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ジャパン・ドローン2016参加レポート

第8回目となります今回は、ROS や ドローン制御 といったキーワードからは外れてしまいますが、先日、幕張メッセで開催された、「ジャパン・ドローン 2016」に参加したレポートを紹介させていただきたいと思います。

こんにちは。NTTソフトウェアの安井です。
第8回目となります今回は、ROS や ドローン制御 といったキーワードからは外れてしまいますが、先日、幕張メッセで開催された、「ジャパン・ドローン 2016」に参加したレポートを紹介させていただきたいと思います。

ドローン産業の現状

ドローンのビジネス利用について、全体的に徐々にサービス化や業務利用へ向けた取り組みが進んでいる印象でした。
一方で、具体的なサービス化や業務利用にまで至っているところは少なく、そこに到達していると感じたところとしては、SECOM と NTT東日本 の2社になるかと思います。

ジャパン・ドローン1

SECOM は、去年の12月にすでにサービス化している「セコムドローン」を展示していました。
個別に設置されている、レーダー、カメラといったデバイスと連携することで、定期的に飛行範囲内の3Dマッピングデータを取得することで、飛行範囲である半径100m の範囲を安定飛行させることを実現していました。
やはり安定して飛行させるためには、ドローンに各種センサーを付与することも大事ですが、外部要因による墜落の可能性も十分あるため、ドローンの課題としてあげられる安全対策としては、優れている印象でした。
また、監視・防犯の観点として、不審者の顔、車のナンバー、逃走した方向のデータを収集し、オペレータに通知することで、警備員が即座に出動し、不審者の追跡や特定を行うことができるようになっております。

ジャパン・ドローン2

NTT東日本は、災害時のケーブル敷設やインフラ点検の用途で活用しているドローンが展示されていました。
飛行や点検の技術もそうですが、最も印象的だったのが、オペレータ育成の取り組みでした。
現在、国内で熟練されたドローンの操縦士(100時間以上の操縦経験)は少ない状況にあり、尚且つ航空法や法規制の知識も持っている人材となると、更に少ない状況です。
その中で、社内免許制度を導入し、航空法や法規制の座学を1日、空技を3日という形で、しっかりとした育成を実施されておりました。
また、マニュアルなどによる標準化を行うことにより、使用時間、飛行高度、天候規制、といった様々な規定を社内で作られていました。

安全対策は、ドローンだけではなかなか防げない事故も出てくると思うため、ドローン+αの安全対策が必要であり、人材の育成は、飛行禁止区域による飛行訓練場所の確保が都内などでは、困難であるため、まずは、飛行訓練場所の確保が必要となってくると感じました。

ドローンとの技術連携

ドローンに適用できる技術を提供しているブースも印象的でした。
リコーは、GPSを使わない自律飛行を実現するため、超広角カメラを利用して空間情報を把握させることで、映像から距離を算出し、正確な位置を少ない誤差で推定することができる技術を展示。
AMIMON JAPANは、遅延なしでフルGDの映像を伝送可能な CONNEX という製品を展示。
構造計画研究所は、GPS制度を計測するシュミレータ、映像から3Dモデルを作成する技術などを展示。
かんこうは、写真にGPSデータを埋め込むことで、複数の写真から3Dデータを作成する技術を展示。
ブルーイノベーションは、飛行禁止・可能区域を地図上に直感的に理解できるように表示する地図表示技術を展示。

全ブースはまわれていませんが、映像技術を連携させるソリューションが多くありました。
やはり、ドローンからの映像信号は、ドローンでしか見ることができない空からの貴重な映像であるため、それをいかに活用させることができるかを、各社試行錯誤している状況であると感じました。

まとめ

所感としては、ドローンの産業利用について、実用化までは至っていないが、もうすぐ様々なサービスが登場してくるのではないか、という印象でした。
2015年 5月に参加した、国際ドローン展 2015 から1年も経っていませんが、徐々にスピード感は増して来ており、楽しみ半分、自分も遅れてられない危機感も感じることができ、非常に刺激になりました。

おまけ

前回に続きまして強化バッテリーですが・・・、といきたいところでしたが、もっとおもしろいものが入手できました。
ドローンバッテリ1

こちらは、Hitec Multiplex社の、「Galaxy Visitor 6」になります。
機体重量は、122g です。そうです、規制対象の200g未満に該当します。
飛行時間は、約7分ということで、モバイルバッテリーを持参で、飛行テストを行ってみました。
(飛行可能区域を探して、周りに人がいないことを十分確認を取って、テストを行いました。)

機体に右に写っているのが、操縦を行うコントローラになります。
離陸、着陸については、ボタンで行えるようになっていて、簡単に操作することができるようになっているようです。

いざ、飛行開始!ということで、TAKE OFF ボタンを押してみると・・・・。あれ、飛ばない。。。
キャリブレーションなど、いろいろ操作してみましたが、飛ばない。。。

説明書をよく読むと、コントローラの電源投入時に、右スティックを下に倒した状態で、電源を投入しないと、正常な離陸ができないとのこと。
再度、右スティックを下に倒し電源を投入し、TAKE OFF ボタンを押してみると・・・、飛びました!成功です!

しかし、機体が軽いせいか、離陸した瞬間に、10~20m 流されてしまい、風速に関しては、1~2m 程度ではありましたが、全く安定しません。
規制対象外の重量の軽いドローンは、基本的に屋内向け、という情報もあり、全くその通りであることが、実証できました。

とは、いうものの、どの程度流されるか、しばらく飛行テストを行ってみました。

ドローンバッテリ2

約20秒後、案の定 30~40m ほど流されて、フェンスに衝突して止まってしまいました。

屋内向けに作られていることもあり、手などに当たっても、それ程衝撃は少なく、かなり頑丈にはできておりますが、屋外での飛行は控えた方がよいことがわかりました。規制対象外とはいいつつも、制御不能になる関係で、かなり危険です。

そして、ドローンの操縦訓練がいかに大事か再認識させられました。

飛行可能区域を見つけること自体、困難な状況ではありますが、操縦技術も磨きつつ、ドローン制御の検討・検証を進めていきたいと思います。

おわりに

今回は、展示会のレポートを紹介させていただき、現状のドローン産業について触れさせていただきました。
次回は、再びROSを利用した制御方法について紹介していきたいと思います。次回もご購読いただけると幸いです。

著者プロフィール
安井 政人
安井 政人
新しい技術や、スキルの習得を好み、幅広い分野に柔軟に対応できるオールマイティなシステムエンジニア。 最近ではドローンやロボットの技術に注目し、業務を通じてNTTテクノクロスのドローン先駆者になるべく、絶賛奮闘中。 プライベートでは三姉妹のパパ。家の中は男一人で少し肩身が狭いですが、逆境にも負けず子育ても頑張っています!!