ロボットの不用意なアクセスを防止できる
社員であれば、事前に割り当てられた、自身で記憶しているユーザーIDとパスワードを入力し
てシステムへログインし、業務を行います。
一方で、ロボットに業務を代行させる場合は、本来は業務にかかわる特定の人にしか知られて
はいけない認証情報が、ロボットの開発者やほかの利用者など、第三者にも知られる状況がお
こりえます。
これにより、ユーザーIDとパスワードが意図されず放置され、ガバナンスが確保できなくなる
危険性があります。
ACTCenter SAは、IDやパスワードといった認証情報を暗号化し、第三者が識別できないよう管理し、ロボットが稼働するタイミングで、ロボット以外には参照できないように認証情報を引き渡せます。
RPA製品と容易に連携できる
ACTCenter SAは、NTTテクノクロスがかねて開発・提供してきた特権ID管理システムのノウハウを生かし、RPAのID/パスワード管理をセキュアな形で実現します。
NTTアドバンステクノロジのRPA「WinActor®」をはじめ、幅広いRPA製品と組み合わせて使用できます。
WinActor向けの連携シナリオを提供しているほか、RPA製品が用意したAPIに従って開発するよりも、システム連携の要望に簡単に応えられ、ガバナンスを確保できます。
確保できる。
人による承認プロセスを容易に組み込める
機密情報を扱う業務の多くは、処理過程で上長などの承認を求められます。
例えば支払い処理を行う場合には、経理担当者が作成した書類・伝票を、上長が確認・承認することで不正やミスを防止しています。
これらの業務にRPAを適用するには、承認プロセスと連動させてロボットを動かす仕組みも不可欠です。
ACTCenter SAは、ワークフローで承認されたことを契機にRPAを実行できます。
お客様でお使いのワークフローでの対応は、承認を契機に所定のフォルダへファイルを配置するだけのため、容易に連携が行えます。
- RPA統制サーバ(OS:Windows or RHEL)を新規に設置し、認証情報を管理します。
- 業務端末(WinActorプログラムが稼働するWindows)へSAクライアントを導入します。
- 既存のWinActorシナリオを元に、SA連携用WinActorシナリオに編集します。
(認証情報の受け渡しを製品所定のスクリプト規約に従い編集するのみ。開発は不要です)
- Q:価格及びライセンス形態について教えてください。
- A:年間サブスクリプションの体系です。
自動化でアクセス対象となるターゲット数(OSノード数、データベースインスタンス数、自動化対象アプリケーション数等)によって価格が異なるため、詳細はお問い合わせください。
- Q:評価利用はできますか。
- A:はい。ACTCenter SAスタンドアロン版を、評価目的でご利用いただけます。詳細は、お問合せください。
- Q:自動操作の対象となるシステムにエージェントの導入は必要ですか?
- A:必要ありません。アクセス元となるWindows環境(端末や踏み台サーバ)に対して専用のクライアントソフトウェア(ACTCenter SAクライアント)を導入いただくことで自動化が行えます。
- Q:ACTCenter SAは、RPAとは異なるのでしょうか?
- A:はい。ACTCenter SAは、RPAソリューションではございません。
例えばデスクトップ型RPA製品であれば、GUI操作の自動化に特長がありますが、ACTCenter SAは、GUIに加え、CUIやその他自動化ツールと組み合わせ、承認に基づく自動実行や、自動化ツールへパスワードを安全な引き渡しするといった特長があります。
- Q:連携可能なRPAツールはありますか?
- A:現時点で連携実績のあるRPAツールとして、WinActor®がございます。
- Q:RPAの管理ツールと連携できますか?
- A:WinActorの管理ツールである以下の製品と連携してご利用いただけます。
・WinDirector®
・WinActor® Manager on Cloud
また、WinActor以外のRPAソリューションに対しても、Windows上でコマンドラインから実行可能なアプリケーションであれば連携が可能です。詳細はお問い合わせください。
- Q:既に一部の業務を自動化するためにスクリプトを作成しているのですが、連携できますか?
- A:はい。既に作成されたスクリプトを生かして自動化が行えます。
具体的には、以下の形式のスクリプトをご利用いただけます。
・TeraTermマクロ
・VBScript
・バッチファイル
・PowerShell
スクリプトの作成規約やサンプルスクリプトをご用意しており、RPAツール(WinActorシナリオ等)、構成管理ツール(Ansible Playbook等)、バッチジョブ定義など、様々な自動化ツールを、より柔軟にご利用いただけます。
- Q:ACTCenter SAが動作するためには、専用のサーバが必要ですか?
- A:「システム構成と準備」欄では、専用のRPA統制サーバにサーバソフトウェアであるACTCenter SAサーバを導入する構成で記載をしておりますが、必ずしも専用のサーバではなく、業務端末(Windows)に同居した構成でもご利用いただけます。
また、承認と連動しRPAを実行する仕組みとなるため、所定の申請書を格納するフォルダが、ACTCenter SAサーバから参照可能であることが条件となります。
- Q:ワークフローで必ず承認がされないと、自動化できないのでしょうか?
- A:いいえ。基本的には、ワークフローでの承認を必須とすることが推奨されますが、休日夜間の緊急時のオペレーションや、必ずしもワークフローでの承認が行えない環境でご利用いただくことも想定されますので、ACTCenter SAは、ワークフローの承認を必須としない構成でもご利用いただけるよう考慮しております。
具体的には、自動操作を行うための所定の申請書(Excelファイル)を、ACTCenter SAサーバが参照可能な共有サーバへ配置いただくことで、承認された操作とみなし、所定の操作を実行する構成でもご利用いただけます。
- Q:既存で利用しているワークフローに対して、自動操作を行った結果を連携できますか?
- A:はい。ACTCenter SAが自動操作を行った結果を、既存でご利用中のワークフローに対して連携が行えます。詳細な条件は、お問い合わせください。