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エンジニアが本気で⼩学⽣向けプログラミング教育をやってみた

NTTテクノクロスに在籍するエンジニアがおくる「⼩学⽣向けプログラミング教育」のブログです。

はじめに

こんにちは。NTTテクノクロス IOWNデジタルツイン事業部の神長 貴博(ジンチョウ タカヒロ)、戸部 雄太郎(トベ ユウタロウ)、神原 健一(カンバラ ケンイチ)です。

2023年度 1回目のブログは、技術書典14に出典した 『無料の電子書籍』 を紹介します。

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このリンクから電子書籍をダウンロードできます!

技術書典とは、ITや科学などの技術について書いた本などを頒布したり買ったりできる、自分の好きな技術を広め、新しい技術と出会う場として成長してきたイベントです。(技術書典公式Twitterより引用)

NTTテクノクロスでは、以前(技術書典11)から自分達が得意とする技術(Flutter宣言的UI)の電子書籍を出典してきました。

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そして、今回は我々が2017年度より取り組んでいる 『社会貢献活動』 をテーマにした書籍を出典しました。 一見すると技術と関係が無いように思われるかも知れませんが、NTT-TXが書いた書籍なのでちゃんと技術しているのでご安心を。

書籍は私を含む3名の社員(IOWNデジタルツイン事業部 戸部、神原)で執筆しました。これから先は、担当者毎に 『章の見どころ』や『活動に対する思い』等々を書きました。 読んで頂き、お時間があれば感想をお聞かせ頂けるととても嬉しいです。よろしくお願いします。

神長

1章 NTTテクノクロス流 学生向けプログラミング・キャリア教育、2章 プログラミング教育(Scratch)の執筆を担当しました。

以前のブログでも紹介したのですが、2017年度に 「長男の卒業前に記憶に残るイベントをやりたい」 と思い始めた活動が、ブログを書いたり、電子書籍を権威ある技術書典で発表することになるとは、当時の自分は全く想像してませんでした。

ですが、社内外の色々な人達との出会いから 『電子書籍』 という一つの形を残すことができました。

1章の『NTTテクノクロス流 学生向けプログラミング・キャリア教育』。仰々しいタイトルをつけていますが、内容は文科省により策定された『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』で我々が活動を行う上で大切にしているコト、それにより現在までどういった活動を行なってきたのか?という活動歴(プログラミング教育&キャリア教育)を紹介してます。活動に興味はあるが、どういった視点・観点を持ち始めたら良いか?と考えている方には有益なのでは?と思ってます。

2章の『プログラミング教育(Scratch)』は、川崎市立上丸子小学校でプログラミングクラブ発足初年度に扱ったコンテンツ2本を紹介してます。 どういったコンテンツを提供すれば生徒達がプログラミングを楽しいと思い、夢中になるのか?当時、活動に協力してくれた社外の仲間と『あーでもない、こーでもない』と検討・議論した日々を思い出します。紹介しているコンテンツは、複数人・1人でできるものを紹介してます。そして、学校の授業に組み込むこと、難易度上げをスムーズに行えることを意識したものとなってますので、教育関係の方に活用頂けると非常に嬉しいです。

最後に、社内外の色々な人達に支えられ、今年で活動6年目に突入します。活動の幅も小学校、高等学校、大学と幅広く、扱う技術も多岐に渡るようになりました。これからもNTT-TXに関わる生徒達に 『プログラミングが楽しい・夢中になれる』 と思ってもらえるように個々の活動に精進し、コツコツと積み上げて行きたいと電子書籍出典のタイミングで改めて思いました。

戸部

私は主に3章 プログラミング教育(Android)の執筆を担当しました。 2年前から小学校のプログラミングクラブで扱っているモバイルアプリ開発のコンテンツの一部を紹介する形の内容となっています。

現代の子供にとってスマホは非常に身近なもので、その内容を取り上げることは子供にとって非常に興味深く高い意欲を持って取り組めることになります。

私自身は、最初のうちは活動がうまくいかなくてもしようがない、など少し甘い考えでしたが、 子供たちが楽しんでいる様子を見ると、「もっと楽しんでもらうには」「もっと達成感を感じてもらうには」などと進め方からコンテンツの内容まで、試行錯誤しながら改善を繰り返してきました。

講師側だけであれこれ済ませるのではなく、学校側と一緒に課題意識をもって対応することが重要で、 そこの連携がうまくいったからこそ、この数年間、うまく取り組みができたのだと思います。

そんなあれこれもエッセンスとして詰め込みました。 この本を参考にするだけで、いい感じに子供たちに楽しんでいただけるハンズオンが開催できる、と自信を持ってお薦めできます。

神原

私は1章(NTTテクノクロス流 学生向けプログラミング・キャリア教育)のキャリア教育部分、4章(キャリア教育)の執筆を担当しました。2017年度から取り組みを開始した、キャリア教育について、取り上げています。

世の中には、多くの仕事がありますが、どの仕事にもそれぞれのやりがいや、面白いこと、苦労などがあると思います。自分はこれまでITエンジニアとしてキャリアを歩んできました。そこで、1つの例として「ICT業界の魅力を子供たちに伝える」ことで、社会で働くことの意義ややりがいを理解してもらい、子どもたちが自分の将来を考えるヒントにしてもらいたいと考えています。

この本では、キャリア教育で実際に使っているコンテンツを紹介するだけでなく、これら内容をなぜ含めているのか?その背景についても触れています。これには幾つかの理由があります。

1つ目はキャリア教育の対象の学年によって、伝えるべき内容や伝え方が変わってくるためです。本書では例として、中学1年生向けのコンテンツを紹介していますが、他の学年向けに実施する際に、どうカスタマイズすれば良いかのヒントにしていただけるのではないか?と考えています。2つ目にキャリア教育も、プログラミング教育と同様に、単に情報を一方的に伝えることが目的ではなく、講師と生徒とインタラクションを行い、相互に理解することでより密度の濃い学びにつながる実感を持っているためです。そこで、キャリア教育で使っているスライドでは、なぜ、この内容を含めているか?の理由も説明しています。例えば、お互いがリラックスして授業に取り組めるよう、アイスブレイクとして、こんな内容を紹介したり、逆に子どもたちからは、こんな内容を聞いていたりするといったことを紹介しています。

いろんな想いを込めて書きましたので、よかったら、ぜひ、本を読んでいたただけたらうれしいです。

最後に

最後までブログを読んで頂き、ありがとう御座いました。

次回は『2023年度の川崎市立上丸子小学校 プログラミングクラブ・お絵描きクラブ』を予定してます。

次回も楽しみにして頂ければと思います。それでは。

著者プロフィール
神長 貴博(ジンチョウ タカヒロ)
神長 貴博(ジンチョウ タカヒロ)

IoTイノベーション事業部 第1ビジネスユニット所属

iOS・Androidアプリの開発をしてます。趣味は「ランニング(横浜マラソン、川崎国際多摩川マラソン等の大会に出場してます)」と「食べ歩き」です。