エンジニアが本気で⼩学⽣向けプログラミング教育をやってみた
NTTテクノクロスに在籍するエンジニアがおくる「⼩学⽣向けプログラミング教育」のブログです。
エンジニアが本気で小学生向けプログラミング教育をやってみた
- 2020年11月18日公開
1. はじめに
こんにちは。NTTテクノクロス IoTイノベーション事業部の神長 貴博(ジンチョウ タカヒロ)です。
今回は、2020/11/6-7に開催された第46回 全日本教育工学研究協議会 全国大会 鹿児島大会に参加、登壇を行った話をします。
昨年までは、同大会内に参加・登壇をする際は、現地に行っていたのですが、 コロナウィルスの影響によって、今年は授業公開のみ対面、基調講演やセッション、その他催しは全てオンライン会議システムを利用した 「ハイブリッド開催」 となりました。
このブログでは、全日本教育工学研究協議会 全国大会の概要、鹿児島大会の様子、登壇内容をお伝えできればと思ってます。
2. 全日本教育工学研究協議会 全国大会とは
日本教育工学協会が主催し、 40の地域研究団体、4000人の学校教員、100名の教育工学研究者、賛助企業によって開催される学校教育にかかわる教員研究者・企業の教育工学研究を通して得た成果を共有することで、教育の向上を目的とした大会です。
私は、2018年 川崎大会から参加・登壇を行ってます。過去の大会の様子、登壇内容は、以下のリンク先を参照してください。
3. 第46回 全日本教育工学研究協議会 全国大会 鹿児島大会の様子
冒頭で紹介させて頂いた通り、鹿児島大会は県内の公開授業校で行われる授業公開以外は、全てオンライン会議システムを利用して開催されました。
私も自宅からオンライン会議システムを介して参加し、セッションの登壇・聴講を行いました。
今年は、プログラミング教育が本格的に導入されたこともあり、例年以上に情報活用能力やICT活用に関するセッションが数多く開催されました。
基調講演、パネルディスカッション、セッションを聞いた感想は、本当に様々な教科、学年でプログラミングが取り入れられていること。
そして、GIGAスクール構想(Global and Innovation Gateway for Allスクール構想)実現後は、より発展したプログラミングを取り入れた教育が行われることを感じました。
こうした流れに伴い、プログラミングを教科で取り入れる前に、教員・児童共にパソコンやタブレット等の操作方法の習得、授業に組み込むプログラミング教育の内容が学校だけで担えない場合、IT企業や地域のNPOと連携して、プログラミングの経験の浅い教員・児童をサポートする体制を構築する必要があることを昨年以上に強く感じました。
そんな中、私は 「オリジナルアニメーション作成で教える「プログラミング教育の難易度を下げるコツ」」 と題し、川崎市立上丸子小学校のクラブ活動で実施したプログラミング教育の発表を行いました。
発表は14分の口頭発表と3分の質疑応答で構成され、以下内容で発表、58名の方に聴講頂くことができました。
- ・プログラミングクラブ発足の経緯と目的
- ・プログラミング教育をとりまく現状と課題
- ・研究における試みと方法
- ・研究結果
- ・考察
質問は、以下内容の様な質問を時間一杯聴講者の方々から様々な質問を頂くことができました。
- ・クラブ活動の中で3名1組のチーム制を導入してアニメーション作成を行った理由
- ・児童が紙に描いた絵をデジタルデータ化する際に利用したツール
- ・クラブ活動内で作成したプログラムをScratch公式サイト、プログラムの作成方法をGitHubに公開したこと
限られた時間の中ではありますが、活動の過程で得た知見とノウハウを多くの方に共有できたことは非常に良かったです。
来年も全日本教育工学研究協議会 全国大会に参加し、今年度の活動で得た知見・ノウハウを教育関係者の方々に共有できればと思ってます。
最後に、今回私が発表した論文は、 リンク先の論文集に掲載されてます。お時間がある時に見て頂けると非常に嬉しいです。
4. 最後に
ブログを読んで頂き、ありがとう御座いました。
次回の更新は、12月を予定してます。 掲載内容は、 「今年度の川崎市立上丸子小学校でのCSR活動の総括」 を予定してます。
次回も楽しみにして頂ければと思います。それでは。
IoTイノベーション事業部 第1ビジネスユニット所属
iOS・Androidアプリの開発をしてます。趣味は「ランニング(横浜マラソン、川崎国際多摩川マラソン等の大会に出場してます)」と「食べ歩き」です。