小学校向けICT教育(ITリテラシー教育)の取り組み
NTTテクノクロスに在籍するエンジニアがおくる「プログラミング教育・キャリア教育」のブログです。
エンジニアが本気で小学生向けプログラミング教育をやってみた
- 2025年10月20日公開
はじめに
こんにちは。NTTテクノクロス IOWNデジタルツインプラットフォーム事業部の神原 健一です。今回は、『神奈川県内の小学校向けに実施しているICT教育』の様子の続きをお伝えします。
本活動のきっかけ
以前のブログでご紹介させていただきましたように、弊社社員の有志で、神奈川県川崎市にある川崎市立上丸子小学校でプログラミング教育に携わっています。
特別授業(ITリテラシー教育)
今回は新たな取り組みとして、いつものプログラミング教育の番外編で特別授業として、ITリテラシー教育を9月16日に実施しました。
ここから、本企画を学校側へ提案し、授業を実施した、高橋 悦子さんと、同授業の補助として参加した、戸部 雄太郎さんから活動への思いや同日の様子を聞かせてもらいました。その内容を紹介します。
高橋 悦子(IOWNデジタルツインプラットフォーム事業部)
基本的には子供たちの意見を出してもらい、現状を把握しながらどうしていったらよいか、どういうところに気を付けたらよいかをコメントしていくという基本方針にしました。 大まかな問と、「AIについての注意点」「ネットを利用するときの注意点」を最後に記載したテキストを用意し、開幕。子供たちは、ノリのいい子供たちが手を挙げて意見を出し始めると「自分も!」と発言しやすくなるようです。今の小学生のAI利用は「回答に対する解説を求める」「作業の不明点を訪ねる」など大人と同様の使い方をしていることに驚きました(もちろん個人差はあるかと思います)。
その一方、「AI間違えるよー」と普通に認識していて発言する子もいました。身近なものとして利用し、すでに回答が曖昧だったり適当だったりすることを体験しているようです。 ネットの利用に関しては、個人情報を公開することに既に忌避感は持っているようでしたが、改めて「人ごみの中で自己紹介をするようなもの」という説明に対して真剣に頷いてくれたことが印象的です。
最後に学校の先生に「実際にあった学校でのセキュリティ案件」を紹介していただき、身近な具体的な例として子供たちは驚いて聞いていました。「教えるプロ」の力量を拝見した気持ちで自分も聞き入りました。 情報があふれる現代社会では、大人も子供も情報リテラシーを高めていく必要があります。子供たちが家に帰って家庭の話題としてくれることを期待しつつ、無事授業を終えることができてほっとしています。AI利用の具体例や背景など説明くださった戸部さんに感謝感謝です。
戸部 雄太郎(IOWNデジタルツインプラットフォーム事業部)
今回、私は高橋さんの説明に乗る形で、ハルシネーションの一例として、アニメの内容を生成AIに尋ねた際に誤った回答が返ってくることがある、という事例を紹介しました。 この内容は比較的ウケやすいため、他の方が説明する際にもぜひ参考にしていただければと思います。 さて、「生成AI」という言葉は昨今広く知られるようになってきました。 その影響か、生徒の皆さんもほとんどが知っており、実際に使っている人も一定数いるという状況でした(クラブ活動内での様子です)。 使い方については、「プログラミングのサポートに使っている」という回答があり、私も驚きました。 また、学習の中でわからないことを生成AIに尋ねてみた、という声もありました。
さらに聞いてみると、習っていない内容を使った難しい回答が返ってきて、うまく活用できないケースもあることを自発的に理解しているようでした。 大人でも実際に触れてみて初めて理解できることを、すでに身につけている生徒がいることに感心しました。大人も負けてはいられないですね。
最後に
当社ではこのような活動に不定期で取り組んでいます。今後も不定期でその様子をお伝えする予定です。楽しみにしていただけるとうれしいです。それでは。

サステナビリティ活動として、プログラミング教育・キャリア教育を担当しています。