「入社1年目ってどんなことをするんだろう?」という疑問とともに気になるのが、一年でどれくらい自身が成長ができるかということ。
今回は、研究や調査することが大好きだという前嶋さんに、「じぶん観察記録」と題して入社してからを振り返ってもらった。
チェスで好きな駒はビショップ。
大学院で脳波のデータを収集して分析する研究を行っていました。当時から、「将来は研究技術を応用して社会に展開できる仕事をしたい」と考えていました。NTT研究所の技術を社会につなげるミッションを持つ当社で夢を実現することを決意し、入社式に臨みました。
「プロジェクトの進捗が遅れているのは自身のせいだ」と今まで経験したことのない焦りを経験したのが新入社員研修での、開発工程演習です。私は「進捗管理」という担当を担ったのですが、開発遅れの原因分析が足りていなかったために簡単に遅れを取り戻すことができませんでした。
そんなときに助けられたのは同期の仲間の存在で、特にランチタイムにいつも全員で笑いあったりできたからこそ前向きに乗り越えられたと思います。
仲間の大切さ、思いやり、相手の立場に立つことの重要性に気づけたことが、まずは成長につながったと思います。
配属して2日目に、初めてお客様との打ち合わせに同行し、とにかく緊張したのを覚えています。議事録を書くことが役割だったのですが、正直なところ、話の内容を理解できたのは半分ほどでした。自社に戻ってから先輩に不明な部分を教えてもらい、議事録を仕上げました。
お客様から要望された、調査報告資料を作成するという業務を担当したのですが、大学で学んだ統計の考え方を加味して報告したところ、お客様や先輩からお褒めの言葉をいただいたのが本当に嬉しかったのを覚えています。
今後予定されている開発プロジェクトに向けて、チーム内で機械学習についての勉強会を開催しました。OJT(On-the-Job-Training)の先輩からは、新入社員研修のころから、「相手が理解しやすい情報を伝えることを心がけるように」とのアドバイスがあり、そのことを意識して実施しました。「業務経験を積み、社内外の研修の講師などにも挑戦してはどうか」という言葉をもらい、ぜひやってみたいという目標が増えました。
職場の雰囲気にも慣れ、生活リズムが整いました。夏季休暇をとって実家に帰ったり、大学院での研究内容を学会で発表するなど、心身ともにリフレッシュできました。
映画鑑賞や読書、ラズパイでアプリを開発してみるなど、趣味にも時間を使う心の余裕ができてきました。
ある研究中の製品についてのビジネス化を検討する勉強会に参加しました。技術・開発という仕事だけでなく、こういった分野に挑戦できることでさまざまな知識を得ることができます。社内でも視野を広くし、いろいろなことに挑戦していきたいと感じました。
開発プロジェクトで、基本設計書(BD書)を書くという初めての経験をしました。後工程を担当する人が読んで理解できるような設計書をうまく書くことができずに苦労しました。
すでに完成している別機能のBD書を参考にしながら、作成したのですが、何より一番勉強になったのは、OJTの先輩の丁寧なレビューと指導でした。
また、検証環境の構築準備の手順を作成するという、1ヶ月間の作業を任されました。作業途中で構築がうまくいかなかった際に、アプリケーション側の問題なのか、環境側の問題なのかを切り分けて、それぞれの開発パートナー会社の方に質問しなければならなかったため、切り分けるという作業にも時間と労力を要しました。
入社後の開発工程演習等でも学んだことですが、チームメンバやお客様、その他の関係者とコミュニケーションを大切にしながら、周囲の先輩方のすごいところをどんどん真似しながら日々成長できるように自分を磨いていきたいと思います。