プロジェクト管理をテーマにしたボードゲーム『プロジェクト テーマパーク』を遊んでみた
こんにちは、NTTテクノクロスの鈴木雅貴です。今回は唐突ですが、ボードゲームのプレイレポートをお送りします。なぜボードゲーム?と思われるかもしれませんが、今回遊んだ『プロジェクト テーマパーク』プロジェクト管理という我々にも縁の深いものがテーマとなっているのです。ということで、ぜひご覧ください。
ソフト道場のがっつり試し食い!
- 2019年08月19日公開
『プロジェクト テーマパーク』とは
プロジェクト管理ツール「Backlog」などのサービスを提供するヌーラボ社が作成した、プロジェクト管理をテーマにしたボードゲームです。
テーマパークを建設したら働きやすくなる!? プロジェクト管理を学べるボードゲーム、いよいよ完成! | 株式会社ヌーラボ(Nulab in.)
(この写真はテーマパークを建設したら働きやすくなる!? プロジェクト管理を学べるボードゲーム、いよいよ完成! | 株式会社ヌーラボ(Nulab in.)より引用しております)
私はボードゲーム好きで、プロジェクト管理という身近なテーマを題材にしたこのゲームが気になっていましたが、あいにく入手できず残念に思っていました。そんなある日プロジェクト テーマパークプレゼントキャンペーンの存在を知り、応募したところめでたく当選!せっかくなので、プロジェクト経験者だらけの社内で遊んでみました。今回はそのプレイレポートをお送りします。
どのようなゲームなのか
プレイヤーみんなで力を合わせ、遊園地建設プロジェクトを成功させる協力型のゲームです。遊園地建設プロジェクトは、期日までに目標数以上のアトラクションを建設することで完了します。
以下はゲームのざっくりとした流れです。
- 6ターン(6ヶ月)で、指定数以上のアトラクションを建築することを目指す
- 1つのターンは見積もりフェーズ、建設フェーズ、振り返りフェーズに分かれる
- 見積もりフェーズ
- メンバーには能力が異なるそれっぽい役割が割り当てられる(マネージャー、エース、新人、愛されキャラ、トラブルメーカー、等々...)
- メンバーで相談し、誰がどのアトラクションを建築するかを決める
- アトラクションごとに建築難易度が異なる
- 高い難易度のアトラクションは、複数人で協力しての建築も可能
- 建設フェーズ
- サイコロを振ってアトラクション建築の成否を判定する
- 振り返りフェーズ
- 建築の実績をバーンダウンチャートで表す
- 建築が見積もりどおり進めば顧客の信頼が増すが、失敗すると減る
- 顧客の信頼が0になるとゲームオーバー
予定通りにモノはつくらないとプロジェクトは成功しないが、顧客の信頼を得るためには無茶な見積もりもできないというこのジレンマ感、それっぽいですね。進捗状況を視覚化してくれるバーンダウンチャートもいい味が出ています。アジャイルソフトウェア開発手法の1つであるスクラムの感じがありますね。
そして、ここに外乱として、インフルによる全員欠席、花粉によるパフォーマンス低下などのトラブルが発生します。あるある感すごいです。さらに、プレイヤーのやる気度などもあるのですが、ここでは割愛します。
早速プレイ
初回は、社内のボードゲームが好きの面々でプレイしてみました。5名全員、いわゆる開発プロジェクト経験ありです。スクラムでの開発経験者もいます。言うなればプロですよ。ところが...
サイコロ運が悪かったのか見積もりがダメだったのか、建築失敗が続き、2ヶ月にして早々に顧客の信頼が0に。プロジェクト失敗...
私たち、もっといけると思ってたのに...
あっという間に終わったので2回目にも挑戦したのですが、今度は見積もりに余裕を持ちすぎたために、期日中に指定数のアトラクションを作ることができないことが途中で判明。またもやプロジェクト失敗...
こんな感じで絵に描いたような失敗を続けていますが、ゲームなので安心!大丈夫!
再チャレンジ
後日、一部メンバー変更で4名で再チャレンジです。
エースの役割を持ったプレイヤーが大活躍。次々に建築成功。ひとりでなんと建築数6つです。
アトラクションが2つ残ってしまいましたが、指定数以上を建築できたので、無事プロジェクト達成です。クリア!
有能な少数メンバーの活躍でプロジェクトが成功すること、ありますよね。
別の場でもチャレンジ
弊社には、「ソフト道場」という開発現場で活躍するプロフェッショナル社員を講師とした『実践型の技術者育成』の場があります。その講師陣(私も一員です)の交流会がありましたので、プロジェクト テーマパークを持ち込んでみました。
さすが経験者たち、ギャラリーも見積もりに口を挟みながら、あれやこれやと大盛り上がりでした。
プレイ内容というと結構危なかったのですが、最後に顧客の信頼を消費してメンバーの役割を変更(信頼を消費して期間延長もできます)、それが大当たりでなんとかクリアできました。よかった。
感想
弊社では、背景や物語といったいわゆる世界観を予め共有できている人が多いため、導入が短時間で済み、昼休みなどの短時間でも遊びやすいのが嬉しいです。協力型なのでギスギスしずらいですし、いわゆるあるあるネタも経験済みで共感を呼びやすいのもよいですね。
プロジェクト管理を学べるという意味では、見積もりと顧客信頼のジレンマや、割り振られた役割の長所・短所を相談により活かし・補いながら進めていくあたりに、プロジェクト運営の雰囲気を感じとることができました。こうやって楽しんで学べるのはよいですね。面白かったです。
遊んでもらったプレイヤーにも感想を聞いてみました。
まずはクリアできなかった人に。
「実業務ではアジャイルでの開発に従事しているため、バックログなど、アジャイル関連の用語については苦労なく把握できました。作業見積りでは、余裕をもった工数で見積もってしまうこともあり、なかなか建築が進みません。また、イベントカードや役割カードの効果もあって期間内にクリアすることは叶わず。次にプレイするときは、リスクを負ってでも、積極的に建築をしていきたいと思います。」
次にクリアした人に。
「入社3年目のSEですが、実際に仕事で出てくる要素が数多く反映されていて、難なく理解することが出来ました。個人的に面白いと感じたのは役割カードで、チームにはいろんな感性の人がいるということをうまく表していて、プレイするたびに違った楽しみ方できると感じました。 期日直前に全然目標達成できておらずひやひやする場面もありましたが、実際の仕事ではないのであまり深く考えず楽しむことができました(笑) 協力型ボードゲームをあまりプレイしたことは無かったので、クリアしたときはかなりの達成感がありました。」
アジャイル開発(スクラム)経験者が優位というわけではないのがまた面白いです。
今後
感想にもありますように、弊社では導入の説明が楽なので、いろいろなイベントに持ち込んでみたいと考えています。プロジェクト管理未経験な人たちに、雰囲気を体験してもらうべく遊んでもらうのも面白いかもしれませんね。
以上、プロジェクト テーマパークのプレイレポートでした。
作品公開の場としてのWebに可能性を感じ入社。 XML関連業務や継続的インテグレーション社内普及活動などを経て、 2013年より新たに設立されたHTML5推進室の主要メンバーとしてWeb技術を推進している。 セミナーでの講演や書籍執筆などの活動も行っている。 著書に『HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集』(マイナビ/共著)。得意領域はCSS。 調理歴20年超。本人も原因不明のアヒル好き。