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OpenStack Summit 2018 Vancouver速報1回目

今回で17回目となるOpenStack Summitですが、3年ぶりにバンクーバーに戻ってきました。前回は新しいキーワードとしてNFVが話題になっていましたが、今回は何が注目を集めているのでしょうか。現地から速報を発信していきたいと思います。




はじめに

こんにちは。
5/21から5/24まで開催中のOpenStack Summit Vancouverに参加中です。
OpenStack Summitは今回で17回目になりますが、3年ぶりにバンクーバーに戻ってきました。
前回は新しいキーワードとしてNFVが話題になっていましたが、今回は何が注目を集めているのでしょうか。
現地から速報を発信していきたいと思います。

Keynote

OpenStack Summitの始まりは恒例のKeynoteです。

・Open Infrastructure

今回のKeynote最大のメッセージです。
AI、コンテナ、サーバレス。オペレーターやユーザーはより多くのことをする。
データセンター内のクラウドだけでなくエッジコンピューティング。より多くの場所で実行される。
アプリケーションやワークロードに求められ、アーキテクチャが多様化してきている。
クラウドは「統一」ではなく、多様化していっている。

One is not enough...One is never enough.
1つのクラウドプロバイダーでは十分ではないし、1つのオープンソースプロジェクトでも十分となり得ない。
何か1つのことを考えるのではなく、必要なこと全体をまとめて動かしていく必要がある。

ハイブリッドクラウド、マルチクラウドといったキーワードを会場やセッションで見かけます。
OpenStackは今後もプライベートクラウド実現の主要ソフトウェアとして、オープンなインフラ実現の中核を担っていくことでしょう。

・Kata Container

Kata ContainerはコンテナのスピードとVMのようなセキュリティを併せ持つ注目の新技術です。
軽量VMにアプリを載せることで、カーネルを共有せずにアプリケーションを動作させることができます。
明日バージョン1.0がリリースされる予定となっているようで、明日改めてコンテナのKeynoteも開催されます。

・Super User Award

今回のSuper User Awardには4社ノミネートされ、選ばれたのは「OICR」でした。
ノミネートされた企業/組織は以下の4社です。
 ・City Network
  2000人以上のユーザーを有するソリューションの商用動作環境として、10000コア以上の環境を保有
 ・VEXXHOST
  カナダのパブリック・プライベート・ハイブリッドクラウドプロバイダーで、
  2011年からOpenStackコミュニティにコントリビュート
 ・OICR(Ontario Institute for Cancer Research)
  4大陸にまたがる40以上の研究室・95人の研究者のがんゲノム共同研究環境
 ・T-Mobile
  約6000台のベアメタルサーバ/VM

・その他

CI/CDツールであるZuulの独立プロジェクト化や、エッジコンピューティングについても言及がありました。
本日のKeynoteの動画は公開されているので、興味がある方はご覧ください。
https://www.openstack.org/summit/vancouver-2018/summit-schedule/#day=2018-05-21


初日のセッション

昨年のシドニーで開催されたOpenStackサミットでは、オープンなインフラストラクチャとネットワークをより一般的にサポートするために新しい統合戦略が発表されました。

この影響からかOpenStackのセッションに加えて、非OpenStackプロジェクトであるKata ContainersやDocker,Kubernetes,OPNFV,ONAPなどのテクノロジーに関するセッションが多いと感じました。

また、富士通、HP、Redhat、China mobileなどの企業による統合ソリューションの説明や実際に構築している実践的な統合モデルの発表もありました。

個人的に注目しているプロジェクトであるTackerでは以下のようなアナウンスがありました。
 - VNFのMonitoringとしてZabbixのプラグインが追加された
 - Container based VNFs(c-VNFs)がサポートされた

このように各コンポーネントのProjectアップデートのセッションを聴講すると、どのような要件が重要視しているかもわかります。

例えば、VNFの障害検知のプロセスはCollect(収集)/Detect(検出)/Check(判断)/Action(実行)のサイクルが必要であり、
特にDetect/Checkの精度が求められます。そのため、今回のSummitでも多くのMonitoringのセッションがあります。

初日のセッションでもMonasca(OpenStackネイティブの監視ツール)を使った配備方法やベストプラクティスが紹介されていました。

Market Place Mixer

今回も各社の出展ブースを回る「Market Place Mixer」というイベントが開催されました。

各ブースに用意されている美味しい料理や飲み物を片手に担当者の方々と技術的な話から他愛もない話までさせていただきました。
バンクーバー在住の方から近隣のオススメ店もこっそり?教えて頂きました。

こういった場にくるとコミュニケーションの重要性を肌で感じることができます。


今回のMarket Placeに出展されている企業はこちらです。

Summitに参加するたびに出展している企業も異なり、人気のブースでは人だかりができるため、ホットな話題や注目されている技術/ソリューションが一目でわかります。


さて、前回のSummitから勝手に最優秀ノベルティを発表させていただいておりますが、今回の注目のノベルティはこちらです!

ARISTA様とSUSE様のブースで頂いたノベルティのコラボです。

SUSEの方のアイディアなのですが、まさに「One is not enough!」ですね。
ARISTA様のロボットはゼンマイ仕掛けとなっていて、手や足が左右に動いて奇妙なダンスをします。癒されました。

また、今回のサミットの参加賞はTシャツが配られ、Keynoteのセッションでも取り上げられていたZuul、Kata containersが印字されています。

Summitでは各セッションを聴講するだけではなく、こういった楽しみ方も醍醐味の一つと言えると思います。

おわりに

以上、OpenStack Summit Vancouverの初日のレポートでした。

初日の終わりには企業主催のイベント(近くのお店で立ち飲み)が開かれ、ここでもMarket Placeで知り合った方々と改めてお話する機会がありました。

お店の雰囲気も良く仕事以外の事もフランクに話せて良い交流の場となりました。
※Vancouverは日の入りが遅いため、夕焼けの写真を撮るために午後9時頃まで待ちました。

それでは、Summitセッションの詳細は後日レポートしますので、お楽しみに!!


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渥美 慶彦
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