アイデアをビジネスに

備蓄品サポート そなえるんCSR+開発秘話

アイデアソン募集画像

「普段なんとなく考えていたアイデアを、現実的なビジネスにつなげたい。」

NTTテクノクロスでは、そんな社員のアイディアややる気を大切にし、応援する様々な取り組みがあります。
その中の一つが、「アイデアソン」。定期的に開催し、組織の壁を越えて集まったメンバーがアイデアを出し合います。

今回は「アイデアソン」に参加したことがきっかけで、社内起業家のタマゴとして奮闘することになった先輩社員の活躍を紹介します。

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2006年入社。ミドルウェア系開発に従事し、入社3年目でサブリーダーを経験。開発担当だけでなく、SEとしてお客様と接する機会が増え、10年目からはプロジェクトリーダーとして開発や維持管理プロジェクトを複数経験。現在、災害備蓄品サポート「そなえるんCSR+」のプロジェクトリーダーを務める。
趣味は旅行と、日本各地の神社巡り。育児も楽しく奮闘中。
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2011年入社。ネットワーク系の開発に従事し、入社2年目に自社ソリューションであるProgOfficeの開発チームに所属し、試験や導入保守を担当する。その後複数のプロジェクトで開発&SEを経験。現在、災害備蓄品サポート「そなえるんCSR+」のプロジェクトサブリーダーを務める。
趣味は野球観戦。千葉ロッテファン。
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メンバーとの出会い
2015年夏、ビジネス創出のための研修という位置づけであったアイデアソンに、「あったらいいな」というアイデアを持参して参加しました。そこで別の参加者が提案した、「災害時に社員を的確に避難誘導するシステム」に賛同しました。
合計3日間の研修で私たち2名を含めた合計6名で考え出したアイデア『緊急無線通信を利用した点呼システム』が、最終日のプレゼンで見事優勝しました。
普段のプロジェクトではなかなか出会えない社員同士の交流と、優勝したという爽快感で、「気持ちよく終わった」というのがその時の感想でした。
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終わりではなく始まりだった
研修が終わった翌月、突然「あのときのアイデアをビジネスとして育ててみないか?」と言われました。メンバー全員、もちろん忙しい仕事を抱えています。それでも6名全員が「やれるならやってみたい!」と継続して検討することを望みました。
開発・営業・スタッフのミックスチームで担当していた業務はバラバラですが、ビジネス創出の新プロジェクトに参画することが出来たのは、上司の応援と、周囲の理解があったという点が共通しています。
しかし、「面白そう」だけではないことにこの後気付き、多くの壁にぶつかることになります。
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すべてが手探り
本格的にビジネス化に向けて検討を始めました。まずは私たちのアイデアが「社会にとってニーズがあるか」という調査からスタートしました。様々なお客様へヒアリングを行うわけですが、自分たちのお付き合いのあるお客様だけでなく、社内のさまざまな人たちがお客様を紹介してくれて、人脈のありがたさを実感しました。
そしてそのニーズ調査の結果、災害関連で企業が困っているのは、避難誘導よりも社員のための非常食などの災害備蓄品管理(期限切れ管理や在庫の確保)であることが分かったのです。
ここで私たちは、「よいものを作れば売れる」のではなく、「社会のニーズにマッチしたものでなければ、たとえよいものでも、顧客は対価を支払ってくれない」という大切なことに気付き、ニーズ調査に力を入れました。
さらに議論を進めるうちに、「期限切れが近づいた備蓄品を寄付して廃棄を極力ゼロにするエコサイクル」というアイデアが生まれました。社会貢献につながるかもしれないという熱い思いから、寄付を専門にしている団体との連携を図りました。
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メンバーや周囲のサポート
検討が進むにつれ、やらなくてはいけない作業が膨大になってきました。そんな中、本業務が多忙なメンバーやお客様先に常駐しなければならず、時間が取れないメンバーが出てきました。検討に参加できないと「申し訳ない」という気持ちや焦りがでてきます。
しかしメンバーは「そのとき動ける人が動けばいい」と率先してやってくれ、また、リーダーが作業を切り出して分担、できるだけ全員が参加しやすい環境を作ってくれました。メンバー間の支えあいと気遣いがあったからこそ全員で気持ちをひとつにやってこれていると思っています。
また、当社には様々な分野のスペシャリストが多く、困ったときに聞きやすい風通しのよさがあると思います。「特許ってどうしたらいいの?」「契約書の整備って?」「商標どうしよう。」など、疑問に思ったことは専門組織にサポートしてもらいました。
システム開発では、アジャイル開発のスペシャリスト部門の支援により、短期間でのシステム開発を行うことができました。不安なことはエキスパートのサポートがあるため、自身も勉強しながら安心して進めることができます。
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ついに、世の中にデビュー
本格検討スタートから約2年、ついに災害備蓄品サポート「そなえるんCSR+」をリリースしました。展示会などをきっかけに、お客様も増えています。
「自分たちのアイデアがビジネスとして創出された!」そんな喜びと同時に、ここからがスタートだと考えています。お客様にご迷惑をかけるわけにはいかないため、私たちはしっかり収益を確保してビジネスを継続させていかなければなりません。
お客様を増やして実績を積んで行くと同時に、寄付による社会貢献の輪を広げていきたいと考えています。
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学生のみなさんへ
「会社に入って、どんな仕事(プロジェクト)に配属されるか分かりませんが、経験は必ず後で役に立ちます。たとえば今回のようなビジネス創出においては、必ずソフトウェア開発があります。私はその際、今までの開発経験を活かし、システムを発注する役割を担当しました。営業をメインでやってきた人は顧客ニーズを調査するステージで活躍し、スタッフ部門のメンバーは実際にユーザーの視点でアイデアを出すことができました。どんな仕事でも一生懸命取り組んで欲しいと思います。」(古澤)
「ビジネス創出という分野は、特別なことではありません。世の中で会社が生き残っていくためには必ずしなければいけない時代が来ていると感じています。会社に入ったら何かのスペシャリストになるという気持ちで、自分がやりたいこと、得意分野をあわてずに見つけてください。」(唐鎌)
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※「備蓄品安心サポート」、「そなえるんCSR+」はNTTテクノクロス株式会社の登録商標です。
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