UI拡張技術を活用して業務負担を大幅に軽減!-NTT研究所の技術を軸に課題解決に取り組むNTTテクノクロス-
NTT研究所の技術を製品化した「BizFront/SmartUI」が、企業のDXを推進します。 2025年4月には生成AI「ChatTX」との連携機能も追加され、業務ガイドの自動生成が可能に。担当者の負担を約5割軽減する最新機能や、NTTグループでの導入事例など、技術力で価値を創出するNTTテクノクロスの取り組みを担当者が語ります。
広報ブログ 第74回
- 2026年02月25日公開
企業や自治体のDX推進において、既存システムの使い勝手の悪さや操作の複雑さが課題となるケースが多々あります。システム改修には多大なコストと時間を要するため、多くの組織がその対応に苦慮しています。
NTTテクノクロスが提供する「BizFront®/SmartUI」は、NTTアクセスサービスシステム研究所が開発した『UI拡張技術』を活用し、既存のWebシステムに改修を加えることなくUI/UXの改善を実現するDAP(Digital Adoption Platform)ソリューションです。DAPとは、既存システムの上に機能を重ねることで、利用者がシステムやソフトウェアを効果的に使いこなせるように支援するソリューションです。2019年の販売開始以来、NTTグループ各社をはじめ、企業や自治体に広く導入され、業務効率化と業務システムの利用定着に貢献しています。2025年4月にはNTTテクノクロスの企業向け生成AIサービス「ChatTX」との連携機能が追加され、業務ガイドの自動表示やさらなる業務負担の軽減を実現しました。BizFront/SmartUIを活用した業務DXについて、フューチャーネットワーク事業部 マネージャーの岡本 武之とアシスタントマネージャーの郡司 大悟に話を聞きました。
多様な課題を解決してDXを加速
システム改修をせずにUI/UXの改善を図り、システムの定着と活用を実現する「BizFront/SmartUI」。この製品には、NTT研究所が開発した技術が活用されています。その背景と経緯について、NTTテクノクロス フューチャーネットワーク事業部 アシスタントマネージャーの郡司 大悟はこう説明します。
NTTテクノクロス フューチャーネットワーク事業部
アシスタントマネージャー 郡司 大悟
「商品・サービスの受付窓口であるコンタクトセンターのオペレーターは、顧客管理システムを操作しながらお客さまに対応することがあります。その応対品質を維持・向上させていくために、NTTアクセスサービスシステム研究所が『アノテーション表示・編集技術』という技術を開発しました。当初は画面に付箋メモを表示して適切な操作を指示するという機能がメインでしたが、Webシステム化の進展に伴い、HTMLの構造を読み取ることで動的な対応ができる『UI拡張技術』へと発展しました」(郡司)
NTT研究所が開発した『UI拡張技術』をコンタクトセンター以外の幅広いシーンに展開する可能性を見出したNTTテクノクロスは、2019年7月にBizFront/SmartUIとして製品化しました。

NTTアクセスサービスシステム研究所が開発した『UI拡張技術』
NTT研究所の研究成果を生かした「技術力」をベースに、事業を展開しているNTTテクノクロス。その強みについて、フューチャーネットワーク事業部 マネージャーの岡本 武之はこう語ります。

NTTテクノクロス フューチャーネットワーク事業部
マネージャー 岡本 武之
「NTTテクノクロスは、NTT研究所の技術を世の中に広めるというミッションを持っています。BizFront/SmartUIは、ベースとなった『UI拡張技術』の研究開発の段階から当社のメンバーが参画していたため、技術の仕組みを深く理解した上で製品化を進めることができました。お客さまの課題とNTT研究所の技術、その両方を深く理解し、最適に組み合わせることができるのが、NTTテクノクロスの特徴です」(岡本)
現在、企業や自治体でのDX推進が加速し、Fit to Standard(業務運用の標準化)の流れを踏まえてSaaS系システムが広く導入されていますが、導入されたシステムと従来の業務ルールとのギャップに悩む組織が多く存在しています。BizFront/SmartUIは、このような悩みを解決するために誕生しました。本技術のコンセプトについて、郡司は「システム自体を要望に合わせてカスタマイズすると、多額のコストと時間がかかってしまいます。BizFront/SmartUIは、既存システムに作成したUIを重ねることで、改修したような効果を提供します」と説明します。
NTT研究所の技術を使いやすい「カタチ」にしていく
BizFront/SmartUIは、Webブラウザで動作するシステムに対して、基幹システムを改修することなくUIを改善・拡張する製品です。主な機能について、郡司は「当初あった付箋メモ機能だけでなく、入力されたデータの形式がルールに合っているかのチェック、動的なガイド機能、外部ファイルとの連携など多様な機能を後付けすることができます。例えば、外部ファイル連携については操作するPC内に置いてあるCSVやMicrosoft Excelファイルを読み取って入力情報として活用したり、新たなデータとして出力したりすることも可能です」と説明します。
BizFront/SmartUIの機能:システム間データ転記機能
また製品の優位性については、岡本は「BizFront/SmartUIはPC上でツールが動く形態のため、ローカルな環境で管理されたファイルとのやり取りが強力です。他社製品はクラウドで動作する製品が多く、ファイルをクラウド領域にアップロードする必要がありますが、セキュリティ制約でできない場合もあります。しかしBizFront/SmartUIは、取り扱いに注意が必要な機微(センシティブ)情報を端末内に留めたまま運用できます。また、異なるシステム間でのサーバーレベルの連携開発は高コストとなりますが、PC上で動作するBizFront/SmartUIは、同じ端末で複数のシステムを操作するようなシーンでも連携可能で、開発コストを抑えてミス防止や生産性向上を実現します。例えば、端末側のブラウザレベルで情報をメモリ上に読み込み、別システムに転記できます。メモリ経由なので動作も軽快です」と説明します。
さらにライセンス体系の優位性についても、岡本は「多くの製品は1システムごとのライセンス契約ですが、BizFront/SmartUIは端末ライセンス制なので、端末内で動作適用させるシステムが増えてもコストは変わらず、導入も迅速に行えます」と強調します。
生成AIサービスとの連携で業務負担を大きく軽減
2025年4月から提供開始された「生成AI連携オプション」は、NTTテクノクロスが提供する企業向け生成AIサービス「ChatTX」とBizFront/SmartUIとを組み合わせた提案です。郡司はその仕組みを次のように解説します。
「従来は外部環境の変化に応じてルールを手動で変更する必要がありましたが、マニュアル情報などを生成AIサービスのChatTXに持たせることで、適切な情報を自動生成して返答する仕組みを実現しました」(郡司)
ChatTXは企業独自のノウハウやデータを活用可能なRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)方式を採用しており、業務マニュアルや過去のミス事例を蓄積・更新することで常に最新情報から回答を生成します。
BizFront/SmartUIの追加機能:生成AIサービス連携オプション
生成AIサービスとの連携効果について、岡本は「システム担当者は、利用者の画面上に表示する業務ガイドの内容を検討・作成する必要がなくなり、マニュアルが更新されるたびに業務ガイドに反映する手間も省け、約53%の業務負担が軽減可能です。(NTTテクノクロス調べ)」と具体例をあげて紹介します。
これにより、業務マニュアルなどを要約し、業務ガイドの内容を自動生成した上で、最新の情報などを付与しながら自動更新することが可能になります。
「操作で迷わなくなった」「短期間でのシステム習熟を達成」
具体的な導入事例について、郡司は代表的な2社の取り組みを紹介します。
EXの向上を通じてCXの高度化に貢献しているNTT ExCパートナーでは、NTTグループ各社向けの2つのサービスでBizFront/SmartUIを活用しています。
「勤務管理旅費システムでは、市販SaaS製品を導入する上でユーザーが迷いがちな点を解消し、操作の快適性と利便性の向上を図りました。タレントマネジメントシステムでは、SAP社の人事クラウドベースのシステムにおいて、期初や期末など特定の時期にのみ利用する目標設定や評価機能を、マニュアルを理解せずとも適切に操作できる動線を構築しました。その結果、『画面遷移や入力補助などにより、操作で迷わなくなった』など、約7割のユーザーがその効果を認めています」(郡司)
BizFront/SmartUIの事例:NTT ExCパートナー
NTT西日本グループの企業として、西日本を中心に通信ネットワーク環境の構築から開通・運用サポート・修理まで、暮らしの快適・安心を地域密着で支えているNTTフィールドテクノ。同社では、グループ共通IT導入に伴う大規模なシステム移行でBizFront/SmartUIが威力を発揮しました。
BizFront/SmartUIの事例:NTTフィールドテクノ
「NTT西日本グループ全体で数千ライセンス規模の調達系システムや経費精算システムの移行において、深いメニューへのショートカット作成や、繰り返し入力の省力化、全体フローでの現在位置案内などを実装しました。その結果、約2500名の利用者が短期間で新システムの操作に習熟でき、マニュアルの電子化も促進されました」(郡司)
これらの事例では、SAP®やServiceNow®といった海外製品のFit to Standard導入において、そのシステムと企業特有の業務ルールとのギャップを解決している点が特徴的です。
発展途上のDAP領域を開拓しながらDX推進を加速
BizFront/SmartUIの市場展開について、郡司はDAPという概念の啓蒙活動の重要性を指摘します。

「システム上で動作し、ユーザーをリアルタイムでガイドするDAPのアプローチは、比較的新しく、まだご存じない方が非常に多いのが現状です。デジタル庁もDAPという選択肢があることを啓発されていて、この流れに乗りたいと考えています。NTTテクノクロスでは、BizFront/SmartUIを通じて、システムのカスタマイズか課題を抱えたまま運用を続けるかの2択だけでなく、既存システムを最大限活用してコストを抑え、時間も短縮できるという新しい選択肢を推進していきます」(郡司)
岡本も「日本ではDAPという市場はまだ発展途上で、展示会でアンケートを取っても8割以上の方がご存じありませんでした。これから発展していく市場だと思っており、DXの流れの中でお客さまに寄り添う形でBizFront/SmartUIを活用していただき、日本のDX推進に貢献していきたいと考えています」と意欲を示します。
BizFront/SmartUIの導入効果:(左)問い合わせ数削減、(右)改修コスト削減
まずは「身近な課題」の解決から
最後に、DX推進に取り組む担当者に向けて、岡本は次のように提案します。

「私自身、社内で事務処理のミスが発生した際の再発防止策として『BizFront/SmartUIでの注意喚起』を提案し実践しました。システム改修をしようとすると小さなものでもコストがかかります。しかし、BizFront/SmartUIを使った注意喚起なら、コストを抑えつつ、システム的な強制力を持った対策が可能です。まずはこういった身近な困りごとの解決から、検討をスタートしてみてはいかがでしょうか。そこから、システム全体の使い勝手の向上、ひいてはDXの加速へと繋げていけるはずです」(岡本)
NTT研究所発の技術を製品化し、お客さまの課題解決と価値創出を実現するNTTテクノクロス。BizFront/SmartUIは、DAPという領域を開拓し、日本のDX推進を強力にサポートしていきます。
*記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
*所属・役職および本記事の内容は執筆時点のものです。
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