後、再度、「ファイル」アプリ経由で、先ほどの野良アプリを選択すると、インストールを実行するためのいつものダイアログが表示されます。

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Oの特徴(その3)バックグラウンドの実行制限

バッテリー消費改善とパフォーマンス向上を狙って、バックグラウンドでの実行制限が行われるようになりました。具体的には、アプリがアイドル状態にある場合、バックグラウンドサービスの使用が制限されます。

また、一部のものを除き、暗黙的ブロードキャストインテントをManifestファイル経由で取得できなくなりました(Android Oをターゲットにしているアプリでは、Manifestファイルに対象となる暗黙的ブロードキャストインテントを定義しておいても取得できない)。ただし、アプリ実行時にContext.registerReceiver()を呼び出せば、暗黙的ブロードキャストインテントを取得できる状態になります(当然、明示的ブロードキャストインテントも取得できます)。開発しているアプリが、暗黙的ブロードキャストインテントを利用している場合は、影響を受けないかの確認をお勧めします。

おわりに

ほかにもご紹介したい機能がもりもり盛りだくさんですが、今回はここまでとさせていただきたいと思います。今後、ほかの機能や、Android Oの今後のアップデート情報、そして、実際にアプリ開発に活用するときのTipsなどを紹介していこうと考えています。ぜひ、次回の記事も読んでいただけると幸いです。お楽しみに!

参考URL

Androidで広がる世界(本ブログのトップページ) (当社ホームページ)

著者プロフィール
神原 健一
神原 健一
新技術開発を好み、Androidは正式版が出る前から試用するなど、公私にわたってモバイルの世界に没頭。 プライベートで開発した「セカイフォン」で、 Multi-Screen UX Competition優秀賞受賞。MWC(バルセロナ)/IFA(ベルリン)/CES(ラスベガス)へのプロダクト出展、 国内外(デブサミやDroidconなど)のセミナー講演や書籍執筆(単著・共著含め5冊)などの活動も行っている。NTTテクノクロスきってのモバイル技術者。 プライベートでは旅行が好きで、現地の外国人にセカイフォンをデモすることが密かな楽しみ。