AWS GameDay Online ~ APN杯 vol.2 ~ に参加した話
NTTテクノクロス有志でAWS GameDay Online ~ APN杯 vol.2 ~に参加した模様をご紹介します。
ソフト道場の「SIerが目利きする。今日から使えるAWSレシピ」
- 2021年11月24日公開
NTTテクノクロスの渡邉です。 今回は、先日参加したAWS GameDay Online ~ APN杯 vol.2 ~の模様をお送りします。 イベントの詳細に関しては規約上公開できない部分もありますが、一企業として参加するまでの雰囲気やドタバタ模様などもお楽しみください。
What’s Gameday?
GamedayとはAWSが主催するコンテスト形式のワークショップです。 内容に触れずに伝えるのは難しいですが、当日のアナウンスでもあった「手順書なしハンズオン+トラブル+コンテスト要素」(意訳)が実際の感覚に近いです。
前述のタイトル通り、イベントはオンライン開催で行われました。今回は26社、計40チームの参加ということで、集合形式であれば他の企業さんとも交流できたかも?な規模ですね。少々残念な反面、筆者のように育児中で時間の都合を付けづらいエンジニアでも参加し易いのは嬉しい限りでした。
参加申し込み
公式リンクの申込要綱を読むといくつかの条件があるようです。
>[必須] AWS コンサルティングパートナー Select Tier以上の企業に所属している方
弊社はAPNのアドバンスト コンサルティングパートナーに選定されていますので、本条件はクリアしております。(宣伝です。)
>[必須] アソシエイト相当のAWS資格保有者 ※手順書無しハンズオン(時々障害付き)のワークショップであるため、中級者以上のレベルを推奨します [推奨] チームに1名以上はプロフェッショナル以上のAWS資格保有者
弊社は今年度、クラウドエンジニア強化施策として資格取得を推進中です。認定数が100を越えたのでこんなロゴも貰えました。(宣伝です。)
したがって、本条件に該当するメンバは比較的スムーズに集められました。あまりにスムーズすぎて1チーム4人の予定が7人集まったので、急遽マネージャにもSolutions Architect - Professionalを取得してもらい(笑) 以下の2チームで参加することに。※チーム名は内輪ネタです。
- チームA(TeamMegane):社内研修である「ソフト道場」の講師主体のチーム。筆者も所属。
- チームB(Mikaka Kasa):クラウド系の全社ワーキンググループ「クラウド連絡会」のメンバ主体のチーム。上記のマネージャも所属。
>[推奨] ドキュメントが英語でも挫けない心の持ち主 (スタッフやルール説明は日本語で行います)
この辺は準備期間の都合上、各人の心を鍛えて解決しました! 英語力を鍛えて解決、と言えないのが悔しいです。
事前準備
今回のシナリオは"Unicorn Polo League"でした。詳細は規定で公開できないのですが、公式ブログで公開されているシナリオの概要を引用します。
>参加者の皆様には、架空スタートアップ企業であるユニコーンレンタル社とフランチャイズ契約をして頂き、ユニコーンを育てる設備の構築や育てたユニコーンをユニコーンポロリーグに出場させ、ユニコイン獲得を目指して頂きました。
なんのこっちゃ?という印象かもしれませんね。もちろん現実ではなくゲームの話です。この謎のゲームの説明がイベントの2週間前に60頁越えの資料として届いたため、急遽作戦会議を行い、以下の準備を行いました。
- 各メンバの役割分担
- 勝利条件を元にした戦略の検討
- Introductionから適応した方が良さそうなサービス選定・設定方法の練習
また、今回は時勢を考慮し全員非集合のリモート参加としました。したがってコミュニケーションツールは生命線です。複数人での画面共有するシナリオを考慮し、今回はDiscordを選定しました。使用感はかなり良かったの次回も活用したいですね。
本当はAWS Workshopsを利用して、チーム連携も含めた実践的な練習も計画していましたが、チームの予定が合わず結局中止に。各個人が任意で苦手分野を自主学習する、に留まりました。
当日の様子
4時間ほどのコンテストですが、ここ1、2年の情勢でリモート主体の進め方が馴染んでいた節もあり、特に大きな問題は発生しませんでした。特に明文化した訳では無いですが、私のチームの様子を言語化するとこんな雰囲気だったように思います。
- コミュニケーションは音声での声掛けが中心。カメラはオフにし画面に集中。
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チャットは以下の用途に活用。
- イベント主催者からの説明時の内部確認(主催と音声が混じらないように)
- 決定事項の共有
- 音声で流れてしまいそう、しまった箇所の備忘録
- 参考ページなどのリンク共有
結果ですが、4時間走り続けたNTTテクノクロスは......9位、12位となりました!
1回目としては悪くないかもですが、もう少しポイントを稼げていたら3~4位上がっていたらしく、悔やしいですね。 余談ですが、画像から分かる通りキャプチャ時は私のチームは8位だったのですが、点数集計の確定後に1つ下がっていて悲しかったです。上位2割......ベスト8の壁......
振り返り
準備がどの程度効果があったか、反省の意味も込めて振り返ってみました。
- >各メンバの役割分担
イベントを進めながら流動的に変化する場面もありましたが、事前に決めて正解でした。役割として基本的な軸が有る・無しでは行動が大きく異なるので準備は必須でしょう。
- >勝利条件を元にした戦略の検討
本イベントでは目指すべき6つの目標が事前に示されていました。私のチームは、「この目標は目指さない」という取捨選択こそあったものの、具体的な戦略は詳細に決め切れていなかったな。と終わってみて感じました。 ただ今回はあいまいなルール説明に対して前提条件を決め込み過ぎず、「当日現れた課題をひたすら頑張る」状態だった点が結果として功を奏したのかも。という感触も。なかなか読めないところですね。
- >Introductionから適応した方が良さそうなサービス選定・設定方法の練習
アカウントに対しての疑似的なトラブルや攻撃を想定して、AWS CloudTrail, AWS Config, Amazon GuardDuty, AWS SecurityHubを始めとする運用体制を準備していたのですが、実は今回用意されたIAMの権限では動かないサービスもあり涙。落ち着いて頭を切り替えることに。(どれが該当するかは秘密) ここにパワーを割くより、各種サービス構築の素振りを重点的に進めた方が有意義だったな。というのが正直な感想です。
Gamedayに参加して
個人的にいつか出たいと思っていたイベントに、様々な幸運が重なり参加できて非常に嬉しいです! AWSに関しての単なるクイズ大会では無く、システム運用・構築におけるベストプラクティスを問われることも多いように感じました。実践力が試されるチャレンジングなイベントなので、興味のある周りのエンジニアにも自信を持って勧められますね。
せっかくですので、他の参加者の声も一部掲載いたします。
- 資格取得等で得た知識とは異なるものが多く、実際に手を動かした経験が重要と感じた。
- AWSだけでなく、エンジニアとしての汎用的なスキルも問われた(SQLやKubernetes等)
- イベントへの事前準備自体がAWSの知識を広げるいい機会となった。
- コンテストの模範解答、見直せる仕組みが欲しいと思った。
ちなみに参加者には今回のイベントロゴのシールが貰えました。カッコいいですね。
次回はさらに鍛え直して、トップ3を狙っていきたいところです。それではまた。
デジタルツイン事業部でAWSについてアーキテクチャ検討から何でもやってます。AWS 社内研修講師(IaaS/PaaS/CaaS)や 全社AWSサポートなどを務めております。もっぱら育児中。