Elastic{ON}17速報第二弾
Elastic{ON}参加レポート第二弾をお届けします! 今回は現地で提供されたアメリカンな食事と、興味深かったセッションについて報告します。
Step up Elastic Stack
- 2017年03月22日公開
みなさん、こんにちは!
Elastic{ON}参加レポート第二弾をお届けします!
今回は現地で提供されたアメリカンな食事と、興味深かったセッションについて報告します。
- - What's Evolving in Elasticsearch
- - What's Brewing Beats?
- - What's the latest Logstash
- - What's Next for Elastic Cloud
- - Why Contain Yourself? Official Elastic Stack for Docker
食事
会場での食事は屋内ブッフェ形式、または、屋外のキッチンカー(屋台)で自由に注文するパターンがありました。特にキッチンカーはたくさん来ており、どれもおいしかったです。(できれば全制覇したかった!)
たくさんのキッチンカー
クレープ!日本の粗挽きソーセージが使用されているらしく、これが最もおいしかった!
アメリカといえば、やっぱりピザですよね!
そしてブッフェです。このサンドウィッチがおいしかった!
さて、本題であるセッションの内容です。What's Evolving in Elasticsearch
このセッションでは多数の新機能紹介があったのですが、注目した機能は以下の2つです。
1. Keyword Normalizers
2. Multi-word Synonyms
第一弾でも触れたのですが、上記の2機能を使用することで、それぞれキーワードの表記ゆれをなくす、複数単語で構成される同義語をグルーピングすることができます。その結果、重複集計をなくし、より正確で実用的な集計結果を得ることができます。
What's Brewing Beats?
このセッションでは以下の3つの機能紹介がメインでした。
1. Filebeat Modules
2. Heartbeat
3. Metricbeat
中でも『Metricbeat』が興味深く、『Filebeat』に先行してModulesオプションが実装されており、様々なサービス、プロセスのメトリクス情報を自動パースし、すぐに使用できます。システムのリソース情報を細かく容易に確認できるため、Metricbeatの有用性は大きいと感じました。
タグクラウドは色々遊べそうなので、帰国後自分でも構築してみようと考えています。また、Dockerのメトリクスが取得可能であることを強調しており、Elastic StackとDocker連携への強い取り組み姿勢が感じられました。
What's the latest Logstash
このセッションではデータのディスクキューイング機能が興味深かったです。
旧来のLogstashではインプットされたデータはメモリ上に保持されており、処理途中にプロセスが落ちてしまうとデータが消失してしまいます。
このデータ消失を防ぐため、データの格納先をメモリからディスクへ変更する機能が追加されます。
また、処理速度についても大きな劣化はないと発表されていました。処理速度とデータ保全のどちらを取るかはニーズによって変わりますが、Logstashの大きな弱点が改善されたことは喜ばしいことだと感じています。
What's Next for Elastic Cloud
やはりElastic Cloud Enterprise(以下、ECE)の話が一番盛り上がりました。Elastic Cloudは構築基盤としてAWSを前提としており、構築環境が限定されていました。ECEの正式版ではさまざまな基盤でElastic Stackが構築可能となる予定です。ECEは現在beta版まで公開されており、正式版リリースへの準備も着々と進んでいます。
Elastic Stackを利用したサービスをプライベートクラウドで使いたいというニーズはよく聞きますので、正式版リリースが待ち遠しいですね!
また、Elastic Cloudの環境構築デモが実演され、ますます容易にElastic Stackを構築できることが強調されていました。
Why Contain Yourself? Official Elastic Stack for Docker
このセッションはElastic StackをDockerで動かすための方法と動作デモがメイントピックでした。
Elastic Stackの公式Dockerイメージが公開されており、かつ、最新版Elastic Stackにも素早く対応しているようです。
気軽に自分の環境で構築・実験できることは大きな利点だと感じています。
また、Elastic CloudのVM上ではElastic Stackの各プロセスがDocker上で動作しており、既に実績は多数あることを強調していました。まとめ
Elastic{ON}17速報第二弾をお伝えしました。
少しでもカンファレンスの空気を感じてもらえたら幸いです。
NTTテクノクロスはElastic社の製品を活かしたソリューションに真剣に取り組んでいますので、何かお困りのことがございましたらお気軽にお声掛けください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
NTTテクノクロス株式会社
クラウド&セキュリティ事業部
第二事業ユニット