OpenStackSummitBarcelona速報第一弾
10/24(月)-28(金)の5日間、バルセロナにてOpenStack Summitが開催されています。24日に行われたブースクロールの様子と、25日の講演についてお伝えします。
テクノロジーコラム
- 2016年10月26日公開
Hola!
スペインはバルセロナからのブログ更新です。
10/24(月)-28(金)の5日間、バルセロナにてOpenStack Summitが開催されています。
OpenStack Summitは半年に一度開催されるOpenStack界最大のイベントで、世界中から技術者やユーザが集まり、OpenStackの最新動向や事例の紹介、今後の開発の方向性の議論などが行われ、毎回非常に賑わいを見せます
弊社もOpenStackの最新動向をフォローするため毎回参加しており、今回は三木と渥美がバルセロナに来ています。
この記事では24日に行われたブースクロールの様子と、25日の講演についてお伝えします。
ブースクロール
ブースクロールはサミット参加者向けの交流イベントです。
食べ物や飲み物を口にしながらブースを回り、展示を見たり、「戦利品」をもらったりできます。私達もTシャツをたくさんGETしました!
イベントが始まったらまずは飲み物です。やはりビールが一番人気!
BGMにはフラメンコが流れ、会場の空気を盛り上げます。
渥美はVRでのOpenStack操作を体験してきました。
周囲でも会話が盛り上がっていて、とてもフランクな空気を感じられますね。
各企業のブースには技術者がいて、ただ飲み食いするだけではなく、専門的な会話もできました。そこで得られた情報が何よりの戦利品であると感じます。
講演
キーノート
25日の午前は1回目のキーノート(基調講演)が行われました。
統計情報や実際のユーザ事例を交えてOpenStack界の動向をプレゼンしてくれます。
事例紹介では、複数の企業・組織の説明の中でBig Dataというキーワードが多く登場しました。
Big Data解析によって得られた結果は企業の戦略を決定付けるのに重要な役割を担います。
OpenStackはBig Data解析の基盤としても適していると言えます。
その他の印象的なポイントを3つ紹介します。
1.OpenStackのロゴがフラットデザインに変わりました!
残念ながら今回は写真を撮り損ねてしまったのですが、「今までよりもすっきりとした印象でとてもカッコよかった!」というのが2人の感想です。
2.コンテナの盛り上がり
Big Dataだけでなく、コンテナについても至るところで言及されていました。
わかりやすいデータとして、前回サミットと比較するとOpenStack環境でのコンテナ利用者数の増加ペースはおよそ3倍に増えたそうです。
3.一番盛り上がったデモ
OPNFVを採用したOpenStack上で通話システムを構築した場合の可用性の高さを示す内容です。仮想マシンが稼動しているサーバのLANケーブルをハサミで切断しても通話が途切れませんでした。
派手な演出に会場は爆笑。
巨大なハサミでLANケーブルを切った後も通話が続いた時には
一転して盛大な拍手が巻き起こりました!
この後Vitrageという新しくBig Tent入りしたOpenStackコンポーネントのデモが行われました。この2日間、Vitrageを紹介するブースは常に人が訪れていて注目の高さが伺えます。これからも要チェックですね!
コンテナのセッション
キーノートでも話題に上がったように、コンテナ関連の関心が非常に高まっているのを感じました。User SurveyによるとMagnum(コンテナサービス)が最も関心のあるプロジェクトに選ばれたそうですが、実際いくつかのコンテナ関連セッションは会場の前から後ろまで立ち見の人で溢れているほどでした。
コンテナデータのクラウド間移行といった既にコンテナに触れている企業のセッションもありましたが、そちらの集客はそこまで多くなく、まだ多くの企業はこれからコンテナを使っていこうとしているところなのかな、と感じました。
今後ますます多くの企業が触れ始めるであろうコンテナ技術の動向を、弊社もきっちりフォローしていきます。
おわりに
今回の記事ではOpenStack Summitの速報をお伝えしました。
明日以降もサミットに参加し、引き続き情報を配信していきます。
お楽しみに!!
NTTソフトウェア株式会社
クラウド&セキュリティ事業部
第一事業ユニット