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Androidで深まったエンジニアとしての歩み

「Androidで深まったエンジニアとしての歩み」というテーマで、 「エンジニアとして意識しておくと良いかもしれないこと」 をお伝えします。

はじめに

皆様、こんにちは。NTTソフトウェア株式会社の神原です。「Androidで広がる世界」の第5回目です。今日はクリスマスイブですね。サンタクロースにAndroid端末をお願いした方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?!つまらない小ネタはさておき、、前回までの数回は、Android 6.0の「新パーミッションモデル」について解説してきました。たまには、趣向を変え、今回は「Androidで深まったエンジニアとしての歩み」というテーマにしました。以前、デブサミで講演させていただいたものをベースに、 「エンジニアとして意識しておくと良いかもしれないこと」 をお伝えします。

私がAndroidに初めて出会ったのは、Androidが正式版になる前の2007年でした。自由度の高いAndroidの魅力に、すぐに虜になりました:-P その後、現在まで、ビジネス・プライベートの両面からAndroidに関する研究試作やプロダクト開発、技術支援などに取り組んできました。その派生として、以下の対外的な活動にもつながりました。

ビジネス・プライベートの両面

個人的な話で恐縮ですが、私の大きな目標の1つに「世界で認知されるレベルの技術者に」なるというものがあります。この目標に向け、上記の活動を行うに至ったきっかけや普段意識していることをご紹介したいと思います。まだ夢に向かう途中で、偉そうなことを言える立場ではないのですが、1つのアプローチ例として参考にしていただけると幸いです。

エンジニアとしての歩み(これまでを振り返って)

Androidに出会ってさまざまな経験を積んでいくうちに、先ほどの夢を抱くようになりました。それを実現するためには、あいまいな目標では近付きようがないと考え、自分の中で具体的なゴールのイメージを設定しました。

具体的なゴールのイメージ

続いて、その果てしなく遠い目標に向けて、どのように進めていくべきかのマイルストンを考えました。まずはエンジニアとしてステップアップすべく、当然ながらテクニカルスキルを高めつつも、当初の目標と絡めるべく、ステップアップにつなげるための具体的なアクションを検討しました。例えば、海外カンファレンス登壇に関しては、まず国内の勉強会に1参加者として参加し、次はLTに挑戦し、その次は公募型の大きめのセミナーで発表機会を得て、さらにその先には国内・海外カンファレンスで招待講演のオファーをいただけるようになることを目標にといったステップで実行してきました。遠い目標を突然クリアできることはまずないので、段階的にステップアップすべく、着実なマイルストン設定が重要だと考えています。

海外講演に関しては、第1回の記事でも紹介させていただいております。詳細についてはそちらをご参照ください。また、執筆やメディア関連を振り返ってみると、テクニカルスキルを蓄積するだけでは不十分で、関連するトピックに関する定期的な情報発信、そして、社外の方々との交流・つながりが本当に大切だったと思います。つながりがあったからこそ、実現できたことがたくさんあります。私の活動を評価し機会を与えてくださった方々に、心より感謝しています。

マイルストン策定1

次に重要だと考えているのが、後進の育成です。「エンジニアの成長」というと、個人的な営みをイメージされる方がいらっしゃるかもしれません。自己研鑽は当然必須ですが、それに加え重要なのが、周りを育てつつ、自分も成長していくことではないかと自分は考えています。

例えば、職場ではAndroid開発系研修を担当しているのですが、立ち上げ当初はひとりで企画を考え、講師も自分だけで担当していました。ただ、社内のAndroid技術者を育て体制強化を加速しつつ、自分も新しい高度なテーマを開拓していくにはどうすべきかを考えました。その結果、教える側のメンバを増やすことが近道だと考えるようになりました。そういった経緯から、新たな研修講師の発掘・育成を段階的に行なったことで、目的を達成することができました。「教える」と聞くとどこか高尚なイメージを持たれがちですが、実際はそうでもないというのが自分の考えです。教える側になったからこそ学ぶことも多くて、そのおかげで自分も成長させてもらったと感じています。

マイルストン策定2

エンジニアは続けていく以上、良くも悪くも、一生学び続ける必要があると自分は思っています。世界中に、すごいエンジニアはたくさんいます。自分もそういった方々の背中を追いかけ、追い抜くためには、常に自分を高め続けることが必要条件だと感じています。そこで、さらに高い目標を実現するために大切なのが、「PDCAの繰り返し」だと考えています。

例えば、社外の勉強会に参加したことがない方は、ぜひ勇気を振り絞って、参加してみてください。地域や分野によって状況は異なりますが、最近は、無料でも質の高い勉強会やセミナーが数多く存在します。そういった場に行くと、客観的な自分のレベルが分かるだけでなく、「良い意味で刺激を得られます」。自分もそういった場所に参加したことで、計り知れないほど多くのことを、世の中のエンジニアの方々から学ばせていただきました。

また、勉強会に参加するときは、1つでも良いので明確な目標を持つとよいかもしれません。例えば、勉強会で聞いた1つの技術について、自分であとで必ず深掘りするでも、自身のアプリに組み込んでみるという目標でもよいかもしれません。また、仲間が増えるとさらに世界が広がるので、懇親会で初対面の10人と話すでも、1人と深い技術トークを試みるというのでもよいと思います。ぜひ慣れてきたら、ぜひ発表者側に挑戦してみましょう。そのために、より真剣に学ぼうという気持ちも高まりますし、参加者とは違う価値観を得られ、間違いなく良い経験になるはずです。

もちろん、思い描いていた計画を頑張って実行しても、当然ながらうまくいかないことも数多くあります:-P。自分もたくさん失敗してきました(笑)ただ、そのときに、必要以上に凹まずに、次に活かしていけば十分だと思います。そして、うまくいったら、次はさらなる高い目標を設定して、「考えるだけでなく実行する」という繰り返しが大事だと自分は考えています。

PDCA繰り返し

成長のためのアプローチ例

観点を変えて、私が実施している「ビジネスとプライベートの両面からの成長」について、ご紹介します。本記事の冒頭で紹介した活動は、ビジネスとして取り組んでいるものもあれば、プライベートで行っているものもあります。自分の場合、現状は、両方のバランスを取りながら進めています。ビジネス面の活動は、会社の理解があってこそ、これまで実現できてきたと思っています。このようなやり方がベストであるのかは分かりませんが、1つのアプローチ例として参考にしていただけると幸いです。

アプローチ例

当然ながら、読者の皆様の会社や事業内容、個人、その他もろもろの状況は、まるで異なると思います。また、取り巻く環境も常に変化していきます。今、そこにあるものが正解ではなくなることも十分に起こりえます。私自身もAndroidに出会ったばかりの頃と今では世界や取り巻く環境が大きく変化しているという認識を持っています。もしエンジニアとして生き続けるという道を選択する場合に、最も大切なのは、「社会や技術などのトレンド」を常につかんだり、経験を積むだけでなく、自分の頭で「今後の生き方」をしっかりと考え抜き、そして、行動していくことだろうなと考えています。

おわりに

記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!今回は、「Androidで深まったエンジニアとしての歩み」というテーマで私の取り組みや心がけていることをご紹介しました。冒頭でも書いたとおり、まだまだ夢に向う途中であり偉そうに語れる立場にはありません。あくまで1つの生き方の例として参考にしていただけると幸いです。次回以降は、再度、技術的なトピックをご紹介する予定です。お楽しみに。それでは、素敵なクリスマス&良い年末年始を!

参考URL(当社サイト)

著者プロフィール
神原 健一
神原 健一
新技術開発を好み、Androidは正式版が出る前から試用するなど、公私にわたってモバイルの世界に没頭。 プライベートで開発した「セカイフォン」で、 Multi-Screen UX Competition優秀賞受賞。MWC(バルセロナ)/IFA(ベルリン)/CES(ラスベガス)へのプロダクト出展、 国内外(デブサミやDroidconなど)のセミナー講演や書籍執筆(単著・共著含め5冊)などの活動も行っている。NTTテクノクロスきってのモバイル技術者。 プライベートでは旅行が好きで、現地の外国人にセカイフォンをデモすることが密かな楽しみ。