情報畑でつかまえてロゴ
本サイトは NTTテクノクロスが旬の IT をキーワードに
IT 部門が今知っておきたい最新テクノロジーに関する情報をお届けするサイトです

パブリッククラウドを利用する際の最初の障壁は

「パブリッククラウドを利用したい」「パブリッククラウドを利用しているが、困っている」そのように考えているみなさまに向けて、当社の各技術のスペシャリストから失敗した経験もふまえて、どのように活用したらよいかをご紹介する記事の第一弾です。

はじめに

こんにちは。NTTテクノクロスの川崎です。

仮想化技術やクラウドサービスの利用が浸透してきて、クラウドサービスを選択することが一般的になってきたように思います。みなさんの周りではどうでしょうか。 ここ数年でパブリッククラウドの利用をはじめた方、オンプレミス環境をパブリッククラウド環境へ移行し始めた方、利用の検討をしている方も多いのではないかと推測します。

当社での取り組み

当社でも自社環境やお客様環境をオンプレミス環境からパブリッククラウド環境へ移行したり、パブリッククラウドの利用を提案したりと、状況に合わせて利用をしています。

例えば社内環境では、ハンズオンをメインとする社内研修環境をオンプレミス環境からパブリッククラウド環境へ移行し活用しています。(技術的な詳細はNTTテクノクロスアドベントカレンダー2021の記事をご覧ください)また各プロジェクトで利用しているパブリッククラウド環境を統合し、請求を一括で取りまとめ、運用コストを下げる取り組みなども行っています。

本記事をはじめ数回の記事で、利用開始しようと考えているみなさまに向けて、当社の各技術のスペシャリストから失敗した経験もふまえて、どのように活用しているか、どのように活用したらよいかをご紹介したいと思います。

  • パブリッククラウドを利用する際の最初の障壁:本記事でご紹介します。
  • データベース移行事例:データベースをオンプレミスからパブリッククラウドへ移行する場合、どのような場合であればTCO削減効果が出るのか、移行時の課題とその対応方法などご紹介します。
  • 映像配信事例:オンラインイベントの増加で需要が高まる映像配信を、オンプレミス・パブリッククラウドで実施する事例を交えながら、利点や要点をご紹介します。

本日はパブリッククラウドを利用しはじめた際に障壁になったことをご紹介したいと思います。

最初の障壁は社内規則とのすり合わせ

パブリッククラウドは、使いたい時にすぐ使えることが手軽でメリットとして挙げられますが、みなさんの会社ではどうでしょうか。使いたい時にすぐ使うことができていますか?社内規則を遵守するために、利用するまでに時間がかかったり、利用が阻まれたりしていないでしょうか。 当社でもパブリッククラウドを利用し始める際には、社内規則、特にセキュリティポリシーに合わせたパブリッククラウド設定の設計には。かなり時間がかかりました。利用開始前であったため、技術知識を習得ながら、自社のセキュリティポリシーを担保するパラメータ設計と、実運用に耐えうる運用の設計を並行して行う必要があり、かなり苦労しました。

publiccloud2.png

またお客様からも使い始めるにあたって、技術的な調査範囲が広く困っている、社内規則を遵守した設計をどうすればよいか分からないという話を伺います。 サービスや仕様が多いため、技術的な調査範囲が広いことはもちろん、守らなければいけない社内規則に合った仕様の調査を、技術知識を習得しはじめたメンバーで行うのは難しく、時間もかかります。 当社では自社での経験を踏まえ、お客様社内規則を遵守しながら、パブリッククラウドを利用できるよう、パブリッククラウドの設計支援や構築、コンサルをいたします。

同じようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひお問い合わせからご相談ください。

おわりに

今回は当社が利用しはじめた時を例に、パブリッククラウドを企業で利用する際の障壁についてお話させていただきました。

パブリッククラウドの利用で困っていることがある、相談したいことがある、本記事について質問したいことがある場合はこちらからご連絡ください。

連載シリーズ
ソリューションコラム
著者プロフィール
川崎裕香
川崎裕香

OSSを組み合わせて、どう使うか検討・検証する業務の中でElastic Stackと出逢い、可視化にハマる。近年はパブリッククラウド、プロモーション活動など幅広く担当。Kibanaかわいい。おいしいごはんとMarvelが好き。